加藤浩次パワハラ疑惑に吉田豪が見解を語る「加藤さんは元々狂犬という認識のズレが起こした事件」
前提条件を理解してから話すべきだった
コンバットREC:
もしくはスタッフが意図的に形勝ちの面白さを仕掛けようとしたんだったら、逆だと思うんですよ。要はこの女性がめちゃめちゃ怖い人で、その筋の人で、加藤さん達が脅される、だったらいいんですよ。でも立場が弱いゲスト側が形勝ちを仕掛けられるって言う構造に問題があるんじゃないですか?
加藤さんや竹山さんが、実は強いゲストの人にめっちゃ詰められるとかだったらわかる。
吉田:
逆ドッキリで?
コンバットREC:
そう、逆ドッキリでそっちの方の形勝ちにした方が面白かった。
久田:
責められてる女性が「はぁ?」って言って。
吉田:
イケメン評論家的な抗争ができる人を探してたんだと思う。ちょっとゲストの選び方とかが杜撰(ずさん)だったんじゃないかなっていう。
コンバットREC:
それだったらちゃんと説明してあげなきゃいけないし。
久田:
吉田くんが原稿で書いた通り「不幸な事故」だったと思います。女性も不幸だし、加藤さんも、昔、渡辺麻友さんにガツンと行ったりしてましたよね。
吉田:
それも正直ももちでうまくいって、ももちがきれいに受けて、まゆゆでも行けるかと思ったら、まゆゆはももちとはあまりにもキャラが違った。ファンの受け取り方も違うし。
コンバットREC:
なんで武田梨奈を呼ばなかったんだろう? 加藤さんがK.O.された方がバラエティとして面白いじゃないですか?
吉田:
(コメントを読んで)「竹山さんとか加藤さんが責められるのは違う」。僕が思っているのは番組側が求める役割をやっていた人たちで、叩くのであれば番組だよね。「加藤浩次が酷い!スッキリ降板に追い込め!」みたいなコメントが流れて、いやいや「狂犬加藤が酔ってますSP」で……。
コンバットREC:
「狂犬でやってください」っていう。
久田:
制作が本当に悪いって。女性の気持ちが本当にわかる。だって怖いですよ(笑)。芸能人の人がマジギレしてるって。
コンバットREC:
しかも昔と違って怖いと思った人が泣き寝入りしないで、SNSとかでも書けるし、今はWeb上でそういうこと言えちゃいますよ。
久田:
だから芸能人として、素人をそこに混ぜたら、ある程度吉田くんとかRECさんとか、僕もそうかもしれないけど、文化人枠的な人は来たら分かるかもしれないけど。
吉田:
本当の問題は、こういう「パワハラだ!」ってなった瞬間「この番組とかも知らないけども、それは酷い!」になっちゃうのがすごくモヤモヤしちゃう。ちょっと待って、まず前提条件をみんな理解して、その上で話そうっていう、それだけなんですよ。極楽とんぼの流れがあり、相方が休んでる間にテレビの流れが変わってっていう……。
コンバットREC:
でも、番組の頭でそれを説明するのも野暮になっちゃう。
吉田:
長い目で見てる人はKAKERUTVがそういう流れで出来た番組っていうのは理解してるけどっていう。
コンバットREC:
せめてこの女性側には、説明をしてあげた方が……。
久田:
ちょっと可哀想かなって僕は思ったな。イケメン評論家の人は見ましたけど、プロレスですよ、あれは。制作が本当に良くないと思うけど……。
コンバットREC:
前提条件として「テレビはこういうもの」みたいなのも今はもうないでしょうしね。
吉田:
だから「極楽とんぼはこういうもの、加藤浩次はこういうもの」という、そういうのも世代によって違うし、見てない人によっても全然違うんだから、みんながそういうものを知っていて共有しているていうのが傲慢と言ったらあれだけど、そうじゃないっていうことを理解しなきゃいけない。
加藤浩次っていうのは元々狂犬であって……とか、竹山さんは元々キレ芸でありっていう。やらなくなって結構経ったら、AbemaTVで言ったぐらいじゃわからないっていう問題。その認識のズレが起こした事件な気がする。
コンバットREC:
出演者の側にそれを「分かるよね」って思ってたのはちょっと甘かったと思う。
吉田:
基本的に出るのは芸人仲間とかだから共有してるじゃないですか。いつもテレビに出ている評論家とかだったら共有している。
コンバットREC:
大島渚が「野坂が殴った」とか言わないのはやっぱり信頼関係があったからじゃないですか。信頼関係がない人を呼ぶわけだから……。
吉田:
そういう時代だからプロレスと同じような変化を遂げていくんだと思う。
コンバットREC:
その意識がスタッフになかったんですよね。
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