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ネット活動の原点は「ニコッとタウン」「こえ部」「うごメモ」 歌い手&絵師としてマルチに活躍する月乃の創作活動の裏側に迫る

 今のニコニコを伝える、今後のニコニコについてみんなで考える番組『週刊ニコニコインフォ』。

 55回目の放送には、司会に百花繚乱氏、運営から栗田穣崇氏、そして今週のピックアップゲストコーナーには、月乃氏が登場。
 月乃氏は歌い手であり絵師でもあり、“天里月乃(アマサト ツキノ)”名義で歌手・声優活動も行うマルチなクリエイター。

 2014年3月に「歌ってみた」を始め、かわいい曲からカッコイイ曲まで幅広い楽曲での多彩な歌声が熱い支持を集めています。
 さらに、歌ってみた作品では、自身の描いたイラストを利用するだけではなく、コラボ作品やイラストレイターとしての参加も多数。

 本稿では、月乃氏の活動の原点から今後の目標まで、そしてマルチで活躍するクリエイターならではのエピソードなど、創作活動の裏側に迫ります。

▼ダイジェスト動画はこちら▼

左から、司会の百花繚乱氏、リモートゲストの月乃氏、ニコニコ代表の栗田穣崇氏

歌ってみたや動画PV作成など幅広く活躍をされている月乃氏がゲスト出演

百花繚乱:
 お部屋にニコモバちゃん【※】たちがいますが!?

※ニコモバちゃん
ニコニコ動画の携帯電話向けサービス「ニコニコ動画モバイル」のマスコットキャラクター

月乃氏(以下、月乃):
 これは私が小学生の頃、UFOキャッチャーで獲ったものなんです。
 ぼのぼのは大好きで、ぼのぼので育ったと言っても過言ではないくらいです。VHSビデオも全巻揃っています。

──第49回のゲストjon-YAKITORYさんからの質問です。「月乃さんは、月の裏側には何があると思いますか?」とのことです。

月乃:
 これ、真面目に答えていいですか!?
 月の裏には月の住人がいまして、普段人からは見えない世界にあるんですけども、これに関して年内に重大な発表があるので、楽しみにしていてください。
 内容はまだ教えられません。私のTwitterをチェックしててもらうしかないです。

──前回・第53回ゲストの藍瀬まなみさんからも月乃さんに質問を頂いています。 「(月乃さんの作品に溢れている)カワイイはどうやって作っていますか!?」とのことです。

月乃:
 藍瀬さんはカッコいいものを沢山作られていますが、私は昔からカワイイものが大好きで、普段からカワイイものを見たり、触れていることが多かったので、それが自然と作品として出てきているんだと思います。
 「好きだから」という部分が強いです。ピンクとか、フリフリとか、リボンとか大好きですね。

──ニコニコを知ったきっかけは?

月乃:
 恐らく小学4年生頃ですね、YouTubeを漁ってたら色んなMMDですとか、ボカロ曲「メルト」や「悪の召使」に出会い、ハマってカラオケで歌うようになってボーカロイドの存在を知るようになりました。もっと深く知りたいと思って色々辿ったら、その根源としてニコニコがあり、そこで出会いました。

──動画を投稿するきっかけは?

月乃:
 「やってみたい!自分も!」って思ったこと、人に認められたいという思いもありましたし、誰かに作品を見てもらいたいなと思ったことが大きいですね。

──ご自身の投稿動画で思い入れの深いものはありますか?

月乃:
 それぞれ込めている気持ちが違うので色々ありますが、あえてこの場で選ぶとしたら「❥『おじゃま虫Ⅱ』描いて作って歌ってみた ver.月乃」です。

❥『おじゃま虫Ⅱ』描いて作って歌ってみた ver.月乃」を番組中に紹介

栗田:
 コメントでもかわいいの弾幕が凄かったですね。

──これって映像、イラスト、歌のすべてを月乃さんが手掛けているんですよね。月乃さんは何人いらっしゃるんですか?

月乃:
 3人くらいは欲しいなと思ってます(笑)。
 ちなみに、描いて作って歌ってみたシリーズは他にもあるんですが、この作品に関しては、1日で歌の収録をして、イラストから動画まで色々フル活用して終わらせたので。

百花繚乱:
 1日で作れるなんて言わない方がいいですよ!1日でお願いしますって依頼が来ちゃいますんで!

栗田:
 絵コンテとかも含めて1日だったんですか!?

月乃:
 私、絵コンテみたいなものを作ったことがなくて。そのまま作り始めちゃうんです。
 なので、仕事で「絵コンテお願いします」って言われると、どうしようって思っちゃいます(笑)。

 他の動画に関しても、没頭したらバーッと作っちゃうので、一番自分のスタイルとしているのは、作ろうと思ったり依頼されたりと、モチベがあるうちに作っちゃいたいというものがあります。
 ペース配分とかをしていると、その間に熱が分散してしまう気がしていて。

──今まで見て来た動画の中で思い出にのこっているものはありますか?

月乃:
 「パンツマンの汁なし坦々麺.。」です。シュールな感じとか、黙々と料理してたのに、急に怒ってるようにしゃべりだすところとか。ニコニコらしいコメントが沢山あるのも好きですね。
 作り終わったらまた黙々と食べるところもいいですし、それまで一人分しか作っていなかったのに、ご結婚なさってからは二人分作るようになったところなんかも素晴らしいですね。

パンツマンの汁なし坦々麺.。」を番組中に紹介

百花繚乱:
 月乃さん結構ディープな所までご覧になってますね!

月乃:
 はい。ここからもお分かりいただけると思うんですが(笑)。

栗田:
 先ほど「ニコニコらしいコメント」との言葉がありましたが、月乃さんはどういったコメントがお好きですか?

月乃:
 空耳コメントとか好きですね!
 唐突なんですが、ネコ紹介してもいいですか?マリーちゃんです。

一同:
 かわいい!

栗田:
 女の子ですか?

月乃:
 今年の3月から一緒に暮らしている女の子です。

──もともと歌やイラストはやってらしたんですか?

月乃:
 幼いころから絵は大好きで、小学校中学校高校と授業中にもイラストを描いてました。先生にも多々注意されたくらいです(笑)。
 それで地元に絵師100人展がきたタイミングで母親が連れて行ってくれて、そこから絵師を目指すようになりました。

百花繚乱:
 普通の絵師は歌わないですよ!

──歌うようになったきっかけは?

月乃:
 歌も元々好きだったんですけど、両親に聞くと幼い頃は音痴だったらしいんですよ。
 高校生の時には声優の勉強をしていて、オーディションでゲームの声優に選んで頂いたり、声優のコンテストで入賞させて頂いたこともあり、自然とアーティストや声優の道を目指すようになっていました。

──インターネット上で活動をすることになったきっかけは?

月乃:
 大昔、「ニコッとタウン」ってあったの覚えてますか?今でいうSNSなんですかねぇ?
 それをネットの仲間たちと毎日のようにやっていた時代があったのですが、小学校6年のころ「こえ部」が流行っていて、自分もそこでちょっとずつ歌を投稿するようになって、そのうち「ニコ動進出すれば?」と言われたんです。
 当時、ニコニコは上の世界というイメージで少し怖かったんですが、世界も広がると思い、2014年ごろからニコニコへの投稿を始めました。

百花繚乱:
 最初に投稿したのはイラストですか?歌ですか?

月乃:
 絵だったと思います。小3の頃からニンテンドーDSのうごくメモ帳でイラストを描いていたんです。

百花繚乱:
 うごメモ出身のクリエイター本当に多いですね!

──作品を作るうえでのこだわりは?

月乃:
 歌に関しては、自分よりも歌の素晴らしさや世界観を大事にしたいと思っていて、それによって歌い方や声を変えたりしています。
その世界を感じたままに表現したいという思いがあるので。

──インスピレーションを受けるために他の作品にふれたりもしていますか?

月乃:
 時間があれば、出来るだけ多くのアニメや映画、ドラマは見るようにしています。あとはボカロPさんの活動なんかにも影響は受けますね。やっぱり高まる気持ちって作品作りに影響するので。
 最近だと、やなぎなぎさんのような綺麗で神秘的な歌声や楽曲が本当に好きで改めて聞いてますね。

──イラストレーター目線ではいかがですか?

月乃:
 自分が描く前に好きなタッチのイラストレーターさんの作品をたくさん見てると、「自分もこんな風に描きたいな~!」と熱い思いをインプットできるので、いつもよりいい絵が描けたりします。インプットは本当に大事だと思っています。

──作品が完成した際、自分へのご褒美など設けていたりしますか?

月乃:
 最近はダイエットしなきゃと思っているので控えていますが、美味しいものを食べたり、マンガ喫茶に行ったり、マッサージに行ったり、温泉に行くようにしています。
 現状はご時世的な問題もあるので、直近では家でゴロゴロしてしまうことが多いですね。WEBのマンガを買いすぎてしまって、それを読んで過ごしたりしています。

──活動していて「良かったな」と思えたことは?

月乃:
 「歌いたい!」とか「表現したい!」と思ったとき、すぐに行動に移れて、完結出来て、みなさんに作品を届けられる事です。
 CDを作る時も、歌やジャケットや作詞も自分でやって、自分のイメージをそのまま表現することが出来て、その辺は良かったなと思っています。
 自分で完結できるので、納期のご迷惑もあまりかけずに済むのはいいですね(笑)。
 自分でやることで、月乃らしさも出ると思っています。もちろん寝れなくて朝まで作業をやっていることも多いんですが、挑戦してきて良かったなと思いますし、なんだかんだ楽しいです!

──制作のモチベーションは?

月乃:
 やっぱり見てくださる方の反応ですね。一人でもなにか反応してくれると、心が救われます。良かったな~!と思えます。

──憧れの方はいますか?

月乃:
 尊敬している方はたくさんいるんですが、まふまふさんですね。まふまふさんは歌い手アーティストの頂点的存在だと思っています。
 マルチですし、いろんなドームでのワンマン、東京ドームで無観客ワンマンライブなど本当にいろんなことに挑戦していてすごいです。
 素敵な楽曲はもちろん、ご本人自身の魅せ方も心から尊敬しています。人間性やキャラクター性も神秘的な感じがしています。

一同:
 なるほど~。

栗田:
 ところで「マスク買ったよ~」とのコメントが来てますね(笑)。

月乃:
 あ!これは先日販売させて頂いたものなんです。BOOTHに在庫があるんで是非!

──ニコニコ運営に言いたいことなどありますか?

月乃:
 動画を投稿するとき、前の投稿のテンプレートをもってこれるのが凄く便利だと感じています。
 本当に助かっているので、これは未来永劫残して頂きたいです。
 個人的なリクエストとしては、昔から超会議、町会議、超パーティーとかが大好きで憧れているんで、ニコニコ関連のステージに出てみたいですね!歌いたいです!

──ステージご出演以外の夢や目標は?

月乃:
 大きくて広いステージに立って、それこそドームくらいの。そのくらい歌声が響くようなステージで歌ってみたいという思いがあります。
 あとは月乃という名前らしく、いつかは星空の下やプラネタリウムをステージにしてみたいですね。

百花繚乱:
 それでは最後にちょっと無茶ぶりなんですが、今ここで歌ってもらってもいいですか?

(誕生日を迎える週ニコ担当者に向け「ハッピーバースデートゥーユー」を熱唱)

一同:
 88888888888

週ニコ担当者:
 ありがとうございます!!!!

月乃氏よりお知らせ

●2021年10月31日(日曜日)に東京流通センターにて行われる、M3という同人音楽即売会に参加します!
これまで培ってきた力全てを集約させた、最高のアルバムお届けしたいと思っておりますので、宜しくお願い致します!

●そしてなんと、ニコニコでの活動より前をふくめると2022年で月乃という名前からなんと10周年なのですが10月9日に、月乃10周年を記念した、ある重大な発表をさせていただきます・・・!!
これはもうお待たせしましたという感じなのと、できるだけ多くの方に見ていただきたいので、是非注目していてほしいです・・・!

●この後23時に、かいりきベアさんのアルカリレットウセイの歌ってみたを投稿します!
色々今後の情報や作品をチェックしてもらえたらと思いますので、Twitterのフォローもしていただけたら嬉しいです!

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