『風の谷のナウシカ』の撮影で使われた超貴重な“王蟲のセル画”を公開! バラバラのパーツを組み合わせて映像を作る驚きのギミックを評論家がご紹介
世界最大の映画博物館に展示されるかも?
岡田:
今年の秋、ハリウッドに世界最大規模の映画博物館が出来ます。その映画博物館の第1回の特集展示が“宮崎駿”なんだそうです。これについて「おそらく来年辺りに、宮崎駿さんの映画の最新作が出来る見込みが付いたんじゃないかな?」と、僕は考えています。
ハリウッドの映画博物館の話は、去年の年末くらいにニュースが流れたんですけど「これは宮崎さんの新作が完成しそうだから、鈴木敏夫が特集にOKを出したんじゃないか?」というふうに、僕は勝手に邪推してるんですけど。
実は、その博物館の関係者から、年末に非公式に打診がありました。「岡田さんが王蟲のセルを預かっているそうですが、是非それを世界最大の映画博物館の第1回特集の宮崎駿の特集展で展示したい」というふうに。
ところがこの王蟲のセル、今、僕は“預かっている”だけで、所有しているわけでないんですよ。なので、所有者に聞く……それも所有者の代理人を通じて聞くしかないわけですね。このセルを所有している人というのは、自分の正体を出したくないし、目立ちたくないという人なので、「とにかく人前に出るのが嫌だから、とりあえずは岡田さんが代理として交渉してくれる方が望ましい」と言われてまして。今のところ、所有者の方がハリウッドの映画博物館に貸し出しをするかどうか自体を判断をしているそうです。
僕はまだ、その判断の結果を聞いていません。なので、僕の方からこれ以上、話すことはないんですけども。ただ、これほどの資料なんだから、世界中の人に見せた方がいいと思うので、続報があればまたお知らせします。
▼記事化箇所は61分46秒頃~視聴できます▼
「#263 岡田斗司夫ゼミ『ブラナウシカ』風の谷を風景として考る&世紀のお宝!
巨大セル画「ゴムマルチの王蟲」公開(4.87)」
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