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廃墟巡りの初心者に最適? 関東最大級の廃村『ニッチツ鉱山』写真レポート「まさに陸の孤島、空気が止まったまま」

すべての科が集う日窒診療所に潜入

ニポポ:
 これは病院ですね。入り口です。

 こんな感じです。床がやばいです。

中田:
 右が手術室ですね。よく覚えていますよ。もう床が抜けちゃっていますね。

ニポポ:
 正直、入れないです。

中田:
 ここはいい雰囲気だったのにな。

ニポポ:
 当時はすごかったんでしょうね。屋根もたわんでいます。

中田:
 雨が入っちゃいますからね。

ニポポ:
 床がどこもかしこも、こんな感じです。

中田:
 これは行かないほうがいい。

ニポポ:
 危ないですね。

中田:
 左の部屋に歯があったんですよ。右が外科手術。

ニポポ:
 結構、落ちているものとかもやっぱりすごいですね。

中田:
 ここは性病の病院ではなくて、内科も外科も性病科も全部診るんですよ。昔のお医者さんは全部の科を診るんです。

ニポポ:
 この病院があって、さらにちょっと奥に行くと、高台の上にもうひとつ病院があるじゃないですか。あっちは入院施設が。

中田:
 隔離かな。肺病とか。

ニポポ:
 ちょっと様子が違うんですよね。

中田:
 これは歯科ですね。

ニポポ:
 廃墟と椅子って、なんでこう映えるんでしょうね(笑)。椅子があると必ず写真撮っちゃう。

中田:
 当時は歯型とかも残っていましたよ。

ニポポ:
 もしかしたら床の下とかにいろいろあるかもしれないですね。

中田:
 性病の薬とか、レントゲン写真とか、記録が残っていたんですよね。

 窓ガラスが割れていたりして。

 これは体育館ですね。

ニポポ:
 体育館も相当床が抜けています。

中田:
 緞帳が……。ここで集会や、村祭り的なこともやったりとか。憩いの場みたいなところです。

ニポポ:
 結構立派なところですもんね。

中田:
 ニッチツは懐かしいですね。

ニポポ:
 中田さんクラスになると、“懐かしい”。20年前とか、そんな話になっちゃいますね。

中田:
 廃墟取材をはじめて、わりと最初のほうに行った物件ですからね。

ニポポ:
 あそこに目をつけられたのは?

中田:
 あそこは国道だったんです。

ニポポ:
 国道だったんですか!?

中田:
 旧国道なんです。要は廃道ですよね。今はニッチツに行く道は地図には載っていないんですよ。カーナビに出てこないでしょう?

ニポポ:
 確かに。

中田:
 地図から消された道路になっている。今の人はニッチツにたどり着けますかね……。

スタッフ:
 かなり迷いました。トンネルを見つけられなかったです。

ニポポ:
 僕らが行った段階ではギリギリすんなり行けた気がするんだけれど。

中田:
 今はニッチツにたどり着こうと思ったら、なかなか難しいかもしれない。

ニポポ:
 そういうレベルになっているんですね。

スタッフ:
 片道に4、5時間くらい。

中田:
 秩父だからすぐに行けるだろうと思うけれど、全然行けない。ものすごい遠いんですよね。

ニポポ:
 まさに陸の孤島。

中田:
 日本はそういう不思議な場所がいっぱいあるんですよ。

ニポポ:
 海外旅行とかもちろん楽しいし、いいんだけれど、国内に謎であったり未知であったりというのが、山程ありますからね。これを探らないというか巡らない手はないですよ。

中田:
 これだけのネット社会になって、すべての情報がネットで見られると思っていたら大間違い。人知れずひっそりと存在する秘境があるんですよ。そこがロマンですよね。

▼記事の箇所は27:01からご視聴できます▼

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