1分でわかる「アマビエ」とは? 新型コロナの感染拡大を受けて、疫病が流行したときに描かれる人魚のような妖怪が注目を集める
新型コロナウィルスが日本で話題に上がり始めた2月下旬、とある“妖怪”をモチーフにした作品がTwitterで突如大量に投稿されるようになりました。
三本の足のようなヒレがある人魚に似たフォルム。顔にはくちばしがあり、ひし形の目に長い髪――“アマビエ”という名前のこの妖怪が、なぜ今世間を賑わせているのでしょうか?
■妖怪“アマビエ”の画像が140年ぶりにバズっている理由
この妖怪がコロナ騒動のなかで話題になった理由は、アマビエにまつわる言い伝えが原因です。
肥後国海中え毎夜光物出ル所之役人行
見るニづの如の者現ス私ハ海中ニ住アマビヱト
申者也當年より六ヶ年之間諸国豊作也併
病流行早々私ヲ写シ人々ニ見セ候得と
申て海中へ入けり右ハ写シ役人より江戸え
申来ル写也弘化三年四月中旬
ニコニコ大百科に掲載されている現代語訳は以下の通りです(2020年3月26日12:00時点)。
現代語への訳例
「肥後国の海中に毎夜光るものが出るので、そこの役人が行って見てみると図のような者が現れ「私は海中に住むアマビヱという者。今年から6年間諸国は豊作、しかし病が流行、早々に私を写して人々に見せなさい」と言って海中に入っていった。右は写し役人から江戸に申し来た写しである」
(ニコニコ大百科「アマビエ」ページより引用)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、利用者のみなさんにはいろいろとご迷惑をおかけしております。
— 京都大学附属図書館 (@kumainlib) March 6, 2020
疫病の際に絵を描いて見ると良いとされる妖怪アマビエを置いておきますね。貴重資料デジタルアーカイブで公開されておりますのでご活用ください。https://t.co/CR33QLq7WI pic.twitter.com/I5xu6IIJhN
「アマビエの姿を絵に描き、眺めことで疫病が鎮まる」。いま、Twitterでアマビエの絵が流行しているのには、アマビエにまつわる伝説が原因にあったようです。
■ニコニコ静画に投稿されたアマビエの画像たち
イラストをコメント付きで楽しめるサイト「ニコニコ静画」にも、ユーザーによって多くの「アマビエ」の絵が投稿されています。