『機動戦士ガンダム』ホワイトベースは怪物級戦艦だった! ミノフスキー・クラフトを利用した飛行法や、オプション装備なしで大気圏突入可能なハイスペぶりを解説
今回紹介する、シュウ部屋chさん投稿の『【機動戦士ガンダム】ホワイトベース(ペガサス級) 解説 【ガンダム解説】part6』という動画では、「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する“木馬”こと架空の艦艇であるホワイトベースについて解説を行っていきます。
大気圏離脱可能な推力を持つ艦艇
霊夢:
今回は地球連邦軍が開発した強襲揚陸艦の解説になります。
魔理沙:
このホワイトベースは、地球連邦軍初のMS搭載能力を持つ艦艇になる。
霊夢:
いよいよ地球連邦軍でも、MS軍用艦が開発されたわけね。
魔理沙:
そうだ。しかもこの艦艇は後の時代に影響を与えているからな。
霊夢:
今回解説するのは、ペガサス級2番艦ホワイトベースになります。
魔理沙:
ホワイトベースは地球連邦軍が開発した強襲揚陸艦になる。ホワイトベースは設定が40年でいろいろ変わっていて、まず分類は宇宙戦艦や全領域型戦艦、宇宙空母や宇宙攻撃空母、さらに強襲用重巡洋艦になっていた。
現在では強襲揚陸艦となっている。強襲揚陸艦は現代でもある揚陸艦の一種で、人員や物資の輸送を目的とした艦船になるが、岸壁などの港湾設備に頼らないで自力で揚陸する能力を持った軍艦のことを揚陸艦と呼び、敵の基地や土地などに強襲する目的の揚陸艦が強襲揚陸艦になる。
霊夢:
なるほど。それがこのホワイトベースなのね。
魔理沙:
そうだ。地球連邦軍として初のMS運用能力を持った艦艇だが、サラミスやマゼランのように大量に量産はされていない。
霊夢:
それはなんでなの?
魔理沙:
まあいろいろ理由があると思う。ホワイトベースは一部資料ではホワイトベース級とされているが、厳密にはペガサス級になる。
霊夢:
ペガサス級ってどんな艦艇なの?
魔理沙:
ペガサス級はもともとセイバーフィッシュを運用する予定だった艦艇で、公国軍のMSの性能を見てV作戦と連動するかたちでMS運用艦として開発された。
霊夢:
なるほど。そういった意味ではまさに航空母艦よね。
魔理沙:
だから型式番号がSCV-70なんだろうな。このペガサス級は実験的要素が強い艦艇で、ブロック構造によって各パーツがユニット化されており、さまざまな状況に応じてパーツを変更可能だ。
その結果、姉妹艦でありながら同じ同型艦がほぼない状況なので、非常に効率が悪い上に高コストになった。
霊夢:
うまく運用できればいいけど、サラミスやマゼランと比べると、大量生産には向いていないわね。
魔理沙:
まぁ様々な実験的な装備もしているしな。そのためなのか1番艦ペガサスと2番艦ホワイトベースの起工はほぼ同時期であり、1番艦が先に就役する予定だったが、エンジン部分の設計に問題があり、1番艦は改修するために建造が大幅に遅れた。
逆に2番艦ホワイトベースはまだ建造が進んでいなかったため、事前に回避することができたため、1番艦より1週間早く竣工することができた。
霊夢:
順番的には逆になったわけね。
魔理沙:
そうだ。しかもこのエンジン部分の問題は完全には解決しておらず、ホワイトベースはこの不調に大きく悩まされた。その結果、ペガサス級は3番艦で一旦打ち切り、4番艦以降は大幅に設計を変更した準ホワイトベース級、または改ペガサス級として建造された。
霊夢:
なるほど。だから同じペガサス級なのに、見た目が大幅に違うのね。
魔理沙:
そうだ。ではこのペガサス級の開発された経緯も一緒に解説する。ペガサス級の開発経緯としては1年戦争開戦前に、地球連邦軍初の宇宙空母開発計画であるSCV-X計画があった。
これは当初搭載する予定だったのが、FF-3セイバーフィッシュ12機だった。
霊夢:
戦闘機用航空母艦ってことね。
魔理沙:
そうだ。この計画では複数の開発計画を進行していたみたいで、SCV-27計画が採用された。その計画の1番艦として建造されたのがホワイトベースとあるが、多分ペガサス級のことだ。
ただ小説版ではホワイトベース級強襲揚陸艦1番艦ペガサスとして登場しているので、その辺が謎だ。
さらに議会通過のために一時的に偽装として分類を宇宙戦艦にしていた。さらに起工時に、MS搭載強襲揚陸艦に種別が変更され、竣工時に宇宙攻撃空母に変更されたという記載がある。
霊夢:
だから分類がバラバラなのね。
魔理沙:
そしてSCV-27計画は宇宙世紀0077年度戦力整備計画で承認され、ジャブローAブロック1号ドックで起工された。
ただ、その後1年戦争初期の敗北を受けて、V作戦の発動により、宇宙戦闘機ではなくMSの運用を前提とした艦に計画を変更され、完成したのは同年9月1日になる。
霊夢:
なるほど。そしてサイド7に向かうわけね。
魔理沙:
そうだ。その時の艦長がパオロ・カシアス中佐だ。ちなみに1年戦争時に佐官、尉官クラスが艦長をしているのは、ルウム戦役で大量に艦長クラスの将官、佐官を失ったためと思われる。これは公国側も同じだ。
霊夢:
ジオンに兵はいないってことね。
魔理沙:
地球連邦軍側もだけどな。ちなみに準備段階での名称はフリーダム・フォートレスで、宇宙空母である本艦が主役メカの予定だった。さらにデザイナー曰く、スフィンクスをモチーフにデザインをしたみたいだ。
あと、形状がどう考えても空中を飛行できる形状ではないため、ミノフスキークラフトの設定が追加されたわけだな。
では、ホワイトベース自体に関して詳しく解説する。このホワイトベースはコアブロックシステムの運用を前提としており、搭載するMSはコア・ブロック・システムを採用したRXシリーズ、他にもGファイターやコア・ブースター、さらに輸送機や脱出艇を搭載していた。
霊夢:
かなりの数の兵器などを搭載できるのね。
魔理沙:
そうだ。作品によってはこれら以外も搭載していた。そしてホワイトベースの特徴的な機能としては、ミノフスキー・クラフト・システムを搭載している。
ただホワイトベースが凄いのは、ミノフスキー・クラフトを利用した大気圏内での反重力浮上推進による飛行以外にも、オプション装備なしで大気圏突入、そして大気圏離脱まで可能だ。
霊夢:
離脱まで可能ってとんでもないわね。
魔理沙:
そうだな。後の時代でもブースターなどを装着して、大気圏離脱をしているしな。これはホワイトベースは地球連邦軍が単艦多用途を追求したからだ。
霊夢:
要は1隻でなんでもやるって事よね。
魔理沙:
そうだ。ただその結果、火力は戦艦以下、速力は高速艇以下、物資輸送能力は輸送機以下というすごく中途半端な艦艇になってしまった。
霊夢:
なんでもかんでも積み込んだらダメってことね。
魔理沙:
そうだ。ただ単艦で様々なことができるうえに、MSも搭載できてそのMSが強力なRXシリーズだったため、ホワイトベースは予想以上の活躍をするわけだな。
この結果、後の鑑艇にはMSを搭載火気の役割とする類似した方式をとる鑑艇が建造されていく。
霊夢:
なるほどね。
アムロをはじめとするニュータイプの乗組員たちを乗せていたホワイトベース自身も、また化け物級のスペックだったようです。解説をノーカットでご覧になりたい方はぜひ動画をご視聴ください。
『【機動戦士ガンダム】ホワイトベース(ペガサス級) 解説 【ガンダム解説】part6』
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