ゆるキャラ「ちぃたん☆」の裏側、ゆるくなさすぎ説!? 地下アイドル「仮面女子」も手がける芸能事務所を吉田豪が斬る。「初期の段階からあまり良くない噂を山ほど聞いていた」
ゆるキャラグランプリで優勝経験がある高知県須崎市の「しんじょう君」に似ている「ちぃたん☆」の活動が著作権などを侵害しているとして、須崎市はちぃたん☆を管理する芸能事務所に対し、標章と着ぐるみの使用停止を求める仮処分を東京地裁に申し立て、騒動になっています。
ÒㅅÓ。)ノ三回ルールだよー☆ pic.twitter.com/zSfjgFWuTF
— しんじょう君🌏🃏2/23.24栃木 (@susaki_city_PR) February 23, 2019
※動画はしんじょう君のツイッターより。ワイルドなキャラクターも似ていると言えば似ている……?
久田将義氏と吉田豪氏は自身がパーソナリティをつとめるニコニコ生放送「タブーなワイドショー」において、ゲストでお笑い芸人の阿曽山大噴火氏とともにこの話題に言及。
吉田氏はちぃたん☆を運営しているのは「仮面女子」や「アリス十番」などを運営している事務所であると明かした上で、「唯一距離を置いてた」と語る事務所のアウトなエピソードを暴露し、ゆるキャラの運営をはじめた経緯については「アイドルを追い込むのは無理だって思ったからこその転換」と切り込みました。
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ちぃたん☆を運営しているのは仮面女子を手掛ける“ムチャクチャな芸能事務所”
吉田:
ちぃたん☆がTwitterを中心に話題になってアニメ化も発表されたりとかで、どんどん広がっていく中で、ボクはずっと言い続けていたんですよ。あまり知られていないけど、ちぃたん☆は仮面女子の芸能事務所がやっているプロジェクトで、要は仮面女子系列で一番成功しているのがちぃたん☆なんですよね。まさかこんな時代がくると思わなかったみたいなことを何度かTwitterとかでも書いたんですけれど。
ただ仮面女子の運営は、それこそTwitterのフォロワー数の水増しから何から、各方面でギリギリなことをやり続けるムチャクチャな芸能事務所なんで、ちぃたん☆にもいろいろあるだろうなと思っていたのが一気に諸問題が表に出てきた状態ですね。
阿曽山大噴火:
でも全部は報道されていないですよね。一部一部で。よくわからないんですよ、つながりが。ちぃたん☆って、あの変な行動をするキャラクターですよね? 過激な。
吉田:
ゆるキャラの枠を超えた体当たりな無茶なことをすることで話題になったんですけど、それも仮面女子がやってきたことに近いんですよね。
阿曽山大噴火:
それで大元のキャラクターに非常に似ていらっしゃると。
ご飯を自分の席まで一人で運びましたっ☆おおむね成功ですっ☆ちぃたん☆ですっ☆ pic.twitter.com/5oyvm7yv7L
— ちぃたん☆ (@love2chiitan) February 23, 2019
吉田:
そうです。同じデザイナーに頼んだ、しんじょう君に非常によく似たキャラクターが過激なことを繰り返すだけじゃなくて、勝手にコラボグッズを作ったりとかいろいろな無茶を繰り返していたので、しんじょう君サイドが怒ったという。
阿曽山大噴火:
ちゃんとやっておかないと他の都道府県でも起きますよね、乗っ取りというかパクリというか。市は怒っているんです、ものすごい。
吉田:
アリス十番のころなんて、給料が激安すぎてアイドルが事務所で寝泊まりしていることを売りにしていたりで。とにかく話題になることだったら何でもやる事務所だったんですよ。この事務所で一番衝撃を受けたのは、ボクは正直言って初期の段階からあまり良くない噂を山ほど聞いていたので、これだけ地下アイドルと仕事をしているボクが距離を置いてたのが、アリス十番というか仮面女子の事務所だったんですよ。
ただ、一回だけ接点があって。ヒャダインさんがやっていたネット番組でゲストで仮面女子が出て、メンバーが行方不明になってその謝罪放送をやるって聞いていたんです。それで「興味ある」と言ったら「遊びに来て下さい」って連絡がきて、ノーギャラで唯一絡んだのがその時だったんですけれども。
で、メンバーがいなくなったとき、その子のお母さんがブログを代筆したんですよ。「うちの娘はレズビアンでした。今回の失踪というのは実はとある女性に入れあげて、その女性にお金を使い込んで、いなくなってしまったのです」みたいな。その時点で衝撃的すぎるし、なんでそんなことを告白するんだって思ってたら、番組ではメンバーが騒動を謝罪して、その女の子に「帰ってきて~」って言ったあとに、みんなで楽しく歌って踊るっていう(笑)。
一同:
(笑)
吉田:
とにかく、やっちゃいけないことをいくつも積み重ねる事務所なんですよ。もう6~7年前ですけれど、今の基準だったら100%アウトなことを平気でやっていたんですよ。そういう事務所。帰ってくるわけないじゃないですか、本人の意志とか一切関係なく「レズビアンの◯◯ちゃん、帰ってきて~! じゃ、歌います!」ってネタにされたら。
久田:
おかしい。
吉田:
おかしい。勝手に発表しているんですもん。「レズビアン」でしたって。
阿曽山大噴火:
炎上商法。とにかく話題になれば、注目を浴びられればっていう。
「アイドルを追い込むのは無理だって思ったからこその転換」
吉田:
そのやり方が大成功したのがちぃたん☆だったんですよ。ゆるキャラっていう枠組みを使って、それでいて市とかにも絡んでいないから、しがらみもなくていくらでも無茶なことができる。
阿曽山大噴火:
だからあんなに「やめて!」って言ってもやっているんですね。
吉田:
そういう騒動すらネタになると思ってやっていたんだろうけれど、ところが一気に洒落にならない状況になったので、周りが引きはじめてアニメの制作が中止とか、グッズとかも突然今投げ売りがはじまったりしているんですよね。3000円ぐらいのぬいぐるみが300円で売れれたりで。
阿曽山大噴火:
しんじょう君は調べました。すごい人気なんですよ。カワウソのやつですよね。
吉田:
同じデザイナーに頼んで似たようなキャラを作って、その2組のコラボとかを勝手にやったので激怒されたっていうことなんですよね。そりゃそうだ(笑)。
久田:
市のほうが勝ちですね。
阿曽山大噴火:
でもゆるキャラに目をつけるって賢いですね、事務所としては。
吉田:
昔だったらいくらでもアイドルを追い込めたと思うんですよ。それこそ仮面女子は、いかに給料が安くてひどいものを食べているかをネタにしていたんですよ。初期のころは全てのトラブルをネタにしてたんですけど、文春で告発記事が出た辺りからスキャンダルを一切ネタにしなくなって。
今どんどんデリケートな時代になってるから炎上商法もやりにくくなっているけど、ゆるキャラだったらいくらでも追い込めるし、なんだったら肉体的にも精神的にもボロボロになったら中身をいくらでも変えられるってことだと思うんですよ。アイドルを追い込むのは無理だって思ったからこその転換。
久田:
なるほどね。
阿曽山大噴火:
賢いっちゃ賢いですね。VTuberとかも似たようなやつを出してくるとか、そのうち出てくるかもしれないですね。外見が似ているだけで。
▼記事化箇所は19:15から始まります▼
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