育休申請の男性に「お前のガキなんか1円にもならない」と発言したうえに転勤命令まで。これってパワハラだし、一発レッドカードのセリフじゃないの?
『弁護士ドットコムニュース』にて、学習塾を運営する会社に勤務していた37歳の男性が、育児休暇を申請したところ、嫌がらせを受け「お前のガキなんか1円にもならないんだよ、休まないで働けよ」と言われてしまったという内容の投稿が注目を集めています。
この話題を受け、小飼弾氏・山路達也氏が4月3日配信の『ニコ論弾時評』では、「泣き寝入りせざるを得ない構造って、やっぱりあるわけですよ。」とこの問題について語った。
会社は名前出されたら、一発アウトなんじゃないの?
小飼:
「お前のガキなんか」という時点で、これ立派なパワハラだよね? これ一発でレッドカードのセリフじゃない?
山路:
この人、結局会社辞めちゃったみたいなんですよね。そこのところで、泣き寝入りせざるを得ない構造って、やっぱりあるわけですよ。
小飼:
せざるを得ないじゃなくて、泣き寝入りも忖度の一部じゃないの?
山路:
実際問題として、裁判すると時間もかかるし費用もかかるし、みたいなことがあるわけでしょう?
小飼:
だけれど、例えば、略式だったら、自分でもできるのにね。
山路:
それでとりあえず訴えは起こしちゃう?
小飼:
そうそう。
山路:
ここまで、なんで会社側が強いんですかね? というのが、正直ちょっと。
小飼:
強いと思い込んでいるということで、これなんか、明らかに一発で負けのやつですね。
山路:
例えば、サービス残業というか、賃金の不払いがあった時には、とにかく断れというのが、ひとつの結論としてあったじゃないですか? それやったら、どれくらいダメージをくうものなんですかね? どういうダメージが、具体的にあるんでしょうね?
小飼:
結局、そこで怖いわけですよ。
山路:
何が起こるかわからない。
小飼:
自分の職場にたてつくというのは、怖いわけですよ。でも実際にやってみたら、そうでもなかったという例は、それこそ枚挙にいとまがないので。
山路:
よく職場で居心地が悪くなるというけれど、「お前のガキなんか、1円にもならない。」という奴がいるんだったら、もう居づらいだろうという。
小飼:
それだったら、窓際に飛ばされるのは居心地がいいんですか? と。
山路:
そうですよね。結局、転勤命令を出されているわけだから。訴えても、この人にデメリットなさそうな感じがするんですけどね。
小飼:
昔に比べれば、こういうのはすぐ表に出ますし、それこそすぐバッと炎上してくれるわけですから。
山路:
確かに、こういうのが問題になると、みんな、「問題だ。問題だ。」と騒ぐようになってきたということは、まだマシなんですかね? 昔に比べたら。
小飼:
これは、炎上の正の側面ですね。燃えることによって、古くてダメなものがなくなっていくわけですから。これはもう、バンバン火をつけていいと思います。
山路:
「1円にもならない」というふうなことを言っちゃったらしいんだけど、この前、弾さんが言っていたように、労働者っていうのは消費者でもあるわけだから。これって、会社の名前出されたら、もう一発アウトなんじゃないですか?
小飼:
だからそういうので、バンバン出すべきなんですよ。
山路:
そこのところでそれ自体には賛成なんですけれども、風説の流布というか、風評被害みたいなものもあるじゃないですか? 炎上で。
小飼:
その時は、会社の方で、きちっとエビデンスを出せばいい。エビデンスを出せばいいんですよ。これが言いがかりだと言ったら、うちはこういう風にしましたというのを全部出せばいいんです。これは、ありとあらゆる組織に言えることですよ。