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東京オリンピックに向けて集客数150人→15万人のための改革とは? “フェンシング・ビジュアライズド”が『スター・ウォーズ』感あってかっこいい【超会議2018】

 昨年惜しまれつつ終了したニコニコ最古の公式番組「ニコラジ」がニコニコ超会議で復活。「超ニコラジ」と題し、朝の9時30分から夕方18時まで8時間30分ぶっ通しの生放送でお届けする。

 超会議1日目(4月28日)の13時からは、フェンシング元日本代表にして、現在は日本フェンシング協会会長を務める太田雄貴氏がパーソナリティーとして出演。

 2020年に開催される東京オリンピック、パラリンピックに向けて進めている改革について語った。


お客さん150人を15万人にする改革

 ニコニコ超会議初参戦の太田氏は、自分の想像を遥かに超える来場者の数に驚きを隠せない様子。そんな緊張を紛らわすためか、まずはビールで乾杯するところから放送は始まった。

 昨年フェンシング協会の会長に就任した太田氏。現在は2020年に開催される東京オリンピック、パラリンピックを成功させるために改革を進めているとのこと。

 その第一歩が“お客さんの集客”なのだそうだ。

「東京オリンピック、パラリンピックを成功させるためにですね、まず僕たちお客さんを集客しなければいけないんですね。この集客がいま僕らはなんと、15万人集めないといけないんですよ。15万人」

「本日行われているニコニコ超会議の2日間の集客人数ですね」

 具体的な数値をあげつつ説明を進める太田氏。さらに、

「フェンシング協会、僕が会長に就任する前はですね、なんと試合の会場に来てくれたお客さんが150人だったんですね」

と、就任前の状態では目標の1000分の1の集客にしか至っていない事実も明かし、「このままじゃいけない」とお客さんの集客を増やすための大会の改革を進めていることを明かした。

剣の軌道を可視化してより楽しく、わかりやすく

 放送の途中からは、現役トップ選手である見延選手才藤選手も登場。

 フェンシング協会のスローガン「突け、心を。」を表したポスター作成や、剣の軌跡を視覚化して試合をより楽しめるための企画“フェンシング・ビジュアライズド”の開発など、太田氏が進める改革のエピソードが紹介される中、現役選手ならではの意見なども述べていった。

 とくに、剣の軌跡を視覚化する“フェンシング・ビジュアライズド”の導入は選手目線からも「めちゃめちゃいいです」と大好評の模様。

見延「僕らでも(試合での剣先見えないことがある)そんな感じなんで、見てる方は本当に見えないと思うので剣先の動きっていうのは。視覚化されるのはすごくわかりやすくていいと思う」

太田「才藤選手どうですか? 見延選手見えないって言いますけど。剣先どんな感じなんですか?」

才藤「本当に見えないときありますね(笑)」

太田「あるある! あるよね(笑)」

と、現役プロですら見失うことがあるらしいほどにスピーディーなフェンシング競技の剣先。

 「これが実現すると、審判も見やすいし、お客さんも見やすいし、テレビの前の皆さんもみやすいと思うので」と太田氏は語り、2020年の試合での導入を目標にしていることを明かした。

超フェンシングブースも激アツ!

 フェンシング協会は今回のニコニコ超会議にて超フェンシングブースを出展。VR太田雄貴という現役時代の映像を元に作られたフェンシングの試合を体験できるVRや、現役トップ選手によるフェンシング生対戦が実演企画などが催されている。

 実際に太田氏自身がVR太田雄貴を体験したこともあるらしく、その「いまの僕だとちょっとスピードが追い付かない」と、現役時代の自分のスピーディーさがしっかり再現されていることを明かした。

 どうやら太田雄貴(現在)対太田雄貴(現役)は現役に軍配が上がったようだ。

 このVR太田雄貴、かなり人気のようで、13時時点で本日分の整理券は完売しているとのこと。2日目超会議に向かう方は朝いちで向かったほうがいいかもしれない。

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