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ほんとにあった怖い事故物件「神棚の下の電話がびしょ濡れに」「起きたら足がパンパンに膨れていた」…“怪奇現象”が次々に起こる家の正体とは?

 もし、あなたの住んでいる部屋が事故物件だったら……。

 殺人・自殺・近隣に良からぬ施設がある…様々な理由によっていわくつきとなってしまった事故物件。ネガティブなイメージとは裏腹に、破格の家賃などのメリットが存在することも事実です。そんな事故物件に住んでみたものの、不可解な現象に悩まされてしまう住民もいるとか、いないとか。

 “事故物件”について事故物件公示サイト「大島てる」でお馴染みの大島てるさん@Oshimaland)と事故物件住みます芸人の松原タニシさん@tanishisuki)がゲストに怪談サークルとうもろこしの会会長の吉田悠軌さん@yoshidakaityou)を交えて事故物件について徹底的に語り尽くす番組「事故物件ラボ」がniconicoで放送されました。

 今回の放送では、「神棚の下に置いた電話がなぜかびしょ濡れになる家」や「目覚めたら足がパンパンに膨れた家」など、不可解な怪奇現象が起こる事故物件について大いに語ります。

左から大島てるさん松原タニシさん吉田悠軌さん

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幽霊が出る立地条件とは……?

松原:
 粉浜【※】の長屋という所で、僕の知り合いの男性の方が、お母さんと暮らしているんですよね。

※粉浜
こはま。大阪市住之江区北東部および住吉区北西部にまたがる地区。

 それで母方のお母さんである、おばあちゃんは別の所で暮らしているんですよ。おばあちゃんの足が悪いから「もうウチで面倒みよう」って思って呼び寄せようと思ったんですけど、介護出来るスペースがなくて。家の近所の安い物件を借りて、おばあちゃんにはそこに住んでもらって、通いで介護をしようという話になりまして。

 探したのがこちらの間取りの部屋なんですけれども。二階建てですよね。

 大阪の地域の長屋なんですよ。ここが凄い安かったんですけれど、奇妙なのが、その大家さんは「二階に上がってはいけない」と言うんですね。業者がリフォームをしようとすると階段から落ちて怪我をして、別の業者も、またリフォームしようとすると、帰りに事故に遭ったっていうのが二つ続きまして、業者が二階をリフォームしてくれないという状態なんです。

 なので、二階は使わないで欲しいと。一階だけ一応リフォームしてるんで、それでも良ければこの値段で、という事で借りた部屋なんです。

 おばあちゃんは足が悪いから、二階に階段で上る事もないだろうという事で、この物件で良い、と。家からも近いからという事で、おばあちゃんをこの物件の一階に住まわせまして……。この間取りを見ていただいたら分かるんですけれども、二階の奥に神棚があるんですよ。

二階、床の間に位置する“神棚”。

 実際、僕の知り合いの方がその物件を見に行った時に、二階はほぼ放置されている状態なんですけれどその神棚におびただしい数の御札が……。

吉田:
 うわぁ……。

松原:
 怪談でよくあるじゃないですか? 実際に神棚を塞ぐように御札がベタベタベタベタ……って貼られているんですよ。「何ここ?」と思って。玄関から反対側の一階の奥に、中庭みたいなのがあるんですよ。中庭の真ん中に、お墓みたいな、石碑みたいなのがポツンと置かれている(笑)。

大島:
 (笑)。

松原:
 おばあちゃんは足が悪いから、そんなに二階にも行かないし、中庭にも、「外にも出たらアカンで」と言いながら生活をさせるんですよね。しばらくすると、お母さんが介護に行くんですけど、おばあちゃんが「京都の家に帰りたい」と言うんですよ。でも「おばあちゃんは足が悪いから、京都だと介護できないから、ここで我慢して」ってお母さんは言うんですけどね。でもおばあちゃんは「帰りたい」と言う。「何が嫌なの?」と聞くと、冷蔵庫とキッチン、あと押入れ……そういった収納スペースの隙間から「風が吹いて寒い」って言うんですよ。

吉田:
 気持ち悪い……。

松原:
 冷蔵庫と収納の隙間は普通に壁なんですよ、その隙間から風がビュンビュン吹いて寒い、と。

 あと、玄関入ってすぐの階段の前に電話があるんですけど、この電話をゴミ袋でくるんでガムテープでぐるぐる巻きにしているんですよ。「おばあちゃん、これ何しているの?」と聞いたら、「上から雨漏りがする」と、「電話がビチャビチャになる」って言い出すんですよ。

 でも、一切雨漏りしていないんですよ。ちなみにこの電話の真上って神棚なんですよね。もう一つ、まぁ長屋なんで、同じ建物で隣同士になったりする住人が「中庭から入ってくる」と言うんですよ。

 「私の寝てる前に立って、私に対して悪口を言ってくる」と。その中庭は塀があって隣の人が入れないようになっているから、そんな人が来る訳ないんですよ。

 それだけおばあちゃんが嫌がるから不憫になって晩年、施設の方にちょっと一回引っ越してもらって。すると、おばあちゃんは全く普通なんですよね。「おばけが出る」とか「変な人が悪口言いに来る」とか言い出すことは全くなくて。結局この部屋は一体何だったんだろう……という話なんですけど。

 占いをしている知り合いに「おばあちゃんこんな事言うねんけど、この部屋どうなんですか?」と、お母さんが聞きに行った事があるらしいんです。占いの方は、中庭の石が全部元凶だと。この石を絶対に触ってはいけない。なので、「この石を除ける事が出来れば大丈夫だけど、この石に触ったら、もうその時点で祟りが起こるから、このままにしてるという部屋です」という話を聞いたっていうお話ですね。

庭に鎮座する“石”。

吉田:
 いやぁ……結構でかい怪談ですよね。

松原:
 でかい怪談ですね。実際に本当にアルバイト先の店長さんの話なんで……これ調べると粉浜という場所が悪いとは言わないんですけど、昔から色々歴史が深い街という。

吉田:
 名前も歴史が深そうな。

松原:
 粉の浜で粉浜。粉浜って、大阪でいうと内地というか、陸地なんですよ。それも江戸時代なのか、元々は海岸なんですよね。

 だから浜っていう字がついてますけど、それを埋立てして住之江区とかっていう土地が大阪に増えていくんですけど、元々海沿いの街だったので、水辺のものというのは、何かが集まりやすいと昔から言われますけど、関係があったのかなという。

吉田:
 そうですね。特に粉浜、台地から崖を落ちたところですね。そういうアップダウンが激しくて、元水場に怪談がよく起こるという事を本で書いているので、結構その条件にも合っているという事ですね。

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