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『機動戦士ガンダム』ジオン軍の主力兵器『ザクⅡ』開発史 モビルスーツ同士の格闘戦の経験が後継機「ゲルググ」に受け継がれるまでを解説

 今回紹介するのは、シュウさんが投稿した『【機動戦士ガンダム】 ザクⅡ 解説【ゆっくり解説】part5』という動画。

 音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の博麗霊夢(はくれい れいむ)のキャラクターが、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、ジオン公国軍の主力量産型MS(モビルスーツ)「ザクⅡ」の解説を行いました。

『MS-06C ザクⅡ』
(画像は機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式サイトより)

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「ザクⅡ」は「ザクⅠ」の性能をさらに向上させた後継機

霊夢:
 今回解説するMS(モビルスーツ)は「MS-06 ザクⅡ」になります。「ザクⅡ」は「ザクⅠ」の性能をさらに向上させた後継機となっております。

 主な改良点は内装されていた動力伝達系統の改良や稼働時間の向上です。装甲から出ているパイプのことですね。

 分かりやすくいえば、内部装甲内にパイプを入れると細くなってしまうため動力伝達に限界があるが外に出すことによってパイプを太くできて動力伝達をしやすくなるということです。

 しかし、もちろんデメリットもあり外部からの攻撃で破損しやすいため、この問題はのちのMS(モビルスーツ)でも様々な改良がされます。

霊夢:
 ジオン系MS(モビルスーツ}の見た目で内部か外部かが分かりやすいと思いますのでご参考程度に。

 尚、「ザクⅡ」は凡用性が高く、様々なバリエーションが出たことでも有名です。

 これからそれらを解説しますが、HGUC【※】化されてないのが大半なのでご了承ください。

※HGUC
アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズのうち、宇宙世紀を舞台とした作品に登場するMS(モビルスーツ) を1/144サイズで再現した株式会社バンダイが発売するプラモデルシリーズの名称。

バリエーションが多い「ザク」は、拡張性が高くパイロット的にも扱いやすいMS(モビルスーツ)だった

霊夢:
 まず「MS-06A 先行量産型ザクⅡ」です。見た目で違うのは両肩のアーマーが「ザクⅠ」と同じように球型である点です。

 まだ、MS(モビルスーツ)同士の格闘戦を想定しないためこのようになっております。なので早々と「C型」へ生産をシフトしていきます。

霊夢:
 次は「初期量産型 C型」と言われます。MS(モビルスーツ)同士の格闘戦を想定しているため、左肩のスパイクアーマー、右肩のシールド、そして携行武器としてヒートホークが追加されました。

 さらに核攻撃を前提とした機体であるため、放射線対策が行われているために本体重量は72tを超えるようになってしまいました。そのため、核攻撃が禁止されてからは生産がストップします。

 そして次に生産されたのが「量産型 F型」になります。「F型」はもっとも生産された「ザクⅡ」であり、「F型」をさらに分けると「前期型」「中期型」「後期型」とあります。

 ちなみに「F型」は「C型」の対核攻撃装備を外して軽量化されており、宇宙でも地上でも使えるオールマイティーのMS(モビルスーツ)になっているため生産数も、もっとも多いことになっております。

霊夢:
 そしてこの「F型」からさらにバリエーションが増えます。「司令官用F型 FS型」「エースパイロット用 S型」「最終生産型 FZ型」「地上用 J型」になります。

霊夢:
 そしてさらに宇宙のみに絞った「R型」。大量にバリエーションが生まれたのは、それだけ拡張性が高くパイロット的にも扱いやすいMS(モビルスーツ)だったと言えます。

 さきほど言った発展型をさらに詳しく説明すると、「FS型」はガルマザビ専用機が有名で頭部に4門のバルカン砲を装備しております。

霊夢:
 「S型」はシャア専用が有名で推力【※】を30%上げております。ただ、燃料タンクの増設はないので稼働時間は短くなっております。

※推力
物体をその運動すべき方向へおし進める力。

 シャア専用の「S型」が稼働時間が短いということに、「3倍じゃねえのかよ!」というツッコミのコメントに「速度が3倍なのはシャアの移動の仕方が原因だったような」「艦隊行動取ってる他の機体より3倍早く近づいてきてるよ、って話だからね。シャアが突出してきただけw」と解答のコメントが寄せられました。

霊夢:
 「FZ型」は最後に少数だけ量産されたもので、その推力はずば抜けていますが「S型」と同じくタンクの増設はされていないので、稼働時間は「F型」の半分になっております。

 ただ、最終型ということで「ドム」のようなホバー移動、「ゲルググ」並みの機動性、まさに最終モデルという感じになっております。

霊夢:
 「J型」は見た目は変わりませんが、地上用に改良されています。推進剤の削減、宇宙装備の簡略化などで軽量化されております。さらにこの「J型」から地上用として発展していきます。

霊夢:
 より地上用そして水中でも戦える「JC型」、高機動化した「G型」、砂漠などの戦いを想定した「D型」通称「ディザートザク」、後方支援用に作られた「K型」通称「ザクキャノン」、水中専用として作られた「M型」通称「ザクマリンタイプ」、作業用、戦闘でも使える「V型」通称「ザクタンク」。地球での戦いが激しくなるにつれてバリエーションも増えたという感じでしょうか。

霊夢:
 宇宙ではさらに宇宙専用として「R型」が誕生します。通称「リック・ザク」になります。

 ほかにも偵察用の「E型 E-3 ザクフリッパー」、作業用「W型」通称「ザクワーカー」、「機雷敷設型 ザクマインレイヤー」、訓練用「T型」通称「ザクトレーナー」、「サイコミュ試験型 Z型」などがあります。

霊夢:
 「R型」通称「高機動型ザクⅡ」は戦争の長期化が必至になったため宇宙での戦力を強化するために生まれました。

 簡単に説明すると、地上用装備などを全て外して宇宙専用に再設計したのが「R型」です。まず最初に「RP型」を製作し評価を得たので「R-1型」を製作することとなります。

 「R-1型」は「F型」と違い、ほとんど再設計になっているため生産ラインが使えないために生産数はかなり少ない数になっております。

霊夢:
 さらに推進剤の積載量が少ないため推進剤を使い切ってしまうパイロットが続出したため、生産を中止されてしまいました。ただ、生産された「R-1型」のうち改良型の「R-1A」へ半数が改良されたためエースパイロットなどが使い続けました。

ジオンらしいラインナップ!? 「ザク」の正統後継機は「ゲルググ」

霊夢:
 そして「R-1A」をさらに改良したのが「ザク」の皮を被った「ゲルググ」と言われた「R-2型」通称「高機動型ザクⅡ 後期型」です。これは「R-1A」の改修型ではなく、ほぼ全てが新設計のため「ザク」というよりは別の機体と言えます。

霊夢:
 その後、次期宇宙主力機を「リックドム」と争いましたが生産性、コストで全て負けており主力の座へとつくことはできませんでした。

 しかし、性能は「R-2型」の方が高いため、さらなる次期主力への改良をされたのが「R-3型」通称「ゲルググ先行試作型」です。見た目はほとんど「ゲルググ」になっており、武装も試作型ビームライフル、ヒートソードとなっております。

霊夢:
 これを改良、生産したのがのちの「YMS-14 先行量産型ゲルググ」となります。「ザク」の正統後継機が「ゲルググ」というのはジオンらしいラインナップになっております。しかし、戦争末期であり遅すぎた名機と言われても仕方がない状況でした。

 ほかにもOVAで登場した「RD-4型」があります。上半身が「ザク」、下半身が「ドム」の実験機です。

霊夢:
 ほかにも「ザク」のバリエーションがあるかもしれませんが、年々新バリエーションが追加されるので正直言って今回の動画の内容も1年後には間違っていると指摘されるかもしれません(笑)。

 「ザク」の正統後継機が「ゲルググ」ということについて、「ゲルググって元を正せばザクだったんか・・・勉強になりました。」「ガンダムもザクを解析して作られたという」「骨格がザク系 動力がドム系 ビームライフルがズゴック系の企業が関わってるはず・・・」といったコメントが寄せられました。

 ジオン公国軍のMS(モビルスーツ)「ザクⅡ」の解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【機動戦士ガンダム】 ザクⅡ 解説【ゆっくり解説】part5

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