“頭蓋骨のない死体”なら事故物件にはならない? 都内某所で発見された白骨化死体にまつわる不動産業者の苦しい言い分を大島てるが斬る
殺人、自殺……様々な理由により、いわくつきとなってしまった事故物件を徹底的に語り尽くすニコニコ生放送番組「事故物件ラボ」。番組にはMCとして事故物件公示サイト「大島てる」管理人の大島てる氏と、事故物件住みます芸人の松原タニシ氏のふたりが出演。
今回の放送では、ゲストに東京都杉並区方南町にある“日本一脱出困難なお化け屋敷”「オバケン」を監修したホラープランナーのオバケン氏を迎え、頭蓋骨のない白骨化死体が見つかったという“準事故物件”を紹介しました。
※本記事はニコニコ生放送での出演者の発言を書き起こしたものであり、公開にあたり最低限の編集をしています。
▼事故物件の情報が盛りだくさん!
関連記事の一覧はコチラ▼
頭部がない事故物件
大島てる:
古い家の解体中に、作業員が白骨化した死体を見つけたんです。元々、そこは廃墟で、ホームレスが勝手に住み着いたみたいなんですね。
ホームレスからすれば雨風をしのげるっていうことで、電気とかはないんですけれど住み着く。そこで死んでしまったホームレスの死体が腐るんですけれど、一軒家で悪臭を発しても、あまり周りに気づかれない場合もあるんです。
ただそれだけだったら別に何のことはないんです。
けれど、解体した土地を買った不動産業者が、そこに建物を建てようとして、「事故物件扱いされて迷惑だ」と私が運営しているサイトに苦情を寄せてきたんです。
前の建物を解体するときに、「白骨化した死体があった」って書いてあるけれど、頭蓋骨がなかったんですよ。警察が探したんですけれど、結局、死体の頭蓋骨だけが見つからなかったんですね。警察からすれば、首がないから問題だというわけですが……。
苦情の内容には、「首が見つからなかったんだからいいじゃないか」ということなんですよ。
松原タニシ:
え、それは全然よくわからへんな。どういうこと? 頭蓋骨がないことが怖いのに。これは結局どうなったんですか?
大島てる:
今でも「白骨化死体が見つかった場所」ということで、「大島てる」サイトに載せています。
松原タニシ:
載るでしょうね。でも苦情の内容としては「頭蓋骨がないんだから載せるな」っていうことですか?
大島てる:
なんとなく不動産業者の言い分はわかりますよ。おそらく、こういうことだと思います。極端な例ですが、「指一本分の骨があった」と言われても怖くないじゃないですか? 全部揃っていたら怖いけど、一部はない、つまり「残りの部分しかないんだから免除してくれ」みたいな。
松原タニシ:
その理屈はわからん!
オバケン:
身元がわかるかどうかが大事なんですかね?
松原タニシ:
つまり、「頭蓋骨ないということは、顔がわからない。だから身元がわからないからいいじゃん!」みたいなこと?
大島てる:
顔がなくても身元がわかることはあるんですけれど、不動産業者が言わんとしている理由は身元がどうこうではなく、頭蓋骨が欠けているので「100点満点の“ザ・事故物件”じゃないんだよ」と言いたいんだと思います。肝心の首がここにはなかったんだから、70点ぐらいの“準事故物件”ですよというのが言いたいことなのかなと思います。
松原タニシ:
なるほどな。でも、全然事故物件ですけれどね(笑)!
▼『事故物件ラボ』だけでなくオカルトコンテンツがもりだくさん!
モノガタリチャンネルはコチラ▼
▼松原タニシ 著『異界探訪記 恐い旅』好評発売中▼
▼事故物件の情報が盛りだくさん!
関連記事の一覧はコチラ▼