「病んでる人のカウンセリングに近い」吉田豪が語る『ミスiD』オーディション参加者エピソードがパンチ効きすぎな件
ついに全裸になる受験者も。オーデションの惨状に「病んでいる人のカウンセリング」
水野:
基本的にめちゃくちゃ優しいんですよ。お弁当を10分食べている人も、その人が納得して食べ終わるまでちゃんと豪さんとかもずっと見ているので。
吉田:
そうなんですよ。優しいんですよ、オーディションとしては。受けた人はみんな文句言うんですよ。他のオーディションとかだと、基本は顔を見て、いろいろ見て、30秒とかで「はい次」みたいになるのが、ちゃんと話聞いてくれてっていう。
「こんなオーディションない」って言われるぐらいではあるんですけれど、ちゃんと話を聞くのが裏目に出たのが今年で、ちゃんと話を聞いた結果、「なんで私を落としたんですか」が殺到して、敗者復活戦を今年やったんですよ。
久田:
へぇ。それははじめてなんですか。
吉田:
敗者復活戦を3日間開催して、僕も「来てくださいよ」って言われていたんですけれど、僕は他の仕事がいろいろあって行けなくて、小林Pが3日間対応して何人かは復活したはずですよ。
【ミスiD2019】今週15日(金)の夜、18時半くらいから2、3時間、講談社の会議室を開放して、書類不通過の子の凸受付けます。他の選考委員は多忙ゆえこの日は僕だけです。5分程度のトークか実演。書類で選ばなかったことを後悔するような素敵な人がいれば、繰り上げ通過。
— 小林司:ホームカミング (@mosatsu_p) June 12, 2018
水野:
そうなんですね。
吉田:
ゴネ得が出てきたという。カウンセリングなんですよ、完全に。それに近いです。
久田:
病んでいる人のカウンセリング?
吉田:
うん。
久田:
今度見てみます、弁当動画を。
吉田:
去年とかカットしていますけれど、一番衝撃的だったのが「ちょっと私のあるものを見て欲しいんです」みたいなことを言われて、なんかボタンとかを外しはじめたから嫌な予感がしてみんなで止めたんですよ。
「脱ぐとかやめて」って言ったら、「全然そういうのじゃないから大丈夫です」って言って離れた瞬間に全裸になって「私のすべてを見て欲しいんです」みたいな。
久田:
あ~。やばいじゃないですか。
吉田:
やばいですよ。
久田:
全裸になっちゃったんだ。絶対に受かるはずないのにね。なんでそういうことをするんだろうね。
吉田:
確かにインパクトがあってすごかったですよ。でもそれを評価しようとすると、そういう人がまた出てきちゃうじゃないですか。超難しいんですよ。
久田:
大変。何年やってるの?
吉田:
結構長いですよ。6、7年ぐらい。
水野:
そうですね。6年くらいじゃないですか。
吉田:
僕は2年目から参加しています。
久田:
そうなんだ。6、7年の歴史がある。
吉田:
(コメントを見て)「やめたら」って(笑)。
一同:
(笑)
吉田:
意外と今年も思ったんですけれど、そうやっていろいろ落ちた子がゴネている時に、ミスiDって先輩が厳しいんですよ。先輩がそういう子たちにひたすらダメ出ししまくっていて(笑)。
久田:
面倒くせえな。
一同:
(笑)
吉田:
言っちゃうと面倒くさいオーディションなんですよ(笑)。その面倒くささをどこまで受け止められるかで戦っているオーディションです。
久田:
なるほど。「面倒くさい」って言っちゃだめなんだ。
吉田:
いや、大丈夫ですよ。基本、面倒くさい子が来ます。それこそ疲れ切ってる時に1時間くらい説教されたことありますよ。
久田:
誰に?
吉田:
女の子に。
久田:
説教されるの?
吉田:
そう。「あなたたちは女性のルッキズム【※】で選んでいるんですか!」みたいな。それも夜11時ぐらい。僕らは12時間頑張って、いろいろな人の話で疲れているんですよっていう時に。しかも帰らない。「私はまだ言い終わっていない!」みたいな感じなんです。相当優しいオーディションですよ。
※ルッキズム
容貌による差別、または他者を差別する段階にまで至った外見至上主義のことを指す。
久田:
だよね。普通は書類選考とかで落とす。
吉田:
本当に拷問。「全部見た目評価か!」って、見た目以外も評価するオーディションだけれど、見た目も武器のひとつとして評価しますよっていうだけの話なんですけれど。大変なんですよ。
久田:
大変だね。
面倒くさすぎるオーデションにはチクリと口撃できる審査委員が必要?
久田:
吉田くんにしかできないね。俺だったらできないね。
吉田:
久田さんは確実にキレますよ。
久田:
キレはしませんけれどね(笑)。
吉田:
(笑)。
久田:
キレはしませんけれど、イライラする。明らかに態度には出る。
水野:
ひとりくらいこういう方もいてもいいかもしれないです。
吉田:
文句言う人。
久田:
でも絶対女性にはそういう暴言を吐いたことがまったくないので、基本的には頑張る。
吉田:
え?
久田:
本当、本当(笑)。
吉田:
女性に暴言を吐いたことがない?
久田:
ないない。
吉田:
「なんでそんな服着てるの?」とかしょっちゅう言ってる。
久田:
服は……。
吉田:
「ダサい」とかしょっちゅう言ってますよね。
スタッフ:
「30歳でその靴はない」。
吉田:
僕が「いくつですよ」って言ったあとに必ずそういうことを言う。
久田:
嫌なお気持ちにされていないですか。
水野:
大丈夫です。
久田:
でもそんなこと言っていませんからね。
吉田:
言っていますよ。
久田:
まあ靴は何かいろいろ言ったことがあります。なんかリボンがついていたから、「何このリボン」って。
一同:
(笑)
吉田:
「30でリボンつけて」って(笑)。
久田:
それ言ったかな(笑)。
スタッフ:
年齢も言ってたよ。
久田:
それは失礼しました。
吉田:
キツイことは言わない。
久田:
それは全然ない。女性部下とかにはまったくないですからね。
スタッフ:
キツイよ。
久田:
キツイ(笑)? じゃもう二度と言わないです。
水野:
まったく悪気がないし、記憶もないので、絶対に治らないですよ。
一同:
(笑)
久田:
子供の頃からもう、すぐに言っちゃうんですよ。その時はまだ許されていたんですけれど、社会人になっても言いはじめちゃって。
吉田:
一番衝撃を受けたのは関東連合かなんかの人に「あれ? 鼻、歪んでますね」って(笑)。
久田:
初対面の関東連合の結構イケイケのやつに、「どうもはじめまして、鼻、曲がってません?」って。
一同:
(笑)
久田:
「すげえ失礼ですね」って言われて、「でも曲がってる……」って言って。
吉田:
「でも曲がってる」じゃないんですよ(笑)。
久田:
「久田さんってすげえ失礼ですね」って険悪な雰囲気の中、取材に入っていって。
水野:
なんで先に言っちゃうんですか(笑)。
久田:
曲がっていたから、つい。本当に曲がっていたから。
一同:
(笑)
久田:
純粋に「曲がっていますよね」って言っちゃったんですよね。彼は本当にうるさ型で有名だったので。
吉田:
うるさ型で有名な人に言っちゃだめなんですよ(笑)。こういう人なんですよ。
久田:
でもそのあと普通に飲むようになったんですよ、彼と。
水野:
別に嫌な感じは全然ないんですけれど。あ、曲がってる……って思ったんだなって。
久田:
曲がっていたんですよ、本当に。
吉田:
「純粋に」っていうフレーズがたち悪いですね(笑)。