17時間まわりつづけるハンドスピナー? 謎の装置と技術で真空空間での回転環境を生み出した実験に「何故ベストを尽くしたのか…」の声
今回紹介するのは、Aspさんが投稿した『真空中で「5時間回るハンドスピナー」を5000rpmで回してみた』という動画です。
以前に、5時間回り続けるハンドスピナーを作ったAspさん。「真空中であればもっと回るのでは?」と考え実践したところ、最高16時間47分を記録しました。
まず、真空中でハンドスピナーを回すことができる装置を自作します。使用する真空ポンプはイチネン社のTA150SW。到達真空度は3.3Paと高性能なものです。
アルミ板を自室のフライス盤で加工します。
加工したアルミ板に半球アクリル、ポンプへの継ぎ手を装着します。
アルミ板につけた足は高さ調節が可能になっています。水準器を見ながら水平を出しておきます。
スタート時にハンドスピナーに与える回転速度を制御するために、フライス盤の主軸を剥ぎ取って使います。
手で回転したときと同じ414rpm(1分間に414回転)より少し速い回転をハンドスピナーに与えます。回転させた後にフタをしたり、真空にしたりする時間があることを考慮しての条件です。
内部の気圧が下がったところで、タイマースタート。
2時間経過。元気に回っています。
4時間経過。少しスピードが落ちたようには見えますが、まだまだよく回っています。
6時間経過。止まる気配はありません。
10時間経過。いつまで回り続けるのでしょうか……。
12時間経過。ちょっとした漏水時の水道メーターくらいにはゆっくりとした回転にはなりましたが、まだ止まりません。
数分後、回転が止まりました。414rpmになったのがスタートから11分後だったので、補正して11時間54分回り続けたという結果になりました。
次に、初期回転速度を5000rpmにします。手で回したときの速度のおよそ12倍です。
結果はというと、もちろん12時間は軽く突破。約16時間47分回転し続けました。これは414rpmに比べ1.4倍ほどの時間。思ったよりも記録は伸びませんでした。
動画では、実験風景の他、実験結果に対する考察、ハンドスピナーの構造などが説明されています。質問に答えるコーナーもあり「主は何者?」という問いにも答えてくれています。
視聴者コメント
真空ポンプ買ったの…?(恐怖
機材も発想も色々すげぇわ……
何故ベストを尽くしたのか…
なぜこんなにも回るんだ…!
いや全くすごかった
文/高橋ホイコ