戦車への愛がすごい…。『ガールズ&パンツァー』関連商品の歴史をフィギュアメーカーの代表とふり返ってみた
フィギュアの祭典『ワンダーフェスティバル2017[夏]』。「Max Factory Presents 『ガールズ&パンツァー』トークショー」が、グッドスマイルカンパニーとマックスファクトリーの合同ブース「WONDERFUL HOBBY LIFE YOR YOU!!26」で行われました。
MCをマックスファクトリーのたかく上等兵さんが務め、マックスファクトリー代表のMAX渡辺さん、『ガールズ&パンツァー』プロデューサーの杉山潔さん、佐々木あけび役を演じる中村桜さんがステージに登場しました。
「最終章」の公開を控え、ますます盛り上がる『ガールズ&パンツァー』の世界。今回はこれまでマックスファクトリーが手掛けてきた『ガールズ&パンツァー』の関連商品を振り返りつつ、新作フィギュアの発表を行いました。
『ガールズ&パンツァー』5周年
たかく:
机の上にいろいろ置いてあるんですけれども、今年10月で『ガールズ&パンツァー』が5周年。
杉山:
5歳年を食ってしまいました。
たかく:
あっという間な気がします。杉山さん、どうですか5年間。
杉山:
忙しかったですね、ありがたいことに。今も忙しいんですけど、常に走り続けている感じで、そろそろ年齢的にはきつくなってきたなって感じはしますけどね(笑)。
たかく:
まだまだ続きますからね。
渡辺:
弱音を吐かせないようにしましょう(笑)。
マックスファクトリー初の『ガールズ&パンツァー』
たかく:
この5年間で、マックスファクトリー、それからグッドスマイルカンパニーもですね、割と『ガールズ&パンツァー』に関連する商品をたくさん出させていただきました。今日はその辺を振り返りたいと思います。
たかく:
懐かしいですね。これがマックスファクトリーの『ガールズ&パンツァー』関連商品としては最初の「figma」。
渡辺:
なにはなくともこの5人は出そうと。っていうことで最初から決めてました。
たかく:
どこで決めました?
渡辺:
もう1話を見た時点で正直このアニメちょっと違うって思ってしまったんですよ。作品としては。なんで戦車で女子高生、意味わかんねえとか思ってたんですけど、1話でやられてしまいました。
たかく:
やっぱりすごいですよね。女子高生が戦車に乗ってるって。文字で言うとそうかって感じですけど、ビジュアルで見るとうわっと思いましたね。
杉山:
でもありがたいのは、それ観ていただいてたっていうのがね。偶然でもなんでも本当にありがたいなと思います。
渡辺:
本当にあの衝撃はいまだに忘れられないですけどね。
たかく:
これは一体ずつⅣ号戦車のパーツを付録として付けながら発売させていただきました。
渡辺:
そうです。このアイディアはなかなか良かったんじゃないかと思ってるんですけど。
たかく:
去年の冬にはあんこうチームセットっていう5体セットを出させていただいて、そちらも非常に好評でした。
渡辺:
実は僕、セット大好きなんですよ。5体入ってるとかそういうの大好き。
たかく:
デラックスみたいな感じですよね。
あふれる戦車愛「フィギュアメーカーなのに(笑)」
たかく:
この5体をどうしてもいい感じに見せたいぞということで、続いて発売されたのがこちらですね。Ⅳ号戦車D型。
渡辺:
もう作品を見せていただいて、絶対に彼女らの乗るこれがないといけないなって思ってしまったんです。その当時ですよ、彼が入社したのは。
杉山:
最初にですね、お話を聞いた時にたかくさん、入社早々にそんな暴れて大丈夫なのかなって思ったんですけど、ちょっと気が狂っちゃったんじゃないかと思いました(笑)。確か原型なのかな、上野のとある喫茶店で見せていただきましたね。
たかく:
杉山さんこれ、ご覧になった時はどう思いました?
杉山:
ガルパンの本当に初期の企画の段階で、色々な商品化をやれる作品だなとは思ってたんですよ。それは戦車という既存のものだったので、プラモデルがすでに色んなところから出てるし、コラボすれば商品化はスムーズにいくのかなという期待はありました。
杉山:
ただ、まさか一からこんな巨大なものを商品化してもらえる日が来るとは、実は全然思ってなかったですね。まったく売れなくて迷惑かけちゃうんじゃないかと思って、その辺の心配は正直したんですけど、やっていただけたのが本当うれしかったですね。
渡辺:
フィギュアメーカーですから、フィギュアのための成果がないとね。
たかく:
フィギュアメーカーなのに、このD型の次に出したのがですね、Ⅳ号戦車H型(笑)。
一同:
(笑)
たかく:
どうなってるんですか。これ中村さんの前にありますけど。
中村:
こちらですね。
渡辺:
全員乗ってますね。この絵がやりたいんですよね。
中村:
やっぱりねシュルツェンも付いて。
渡辺:
シュルツェンとか言うし普通に(笑)。
たかく:
最初に言うところそこですか(笑)。D型を流用すれば簡単に行けるんじゃないかなと思ったら、8割方新造になってしまいました(笑)。
杉山:
実はこれ、D型の金型回収して作っているんですよ。だからもうD型追加生産できないんですよね。
たかく:
D型の金型に直接金型を放り込んでH型に形を変えてしまったんで、こっちもう絶版なんです。
杉山:
ちょっと残念な感じもしますけどね。
渡辺:
いえいえ、そういう潔さがまたいいじゃないですか。