『Besiege』で約5年にわたりガンタンク制作を続ける動画シリーズの愛が深い! 29世代目が登場した“歴代ガンタンク”たちの進化の歴史をご紹介
中世ファンタジーのような世界の中で用意された城などの目標を突破するために、さまざまなパーツを組み合わせて思い思いの兵器を開発する物理演算系シミュレーションゲーム『Besiege』。
ユーザーそれぞの思い描く兵器が開発できる本作では、投石器のような至ってシンプルな攻城兵器から戦車や戦闘機など幅広いジャンルの兵器の制作が可能。
また、本作で開発を行うユーザーの中には、その自由度の高さを生かし、車や鳥型の航空機オーニソプターなど兵器以外のものを制作する者もいる。
攻城兵器から車まで自由な開発が楽しめる『Besiege』だが、ニコニコ動画には“『Besiege』と言えば”という動画がふたつ存在する。
ひとつは英国で生まれた珍兵器パンジャンドラムの開発を続けるたらちゃん(英国面)さんの動画。もうひとつは約5年にわたり『Besiege』内でガンタンクの開発を続けている新月ひびき(ガンタンク用)さんの動画だ。
今回紹介するのはニコニコ動画で『Besiege』と言えばこれという動画シリーズのひとつ、新月ひびき(ガンタンク用)さんが投稿する『ガンタンク開発報告』シリーズの最新作『第29世代ガンタンク開発報告』だ。
本シリーズは『機動戦士ガンダム』に登場するガンタンクの開発を『Besiege』内で約5年間も続けている人気の動画シリーズだ。
今回はついに第29世代の開発が完了した『ガンタンク開発報告』、その最新作をご紹介する。
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2016年からガンタンク開発を続ける『ガンタンク開発報告』シリーズ
29世代目となるガンタンク開発動画を紹介する前に、まずは本シリーズについてご紹介しよう。
本シリーズは2016年から『Besiege』上で『機動戦士ガンダム』に登場するガンタンクの開発を約5年にわたり続けている動画シリーズだ。
「ガンタンクを作りたい」。その思いから『Besiege』をプレイし始めた新月ひびきさん。最初期の機体こそ車輪での走行と砲塔による砲撃だけという「言われてみればそれっぽい」という機体だったものの、現在は世代を超えた試行錯誤によりガンタンクらしさとオリジナルの要素を持つ高性能な機体を開発している。
本シリーズの楽しみと言えばやはり、開発が進むにつれてどんどん高性能になっていくガンタンク開発の様子だ。
例えば新月ひびきさんの制作した最初の機体は装輪式であったが、5世代目以降は装軌式。いわゆるキャタピラーというガンタンクらしい走行装置を採用した。
この走行装置も一度の採用で開発が終わるのではなく、時には実在する兵器やプラモデルなどから着想を得ながらより走行性能の高いものへ改良が続けられている。
動画では改良する際の背景として、「前世代はこういったデメリットがあった」、「新世代はここを改良した」、「構造をこう変化させた」という細かい解説が行われるため、『Besiege』をプレイしていなくても純粋に開発の過程を楽しめるだろう。
「誰でも容易に」をコンセプトに大幅改良を加えた第29世代
約5年もの間ガンタンクの開発を続ける新月ひびきさん。今回は誰でも容易に扱える機体というコンセプトをもとに改良を加えた新機体が公開された。
これまで世代を超えて多くの改良を重ねた新月ひびきさんのガンタンク開発は高性能な機体が完成した一方で、複雑かつ繊細な設計故に決まった工程を踏まなければ自壊してしまうという大きな課題を残していた。
そこで新機体では順序不同の組み立てが成立するように設計を見直し、生産・整備がしやすく拡張性にも優れた改良型の車体を完成させている。
また、新月ひびきさんのガンタンクではお馴染みとなった飛行機能も改良。これまでのガンタンクは水蒸気スラスターという機構を用いて飛行していたが、従来の設計では高度な飛行は難しく、飛行機能は補助的な運用にとどまっていた。
しかし、新機体ではより高度な飛行性能を得るため、水蒸気スラスターではなく回転翼を採用。タンデムローターを本体フレームの底部に搭載する形でヘリコプター並みの飛行性能を獲得した。
この回転翼は高い飛行性能を獲得するだけでなく、地上走行時はダウンフォースを発生させ走破性を高める補助的な運用も可能となっている。
ちなみに、飛行機能にはパンジャンドラム制作でお馴染みのたらちゃん(英国面)さんとのコラボ動画で制作されたクローラッドに搭載されていた機能が一部転用されており、兵器開発において別の視点から着想を得る重要さも感じさせられた。
29世代の中でも23型という多くの試行錯誤を重ねた結果生まれた新機体だが、動画によれば早くも新たな機構を開発中とのことで、新月ひびきさんのガンタンク開発はまだまだ続くようだ。
新機体は今回紹介した以外にも、ガンタンクの上半身に当たる部分や兵装も改良を加えられているため、ぜひ動画で詳細を確認してみてほしい。
文/富士脇 水面
第29世代ガンタンク開発報告
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