『約ネバ』が圧倒的1位! 第1話放映後のGoogle検索数から見る2019冬アニメ注目度ランキングトップ10
2019年冬クールが始まってから約1ヵ月、アニメファン諸氏においては、充実したアニメライフを送っているだろうか。
この時期になると、「今クールの覇権アニメは?」なんて気になってくるものだが、Nアニメの視聴データでは『バーチャルさんはみている』、ニコニコ生放送「やっぱ、アニメでしょう」で実施した視聴者アンケートでは『盾の勇者の成り上がり』が、それぞれ高い人気を獲得している模様。
ほかにもさまざまな媒体、形式で今クールの注目アニメが発表されているが、本記事ではGoogleでの検索数に注目。
2019年1月に第1話が放送された作品に絞り、各作品の1話放映後の“検索インタレスト”【※】をGoogleトレンドから抽出。そのデータをもとにポイントを振り、ランキングでまとめてみた。
※検索インタレストとは、Googleトレンド上で複数のキーワードの検索ボリュームを比較する際の値のこと。ここではアニメの作品名をキーワードに指定。
検索数で見た2019冬アニメランキングトップ10
1位:『約束のネバーランド』(172pt)
2位:『五等分の花嫁』(87pt)
3位:『盾の勇者の成り上がり』(82pt)
4位:『ブギーポップは笑わない』(80pt)
5位:『どろろ』(74pt)
6位:『ドメスティックな彼女』(68pt)
7位:『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(64pt)
8位:『モブサイコ100 Ⅱ』(46pt)
9位:『ケムリクサ』(42pt)
10位:『けものフレンズ2』(29pt※)
※けものフレンズ2は1月12日にゲーム版が発表されたため、第1話放映日と翌日のptで計算。
ポイント決定方法……調査日は1月18日。Googleトレンドで今期アニメの検索インタレストを調べたところ、一番数値が高かったのは1月11日の約束のネバーランド。これを基準の100ptとし、他タイトルのptは基準ptと比較して数値を決定している。ランキングのptは、各タイトルの第1話放映後に1番ptが高かった日と、つぎに高かった日のptを合算した値。なおGoogleトレンドの仕様上、表示される検索インタレストは比較方法で多少増減するようなので、ある程度の目安として捉えて頂きたい。
少年雑誌連載の作品、強し
パッと見でわかるのが、『約束のネバーランド』、『五等分の花嫁』、『ドメスティックな彼女』、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』など、少年雑誌で連載されているタイトルが上位に多くランクインしていること。
やはり原作がメジャー作品だと、アニメ1話に対する興味も高くなる傾向にあるようだ。
とくに『約束のネバーランド』は、2位にダブルスコアの大差をつけており、その注目度の高さがうかがえる。
1話のラストが衝撃的であり、キャラや世界の仕組みに興味を持った人が検索する、というケースが多かったのかもしれない。
(画像は『約束のネバーランド』PVより)
ダークな作品が上位にランクイン
つぎに作品の中身を見ていくと、1位の『約束のネバーランド』を筆頭に、トップ10の上位には比較的暗めな雰囲気の作品が並んでいる。
上でも述べたが、ダークな作品は練られた世界設定が魅力の一端となっており、視聴者により「知りたい」と思わせる要素が強いということなのだろう。
その中でも注目したいのが5位にランクインしている『どろろ』だ。
(画像はTVアニメ『どろろ』第3弾アニメPVより)
ランキングには概ね現代風の作品が並んでいるが、本作は1960年代に生まれた作品。
漫画の神様と謳われる手塚治虫氏が生み出した往年の名作が、50年余の時を経て現代映像として蘇り、いま再びアニメファンたちをざわつかせているのはかなり興味深い結果なのではないだろうか。
最先端の恋愛アニメ、ここにアリ
また、2位『五等分の花嫁』、6位『ドメスティックな彼女』、7位『かぐや様は告らせたい』と、恋愛をテーマとしている作品が3タイトルランクイン。
恋愛モノはメジャーなジャンルであるため当然と言えば当然と思うかもしれないが、“アニメ総選挙2018秋”や“アニメ総選挙2018年間大賞”の上位作品を見ても、とくに恋愛モノが多いというわけではなく、今クールならではの特徴と言えるだろう。
・ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2018秋結果ページ
・ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2018年間大賞結果ページ
『五等分の花嫁』は5人の個性的なヒロインたちが主人公とドタバタ劇を演じる、王道の学園モノ。
(画像は『五等分の花嫁』第1話「五等分の花嫁」より)
『ドメスティックな彼女』は複雑な家族関係や人間関係を中心に、昼ドラ的展開が繰り広げられるややハード路線なタイプ。
(画像はTVアニメ『ドメスティックな彼女』第1弾PVより)
『かぐや様は告らせたい』は主人公の男女がお互いに告白させるための“恋愛頭脳戦”を闘う、コメディ色が濃い作品。
(画像は『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』第1話より)
どれも恋愛モノではあるが、視聴者のターゲットがハッキリわかれているのが印象的。第1話をきっかけに、それぞれの視聴者層がしっかり食いついていることがうかがえる。
まとめ
以上、ランキングと注目点を挙げてみたが、読者の目にはどう映っただろうか。「このアニメそんなに検索されてたの!?」といった、意外な発見があれば幸いだ。
ちなみに、原作なし、続編ではないアニメ作品の中では『フライングベイビーズ』が最も多いptを獲得、ついで『真夜中のボイトレ男子』が名を連ねていた。この両作は、まさに0からの出発で火がつく前兆を見せているかもしれないタイトルだ。
今クールから始めてみたこの“検索数で見るアニメランキング”、次回はこの検索数ランキングが放送が進むにつれどう変動したのか見ていければと思う。
今回1位の『約束のネバーランド』はどうなるのか? 今回トップ10にランクインしなかったタイトルで上位に入る作品はあるのか? どういう結果になるか楽しみだ。
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