話題の記事

広辞苑を使ってバトルする「たほいや」が復活! 松尾貴史、大高洋夫、能町みね子らの想像の斜め上をいく語釈に会場が湧いた!

 20年以上前にフジテレビで放送されていた伝説の深夜番組「たほいや」が復活!! 広辞苑を使った知的バトルが繰り広げられ、その模様が『「たほいや甲子゛園」(こうじえん)』としてニコ生で配信された。

 出演者は、当時の番組で圧倒的な強さを発揮していた、俳優の大高洋夫氏、タレントの松尾貴史氏をレジェンドとして迎え、エッセイストの能町みね子さん、スクウェア・エニックスのゲームプロデューサー藤澤仁氏、今回のイベント主宰の眞形隆之氏。

 ルールは親が広辞苑に書かれている、聞いたこともない様な言葉を選び、子はその言葉を聞いて、さも広辞苑に書かれているような言葉で意味を考えます。親が実際の広辞苑の意味と、子が考えた嘘の意味を混ぜて読み上げます。子は親の読み上げたいくつかの意味の中から、広辞苑に書かれた本当の意味を当てるというゲーム。

 「おたばこぼん」「もろせ」「れっぺ」聞いたこともない言葉が飛び出し、いかにも広辞苑に載っていそうな説明に騙される人が続出!


左から 藤澤仁、大高洋夫、松尾貴史、能町みね子、眞形隆之

きたろうさんと収録中、大喧嘩になったことが……

眞形:
 「たほいや」あまり知らないよって方もいると思いますので、さらっとどんなルールなのか、紹介したいと思います。まず5人で親を決めます。そのあと親が広辞苑から言葉を選びます。なるべくみんなが知らないような、なんだそれ? という言葉を選んだらおもしろくなります。

 それを聞いた子はですね、いかにも広辞苑に載ってそうな意味を書くんですね。親は広辞苑に載ってる正しい意味を書きます。子が考えた意味を親にぜんぶ集めまして、親は任意の順番でそれを読み上げます。子は掛金を決めまして、どれが正解か、広辞苑の意味なのかを当てるというゲームです。

 最後に掛けた金額を精算します。これを5人いますので、親が5回やって1セット終わり。最後にチップを1番沢山持ってた人が勝ち。こういうゲームになります。

たほいやの遊び方

 あと今日はローカルルールを設定しています。箸と橋、みたいな複数の言葉が存在する言葉は避けましょう。1、2、など複数の意味を掲載している言葉も避けるようにしています。ふたつの正解が存在してしまうので。

 広辞苑の場合、カッコで説明する時があるんですね。これは入れても入れなくてもお任せします。説明はどこの句点で止めても大丈夫です。あと、どんな漢字なのか子供は聞いてはダメです。

今回だけのローカルルール

大高:
 これで僕、きたろうさんと収録中、大喧嘩になったことがあります。

(会場爆笑)

大高:
  もちろんカットなんですけどね。表へ出ろ! コノヤローみたいな、そんなことが。

松尾:
 大高さん、けっこう色んな人と揉めてますよね(笑)。

眞形:
 まあそれだけ本気だってことですよね。ゲームに。会場の皆さんもインターネットで検索したりするのはやめにしましょうね。こしょこしょ話とか、けっこう聞こえちゃうので。皆さんもメモとかしながら考えてもらえたらと思います。ということでさっそくやってみましょう。では、まずは僕が親をやります。

たほいやの思い出を語る大高洋夫氏と松尾貴史氏。

おたばこぼん。果たしてその意味は…

眞形:
 問題が決まりましたので発表します。「おたばこぼん」。皆さんが考えている間にアンケートをご紹介しましょう。ペンネーム、ほうりんさん。「お題、はとる。寝とるの反対語。」

松尾:
 あはははは。

眞形:
 これもウケてましたね。ふぁっとまんさん。「お題、どくながし。ショッカーの作戦のひとつ。」ありそうですね。

松尾:
 何のための作戦なのかがよくわからない、広辞苑に書かないだろうってね(笑)。

眞形:
 はい、整いました。では1番、少女の髪の結い方。2番、煙草盆の丁寧な呼び名。3番、刻みたばこについての本。4番、遊郭で使われたキセルを捨てる盆。5番、芝居小屋で、配られるキセルを使う為の炭入れ。さあ、以上です。では決まった方。番号をお願いします。ドン。

藤澤5番 芝居小屋で、配られるキセルを使う為の炭入れ。
大高4番 遊郭で使われたキセルを捨てる盆。  
松尾1番 少女の髪の結い方 
能町3番 刻みたばこについての本。

眞形:
 分かれましたね。じゃあ何故それを選んだのか。

藤澤:
 4と5がキセルという単語が出ている通り、おそらくこの辺が核心をついている答えなのではないかと思いました。その中でより詳しく書いてある5番。芝居小屋で配られてキセルを使うための炭入れという言い方が独特だったので、これは少し狙ってもいいかなと思って。

大高:
 ほんと4と5で迷ったんですけど、炭入れっていうのが深い入れ物って感じで、盆ではないのかなと。で4にしました。

松尾:
 煙草盆でなくおが付いてるってことは、その言い方が何かのたとえになってる言葉なのかなと思って。そうするとお煙草盆というからには、子供に対して「こんな形にしましょうね」という丁寧な言い方なのではないかと。おたばこぼんにする? お蝶々にする? お蛙にする? おタコにする? みたいな。

能町:
 煙草盆というものが相撲の桟敷席なんかにありまして、ふつうなら煙草盆で項目立てすると思ったので、最初煙草盆関係ぜんぶ消したんですよね。1番は私、松尾さんが書いたと思った。そしたらこんなことを言われたんで、ほんとに参ってます(笑)。なので、1は松尾さんっぽいと思って消して、3にしました。

松尾:
 俺を消す理由にしないで下さいよ!

眞形:
 はい、では答え合わせをしていきますね。1番、少女の髪の結い方。これ広辞苑さんです。

松尾:
 ヤッターー!!

大高能町藤澤:
 おおお!

(会場拍手)

眞形:
 一応、広辞苑のカメラありますんで、アップにできますかね。

おたばこぼんの説明、広辞苑より。

眞形:
 2番、煙草盆の丁寧な呼び名。これは能町さんですね。

能町:
 逆にやりすぎで誰も引っかかってくれなかったですね。

眞形:
 3番、刻みたばこについての本。大高さんでした。4番、遊郭で使われたキセルを捨てる盆。これ藤澤さんでした。5番、芝居小屋で配られるキセルを使う為の炭入れ。これ松尾さん。

眞形:
 では第2問の親は大高さんです。どうですか。久々にやってみて。

藤澤:
 前回、実は練習ステージがあって、その時に長いのは松尾さんっていうセオリーを、今日はすっかり忘れてましたよ。

眞形:
 松尾さん長いですよね(笑)。

松尾:
 僕もね、炭入れって書いて、しまったと思ったんですよ。でもよかったです、騙せて(笑)。キセルを捨てるためのというのがね。キセル捨てないもんなあ、大事なものだから。

藤澤:
 聞いてください。ぼく最初はキセルの灰を捨てる盆って書いたんです。

松尾:
 だったら俺騙されたかもしれない。

藤澤:
 それが書き直す時に抜けちゃった。

松尾:
 キセルはね、値打ちもんで大事にしてましたからね。

もろせ、これぞ「たほいや」!

大高: 
 決まったので発表します。もろせ。

一同:
 お?

大高:
 もろせ。シンキングターイム(笑)。これ、自分の答えをはずして4択だからまだいいんだけど、6人になるとほんとわからないんですよ。

第二問

大高:
 では発表します。1番、両岸が浅くなった河岸。2番、向かい合った川岸。両岸。3番、江戸の町、火消し2番組のも組、ろ組、せ組。4番、背表紙の厚み。5番、背中を大きく露出すること。

松尾:
 もろせ脱いでるねえ。

藤澤:
 も組、ろ組、せ組、相当汎用性が高いですよね。

松尾:
 ぜんぶ江戸を連想させる言葉になってますね。

大高:
 ほんとですね。

藤澤:
 背中を大きく露出って江戸を連想しますか?

大高:
 いなせな江戸っ子はもろせなんだよ。江戸っ子はもろせだい!

(会場爆笑)

大高:
 それでは番号をどうぞ。

 藤澤1番 両岸が浅くなった河岸。
 松尾2番 向かい合った川岸。
 能町5番 背中を大きく露出すること。
 眞形2番 向かい合った川岸。両岸。

藤澤:
 今回もふたつのキーワード、両岸というのがあって、1か2だと思うんですけど、2は明らかに読みづらそうにしてましたね。これは、自分で書いた字だったら、そうはならない。なので、1だと思います。

松尾:
 この人役者だというのを忘れてる。

大高:
 ぼく本業役者なんです(笑)。

藤澤:
 ああ~!

大高:
 では松尾さん。

松尾:
 僕は2にしたんですね。両岸が浅くなった川岸って、浅くならなくても、まあ浅瀬だから浅くなったのかもしれないけど。向かい合った川岸の方がすっきりしていいんじゃないかと。火消しのも組ろ組せ組は、ほかの40文字くらいはどうするんだ? って。このも組ろ組せ組がすごく秀でていたのかもしれませんけどね。ただこれ、火消しのなんとか組を作ったとしたら、持ってきた人そうとう偉いなあと。そういうわけで2番にしました。

能町:
 3番にする勇気はなかったですね(笑)。でも3番かもしれないなってのはあったんです。5番を大高さんがすごい言ってるから、逆にこれ引っ掛けじゃないかと思って。あえてあれだけ言っておいて正解、とか。もろ肌脱ぐとか言いますし。言わなくもないんじゃないかと思って、思い切って5いってしまいました。

眞形:
 両岸で1、2重なったんで、どっちかなのかなと最初思ったんですけど、僕はね、3番松尾さんのイメージだったんです。5番は能町さんのイメージだったんですが、能町さんが5選んだってことは違うから。

藤澤:
 僕も能町さんだと思ってました。

眞形:
 もやっとしてます。5が一番コワイですね。

松尾:
 すごいね。さすが人狼やってるだけのことはある(笑)

大高:
 では発表しますね。1番、両岸が浅くなった河岸、能町さん。2番、向かい合った川岸、両岸、藤澤さん。

松尾:
 うわあ、やられた。

大高:
 3番、江戸の町、火消し2番組のも組、ろ組、せ組、広辞苑!

一同:
 ええええ!

(会場どよめき)

まさかの3番が正解。

松尾:
 良い問題ね! これ。

能町:
 ほんと、すばらしい。

大高:
 4番、背表紙の厚み、眞形さん。5番、背中を大きく露出すること、松尾さん。

松尾:
 あ、これ俺か(笑)。

眞形:
 松尾さんか~だまされた。いや~いい! すばらしい!

「芸能」の最新記事

新着ニュース一覧

アクセスランキング