「覚せい剤は中学時代に」「23歳から計12年獄中」元薬物中毒の女性が“薬物の危険性”を壮絶な半生と共に語る
覚せい剤の売買で動いたお金は一カ月で3000万
星田:
でも4年間やめていたわけじゃないですか。やっぱり打ちたいとは思っていたんですか。
中野:
最初のほうは体が覚えているから打ちたいなと思うんですけれど、だんだん忘れていく。刑務所から帰ってきてすぐの間は真面目にしようと思うんだけど、その場所に行ってしまうと、「1回だけやろうかな」とか、そういう気持ちになっちゃう。
土屋:
覚せい剤に染まっていたときの写真があります。
土屋:
自分はよくわからないのですが、これは覚せい剤をやっている感じの顔なんですって。
中野:
目の瞳孔が開いて真っ黒になっている感じ。
一同:
なるほど。
中野:
やっぱり今でも覚せい剤を使っている子を見たら「この子、しんどいやろな」とは思います。
星田:
テレビとか見ていて「たぶんやってるな」みたいなのは?
中野:
わかります。
ミクロマンサンライズ!!!:
ニオイでわかる人もいますよね。
中野:
ニオイでもわかります。汗とか、頭のニオイとか。
西川:
どんなニオイがするんですか。
中野:
独特なんですけれど、覚せい剤の粉のニオイと、汗に似たようなニオイがする。
土屋:
他にたとえると、どういうニオイですか。
中野:
ちょっとツンとしています。ちょっと香ばしいというか。
土屋:
実は覚せい剤がやめられなかったわけじゃないんですよね。
中野:
そうです。お金が欲しかったんです。
西川:
どういうこと?
中野:
覚せい剤を打つのは打っていたんですけれど、反対に買う人に売る。
土屋:
車を盗難していた人と過ごしていたときがリッチすぎて生活基準を下げられなかった。手早くお金を稼ぐには販売しかなかったと。
星田:
どれくらい売り上げるんですか。
中野:
警察とかに口座とか調べてもらったものであれば、一カ月に動いているお金は3000万円とか。でも実質手元にはないです。動いているお金が3000万円。実質どれだけ残っていたかは、毎日お金を使いすぎてわからないです。
刑務所内のいじめは「結構濃い」
土屋:
覚せい剤の販売に手を染めてしまった先生が再び逮捕されるのですが、逮捕される場所がこちらです。
土屋:
なんで滋賀県なんですか。
中野:
滋賀県の男の人が「覚せい剤を欲しい」「滋賀県にないから大阪から運んでくれ」と。そうしたら私もお金になるし、「いいよ、行くよ」って行ったんですけれど、盗難車で行っちゃったんですよ(笑)。覚せい剤を触っている人は、自分の車で行ったら足が付くので、盗難車でナンバープレートを変えて目をくらますんです。
土屋:
でも情報が県警に入っちゃったんです。前後パトカー、上からヘリコプターです。ただ、ここからドラマがはじまります。先生の車、名神高速を東へ突っ走ります。すぐそこは岐阜県です。県を超えると、管轄が違います。そして岐阜県に入ります。しかし、なんと先生は驚くべき行動に出ます。それがこちらです。
西川:
なんで!?
中野:
運転してくれていたのが彼氏だったのですが、「逃げて!」って言ったら、わけもわからず逃げてくれたんです。逃げたいけれども、岐阜県に入った時点で捕まるのはわかっていたから、ヘリコプターもパトカーもすごい数だったから、絶対にアカンわと思ったんだけど、岐阜県に捕まっちゃうと、笠松刑務所に行かないといけない。
土屋:
中部地方だから(笑)。
星田:
もう捕まったことのことを考えてたんや(笑)。
中野:
前回、岩国刑務所で全然わけのわからないところにいたのに、またわけのわからないところに行かないといけないと思ったから、これは関西に戻ろうと思って。
星田:
刑務所に入ったら塀の中じゃないですか。それでもやっぱり近くがいいんですか。
中野:
関西弁やから。
西川:
中に入ってからの。
中野:
「先生、あのね」って言ったら「友達ちゃうで、あのですね、ですよ」って言われるんです。
土屋:
最悪捕まるならこっちだと。
西川:
どっちにしても何年か食らうとしたら、毎日顔を突き合わせるわけですもんね。
中野:
関西弁のところに戻りたかった。
土屋:
めでたく関西の管轄で捕まります。入った刑務所がこちらです。
板野:
学校みたい(笑)。
中野:
建て直したみたいです。女性だけの刑務所です。
ミクロマンサンライズ!!!:
基本は男性と女性はわかれているんですか。
中野:
岩国刑務所にいたころは、男性の方が6人くらいいたのですが、でも和歌山は女性の方ばかりでした。
星田:
全員が女性だったら余計にいじめられたりとかはないんですか。
中野:
結構濃いですね。
板野:
どういう方が一緒になるんですか。
中野:
男の人は懲役10年以上の「ロング」とかがあるんだけれども、女の人は殺人、窃盗から全部一緒です。
友人の万引きがきっかけで再度逮捕
土屋:
ここで3年10カ月を過ごして出所するのですが、まだここから1回捕まります。その理由がこちら。
土屋:
これはどういうことですか。
中野:
知り合いの先輩なんですけれど、万引きするのは知っていたんです。万引きと言っても、カートごといっちゃうやつ。
西川:
それ窃盗やんか(笑)!
中野:
私はしないので、勝手にするのは関係ないと。その日は朝から彼氏と喧嘩をして出てきているので、行くところもないし、「何してるん?」って聞いたら、「どこどこに行こうと思ってるねん」って言うので、「そうしたら車出すわ」って言って。
車乗って連れて行って、万引きをしている間に、私は「先に車に乗っとくわな」って言って、先に乗っていたら彼女が店から出てきて、車のドアを開けた瞬間に警備員さんがドッと出てきて。
万引きで捕まったな、大変やなこの人って思っていたら、私が車を運転していたので、万引きほう助になった。でも万引きでこんな大きなことになるとは思わなかったから、「お金払うから許して」って言ったんです。「なんぼですか?」って聞いたら、「19万円」って。
一同:
(笑)
中野:
私もびっくりして、「とりあえずお金払って帰ろう」って言ったら、「そういう話じゃないから」って言われて。
西川:
そらそうやろね(笑)。
中野:
彼女は万引きで捕まってしまった、家に帰れない、どうしようって思っているけど、私は車の中にえらいものを乗せているからね。朝、彼氏と喧嘩しているから、彼氏に覚せい剤とかいろいろなものを……。
西川:
また持ってるやん! 万引きほう助のレベルじゃない! もう詰んでるやん(笑)!
星田:
警察もそっちを見つけたら「19万円なんかええわ!」ってなる(笑)。
中野:
私も19万円払って帰りたかった。ずっと名前も言わずに黙っていたんだけど、相手の子が私の名前を言った瞬間に私の前科が全部出てきてしまって。「車を見せてくれんか」って言われて。友達に「車を盗んでくれ」と言ったりしたんだけど、上手いこといかなくて。
一同:
(笑)
西川:
どんな友達や(笑)!
中野:
中身があったら、もう終わりやんと。
星田:
その時点ではバレてないですんよね。
中野:
バレてないし、もう車ごと燃えてしまえ! っていろいろ思ったんだけど、上手いこといかなくて、こんなことになりました。
土屋:
和歌山刑務所に逆戻りということになりました。
土屋:
今回が4年6カ月。ということは、トータルでどのくらいですか。
中野:
12年くらいです。
土屋:
ということで、ようやくプロフィールの紹介が終わりです。
西川:
30分かかったよ!
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