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芸術&冒険&食欲の夏!『九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展』へ行ってみた!【イベントレポート】

 “ダンジョン攻略”というオーソドックスな設定と魅力的なキャラクターにくわえ、モンスターを調理するというユニークなテーマで人気を集めるKADOKAWAの人気コミック『ダンジョン飯』(著:九井諒子)。全14巻で完結した後、2024年にはアニメ化され、原作の魅力を拡大するハイクオリティさには驚かされました。現在第2期制作中とのことで、放送日が待ち遠しい日々です。

 そんな『ダンジョン飯』の世界をどっぷり体験できる『「ダンジョン飯」迷宮探索展』が、7月10日より池袋・サンシャインシティにて開催中です。
 2024年春・東京から始まった『「ダンジョン飯」迷宮探索展』は、各地のファンを魅了しながら名古屋・京都・福岡・大阪を巡回し、今回最大規模となる展示を引っ提げ、東京に凱旋したとのこと。さらに、原作者・九井諒子先生の創作の軌跡をたどる「九井諒子展」も東京では初開催! 同時に楽しめる今回を逃す手はない、ということで、行ってきました!

ライター:よるの えこ


■チケット準備OK? 嬉しい入場特典あり

 ウキウキのまま会場へ行く前に、会場では入場券を販売していないので、事前に購入することをお忘れなく。「限定グッズ付き入場券」と「通常入場券」の2種から選びましょう。「限定グッズ付き入場券」には、「オリジナルプレート」がついてきます!
 飾るもよし、使うもよし……。

 さらに、入場特典として4種類の中からランダムで1枚「オリジナルポストカード」がもらえます(※有料入場券のみ)。どれでも嬉しい~!

 入場してすぐ、美しいキービジュアルがお出迎え。
 東京初開催の「九井諒子展」へ期待が高まります。

 『「ダンジョン飯」迷宮探索展』のパネルにはサインが! あやうく見逃すところでした。

◾️もはや芸術「九井諒子展」

 九井先生初の個人展となる「九井諒子展」には、『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』(2011年)、『九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子』(2012年)、『ひきだしにテラリウム』(2013年)の複製原画・原稿がずらり!
 九井先生の画風の幅広さ、書き込みの細やかさ……、これは芸術すぎる。

 なんだか、マンガの世界に入り込んだような気持ちに。

 「貴重すぎて手が震える」とウワサの同人誌や、翻訳版の書籍もありました!

 とんでもないお宝です。中身が気になる。

 九井先生が、“マンガを描き始めた頃”のアナログ原稿も展示されていました……!

 「描き始めた頃!? うますぎるんだが!?」と、思わず独り言が飛び出てしまいます。
 繊細としか言いようのないタッチやホワイトの使い方など、ため息が出るほど美しい。

 しかも、この3枚は作品として世の中には出ていないそうです。ええっ、レアすぎませんか。妄想が膨らみます。

 この展示会でしか見られないラフや制作過程の動画、九井先生のインタビューやコメントなどもあり、絶対に見るべきです!

◾️『ダンジョン飯』の世界へ

 見てください!
 『ダンジョン飯』のカバーアートが展示されています。最終稿となった複製原画だけでなく、アイディア段階のラフなども並んでいて、オタク歓喜!

 こっちの可能性もあったのか~。それはそれで見たい~。と唸ってしまいました。

 どこの会場でも特に人気だったらしく、池袋会場でもたくさんの方がじっくりと見入っていました。
 「やばくないですか!?」と話しかけそうになるのを、じっと我慢。

 かじりつくように眺めて行くと、導かれるように『「ダンジョン飯」迷宮探索展』エリアに到達!

 石造りの壁を模したパネルが、冒険に行くぞ!感を高めてくれます。
 監督やキャストのサインが隠れていたので、ここでもすみずみまで眺めました。

 足を止めている耳に、ライオス一行のにぎやかなやりとりが聞こえてきます。
 そう! この展示会のために録り下ろした、特別なボイスが流れているんです!
 録音はNGなので、心ゆくまで耳に焼き付けましょう。

◾️ダンジョン探索へ!

 『「ダンジョン飯」迷宮探索展』は、まさにダンジョンに潜る演出が。
 ランプなどの装飾も気分が盛り上がります。B1F・初心者の広場には……。

 「大サソリと歩き茸の水炊き」が! お、美味しそう~!

 こちらは座って写真撮影OK!
 記念すべきファースト魔物食を体験できるなんて、嬉しすぎる。

 ほかにも、体験型展示とも言えるフォトスポットや、魔物食の精巧な食品サンプルがあちこちに並んでいます。『ダンジョン飯』ファンはもちろん、未履修者への作品布教にも良さそう! 「夏だしちょっと冒険に行かん?」と連れて来ましょう。絶対面白いので。
 子供たちも同じくテンション上がりそうです。

 美しい展示の数々は、某百貨店のショーウインドウを手掛ける専門のモデレーターさんが担当しているとか。

 こだわりの演出のおかげで、没入感もひとしお。

 ほぼ等身大のライオス一行のパネルもありました。オタクなので助かります。

おごそかに飾られたカッコいい剣は、もちろんケン助でした。

 あれ、ソラマチ会場での展示時から、ちょっと違っているような気がする……。


 あのゴーレムとも撮影できますよ!
 さすが最大規模展示! 会場の広さを大いに活かしています。

 フォトスポットがありすぎて、本当に嬉しい悲鳴です。
 あっ、これ、一人で来ちゃダメだった!? と一瞬泣きそうになりましたが、スタッフさんと目が合い……、
 「撮りますよ!」
 と一言! 嗚呼、ネ申……!!
 スタッフの皆さん、いつでも写真撮影する気満々で待機しているそうです。
 気軽に声をかけてお願いしちゃいましょう。無事、全部のスポットで撮ってもらいました!

 だって、カエルスーツでライオスパーティに参加したいじゃないですか……!

 私にも色が映えてるかな、とニヤニヤしそうになる顔を引き締め、キリっと(?)表情を合わせました。とっとと行くぞ。
 なんらかのアイコンに使いたいと思います。やったー!

 ところどころで美味しそうな魔物食が輝いています。油断するとヨダレが垂れてしまいそうです。作れそうな気がしてくるんですよね。魔物さえいれば……。

◾️アニメ『ダンジョン飯』制作の裏側

 貴重なアニメ制作の裏側も垣間見れますよ!

 なんとも太っ腹な量の“一部抜粋”された絵コンテが展示されています。もちろんここでしか見られないので、じっくり見学。

 つないで撮影した映像も流れています。こ、これら原画がこの一瞬に……!?
 絵コンテを見た後だと、一層感動的です。

 さらに進むと、シアタールームが。
 線画と実際のシーンが目まぐるしく入れ替わり、違いを体験することができます。

 さっきまでフォトスポットや魔物食ではしゃいでいたのに、シリアスな雰囲気に息を呑みます。

◾️最深部は、そうですよね

 隣の部屋から、なんだか不穏な赤い光が……。

 炎竜(レッドドラゴン)が待ち構えていらっしゃいます!

 ほぼ等身大らしい頭、牙、爪。突然出くわしたら、泣いてしまう自信があります。

 なんだか雑魚キャラのような食べられっぷりになってしまいました。演技力とは……。
 再戦求ム!(でもとても怖い!)

 食べられながらもライオスたちをダンジョンの外に逃がしたファリンのすごさが、より実感できます。いやすごすぎるよ。雑魚キャラにはとても無理です。

 ふうと一息ついて外に出ると、

 ファ、ファリン!!!!

 復活直前のあられもない姿が! こんな攻め攻めの展示は今まで見たことがありません。
 コミカルからシリアスなシーンまで、『ダンジョン飯』の魅力を全身に浴びている……!
 完全に冒険を追体験しています。大興奮です。

 もちろん、炎竜の魔物食もありました!
 この肉汁したたる感じ、たまりません。死闘を繰り広げた後(※想像)ということもあり、猛烈にお腹が空きますね。

◾️魔物食フルコース!

 最後のエリアには、アニメ2クール以降に登場する魔物食サンプルがずらりと並びます。まるでフルコースや!
 この展示が一挙に見られるのは、ここ池袋会場だけ。

 MAX空腹状態では、かなり目に毒です。美味しそうすぎる……!
 自然な動作で手に取って食べてしまいかねないので、皆さんも注意してください。

 料理の説明やレシピ、使用された魔物が、場面カットと一緒に楽しめます。
 あとは魔物さえいれば、作れるのに……。ぶつぶつ……。

 食欲減退気味の猛暑の中、魔物食への渇望が湧きあがります。ライオスの気持ちがめっちゃわかる……!(脳内マルシルの「ヤダーッ」も聞こえてくる……!)

◾️大充実の物販コーナー

 「何を食べようか」しか考えられなくなりつつある頭でしたが、すぐにお買い物脳へ切り替わりました。
 そう、展示会をしめくくるのは、忘れちゃいけない物販コーナー!
 池袋会場での展示から、これまでの会場には無かった新たなグッズが、なんと20種類も追加されています。現在購入できるのは、もちろん現地会場だけです。

 SNSで話題をかっさらった「マルシルの文鎮」や「ケン助のペーパーナイフ」「センシのパン」をはじめ、超絶豪華なラインナップ。カゴに入れていく手が止まりません。

 九井先生の複製原画を眺めていたら、すぐに持ち帰れるとの情報をキャッチ。
 忘れた頃に届いて思い出すという体験も尊いけど、このテンションのまますぐに部屋に飾れるのは嬉しい!
 さっきまで食べ物のことしか考えていなかったのに、美への感性を呼び覚ましてもらった気分です。九井先生の描く世界が(※食べ物含め)魅力的すぎる……!

 しかも、一会計3,300円(税込)以上のお買い物で、池袋会場から登場の「クリアカード」が全8種からランダムで1枚もらえます。絶対欲しいじゃないですか。配布上限は一会計26,400円(税込)の8枚まで。よし、余裕そうです(パンパンのカゴを見て)。

 書籍コーナーも充実しているほか、ネットでも話題のCOSPAのグッズもたくさん並んでいます。

 また、FuRyuから発売予定のフィギュア「TENITOL TALL マルシル&ファリン ドレススタイルver. スペシャルセット」の彩色見本と、KDcolleから発売予定のキュートな「ごちそうさまファリン(キメラ)」の彩色見本も展示されているので、こちらも要チェック!
 どちらも超美しく、超かわいいです。

TENITOL TALL マルシル&ファリン ドレススタイルver. スペシャルセット
詳細はこちら
『ダンジョン飯』 ごちそうさまファリン(キメラ)
詳細はこちら

■大満足な夏の思い出

 超ボリュームの『九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展』、一日いても時間が足りないほど見どころたっぷりでした。広い会場にたくさんの展示が並んでいますが、ゆったりとした通路で見やすく、「あれもうちょっと見ておきたいかも!」と戻ることもしばしば。見て楽しい&体験して楽しいフォトスポットはもちろん、お子様も見やすいよう複製原画等は若干低めに設置されているので、ファミリーの行楽にもオススメです!
 “絶対にお腹が空く”という罠に打ち勝てれば、何時間でも楽しめます。

 各地を巡回する中で、見せ方の工夫や展示内容、物販ラインナップがどんどんアップデートされているので、「一度行ったし、いいか~」は非常に勿体ない! 是非一度ならず、二度三度と足を運んでみてください。
 池袋会場での開催は、7月27日(日)まで。8月2日(土)からは、熊本県・熊本城ホールで開催されます。

 芸術&冒険&食欲、すべてが刺激される『九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展』で、パーフェクトな夏の思い出が作れました。
 7月中に達成できるなんて、優等生のような気分(?)。8月は熊本会場で思い出を作らねば。それ以降の巡回もしてくれるかなあ……? 期待は膨らむばかりです!

■関連リンク

『九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展』 公式サイト
https://exhibition-delicious-in-dungeon.com/

「ダンジョン飯」アニメ公式X(旧:Twitter)
https://x.com/dun_meshi_anime

 

 

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