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「撮り鉄」男性が30メートルの崖から滑落、遺体は5日以上発見されず……“SLの王者”D51の撮影場所を探すなかで起きた転落事故を解説

 今回紹介する、ゆっくりするところさん投稿の『【2010年群馬】崖から30m転落し、5日以上発見されなかった撮り鉄男性…【ゆっくり解説】』という動画では、音声読み上げソフトを使用して2010年に発生した「撮り鉄男性転落事故」について解説を行っていきます。

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撮影場所を探しているうちに誤って滑落か

魔理沙:
 今回は、「撮り鉄男性転落事故」を紹介しようと思う。

霊夢:
 撮り鉄って電車が好きな人だっけ?

魔理沙:
 間違っていないが、正確に言えば「鉄道を撮影する」ことが好きな人たちだな。

霊夢:
 だから「撮り」なのね。

魔理沙:
 これは列車を撮影しようとして、不運にも崖から転落してしまった男性の事例だ。今回も例によって、その紹介の一部でショッキングな表現をせざるを得ない部分がある。それにこれはあくまでも事故の概要を伝えるものであり、全ての事柄を詳細に正確に解説する動画ではない。なので以上のことを理解し、了承できる人のみ視聴を続けてくれ。

 それじゃ、早速本題に入ろう。2010年、群馬県渋川市。ここ渋川は、古くから交通の要衝として栄えた町。現在もJR上越線、JR吾妻線の鉄道駅、関越自動車道インターなどがある。渋川市で最も有名なのが、伊香保町にある「伊香保温泉」だ。

 さて、そんな渋川市内にある赤城町という町で、問題の事故が起こった。ここ赤城町棚下には、JR上越線が通る「棚下鉄橋」という鉄橋があった。この鉄橋には、上越線の高崎、水上間の列車が走行しており、電気機関車から蒸気機関車、時にはディーゼル機関車などが走行する鉄道好きの間では非常に有名で、また人気のあるスポットだった。

霊夢:
 へえ、きれいなところね。

魔理沙:
 撮影スポットも多く、休日になると鉄道好きの人々が思い思いの場所で朝早く撮影に訪れる場所だった。 ただ、中には崖の上などの危険なスポットで撮影を試みる鉄道ファンもいた。今回のAさんもそのひとりだった。2010年、5月。彼は愛知県に暮らす会社員「Aさん」47歳。Aさんは熱狂的な鉄道ファンで、列車などを撮影するのが専門の「撮り鉄」のひとりだった。

 彼は高価なカメラ、何十万円もするレンズなどを揃え、全国各地の鉄道撮影スポットを駆け回る、趣味に生きる男性だった。

霊夢:
 いろんなところを旅行して、写真を撮るのって楽し そうでいいわね。

魔理沙:
 この日は連休。先ほど紹介した「棚下鉄橋」では、この連休中の数日間、「デゴイチ」という愛称で知られる大型の蒸気機関車「D51」が、臨時快速列車をけん引走行することになっていた。

霊夢:
 それでデゴイチって読むんだ。なんか面白いわね。ていうか、今でも蒸気機関車が走ったりすることがあるのね。

魔理沙:
 イベント的な感じで、スポットで走行することは現在でも結構あるんだぜ。この鉄橋では特にそれが多かったから人気のスポットだったんだろうな。鉄道好きの彼がこのチャンスを逃すはずもなく、上司に「連休を利用して列車の撮影旅行に行ってきます」と話し、自家用車でこの渋川市に向かった。

霊夢:
 愛知から車で群馬まで行ったの? すごい意欲ね。

魔理沙:
 そしてAさんは、列車がバッチリと撮影できるスポットに到着。ここはJR上越線の線路に近い、山中の急斜面。Aさんは、この山中に車を止め、撮影する場所を探しに歩き出した。彼はベストな撮影角度などを求めて、崖上を歩き回っていた。

霊夢:
 崖上、嫌なヨカーン……。

魔理沙:
 ここは立ち入り禁止にこそなっていなかったが、足場が悪く、その高さは約30メートルほどもある場所だった。(ここからは警察などによる推測、推定も含まれる)

霊夢:
 危ないなぁ。

魔理沙:
 それから数日後。あの撮影スポット付近に暮らす住民から、「4、5日前から、山の中に不審な車がとめられている」と110番通報が入っていた。

霊夢:
 え、それってAさんの……。

魔理沙:
 この通報を受けた渋川署は、現場に警察官を数名派遣し、調査することになった。現場に到着した警察官は、この車のナンバーなどを照会。すると愛知県在住の男性、Aさんの車であることが分かった。

霊夢:
 やっぱり……。

魔理沙:
 通報した住民にも話を聞いたが、この車の持ち主の姿は一度も見ていないという。この場所はトンネル付近で、以前から撮り鉄たちの間では有名な場所だったため、休日になると多くの人が訪れ、三脚を立てて、場所取りをするようなところだったが、これまで事故は一度も起きていなかった。

 警察官はそのことを知っていたため、「まさか……」と思い、その撮影スポットの捜索を開始した。するとそこにはカメラの三脚が1台だけポツンと取り残されたように立てられていた。そして崖下の捜索もあわせて行われた。すると、そこには40代と思われる男性が、変わり果てた姿で横たわっていた。

霊夢:
 それって!?

魔理沙:
 ああ、それがAさんだった。事故の当事者がAさん本人しかいないため、これは警察などの推測や推定になってしまうが、おそらく彼はこの撮影スポットに到着した後、ちょうどいい撮影角度などを探すために、崖上を広範囲にわたって歩き回り、その途中でバランスを崩して滑落してしまったものと考えられた。

 亡くなった原因は外傷性のショック。崖を転げ落ちながら体中を損傷し、30メートル下まで落下してしまったために、全身を強く打っていた。さらに発見したAさんの状態から、亡くなってから少なくとも5日以上が経過しているとみられている。

霊夢:
 有名なスポットで、しかも連休中なのに誰にも発見されなかったの?

魔理沙:
 ああ。ここは確かに有名な撮影スポットで、休日には多くの撮り鉄の人たちが押し寄せる場所ではあるが、崖下は死角になっている部分もある。それに三脚が数日間設置されたままだっただろうが、それだけでは事故が起こったと思う人もいなく、捜索や通報もされていなかったんだろう。

霊夢:
 そういうことだったんだ。

魔理沙:
 この事故が報道されると、渋川市は鉄道撮影地に関する注意喚起を呼びかけた。実はこういった危険な場所での撮影を行おうとして、被災してしまう人というのは、撮り鉄もそうだがそれ以外にも多く存在する。

霊夢:
 人がなかなか入れない場所とか、高い場所のほうがいい写真が撮れるだろうしね……。

魔理沙:
 ああ。それを求めて危険な場所に踏み入ってしまう人が多いんだろう。その中でも、列車の撮影となると、高い場所からの撮影や、より列車に近い線路付近などでの撮影を行う人も多くなっている。

霊夢:
 なんか、そういう人たちが起こす事故とか事件って、ネット上でやたら炎上するわよね……。

魔理沙:
 その傾向は確かにあるな。特にこのようないわゆる「オタク」といわれる種類の趣味を持っている人が何か事故や事件を起こすと、危険な行為やマナー違反よりも、その趣味自体に批判が集まる傾向にある。さらには、その趣味を持つ人の大多数がマナー違反をしているかのように語られることも少なくない。

霊夢:
 それはあるかもね……。

魔理沙:
 鉄道というのは、古くから多くの人たちの人生に深く関わってきた乗り物だ。上京、進学、就職、出勤、旅行など様々なシーンで活躍してきている。日本ならではの最新技術や、その種類の多さ、そして古い列車などは、その時代を象徴するものがあったりと、やはり日本人の歴史と切っても切れない密接な関係がある。

霊夢:
 そういうところにロマンを感じる人が多いから、人気なんでしょうね。

魔理沙:
 ああ。老若男女問わず、鉄道ファンは200万人以上いるとも言われているからな。興味がない人にとってはただの交通手段だが、心動かされる対象物は人によってそれぞれだ。しかし、こういったファンが事件や事故を起こしてしまうと、たとえそれが少数派だったとしても、そのことが報道されれば、その趣味自体が否定されるような風潮になってしまいがちだ。

霊夢:
 それは他の趣味でもそうかもね。

魔理沙:
 鉄道の場合は公共の乗り物ということもあって、少しでも迷惑行為を行えば、多くの人が被害にあうという特徴もあるからだとは思うけどな。風景などを撮影するため、山に登ったりすることは悪いことじゃない。だが、撮影ばかりに気を取られ、その場所の危険性を考えず、どんどん踏み込んでしまえば、Aさんのように恐ろしい事故に遭ってしまうこともある。

霊夢:
 ひとりで崖から落ちて何日も発見されないなんて怖すぎるわ……。

魔理沙:
 危険な場所に入り込み、そこで事故を起こす人が出れば、その場所自体が立ち入り禁止になったりして、今までのように楽しむことができなくなることだってあるしな。

霊夢:
 事故があると必ずと言っていいほど規制がかかるもんね。

魔理沙:
 ああ。マナー違反や危険な行為は、その趣味を持つ人自身の首を絞める結果になりかねないということを、忘れてはいけないんだ。

霊夢:
 私たちも他人事だと思わないで気をつけなきゃね。

 真相は不明ですが、なんとも後味の悪い最期となってしまったAさん。危険な場所への侵入等、迷惑を掛ける行為にはくれぐれも気をつけていただきたいものです。解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【2010年群馬】崖から30m転落し、5日以上発見されなかった撮り鉄男性…【ゆっくり解説】

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