「朝まで生テレビ!」で田原総一朗と大立ち回りを演じた“ウーマン村本”に、吉田豪「芸人が今までやったことのない道を歩もうとしていて面白い」
8月11日に放送された『朝まで生テレビ』に出演した『ウーマンラッシュアワー』の村本大輔さんが、田原総一朗氏に対し「戦争に行くことのない年寄りに言われても、何もピンとこないわけですよ」とコメントしたことが、話題になっています。
これを受けて、久田将義さんと吉田豪さん、そしてゲストのターザン山本さんが『タブーなワイドショー』で「芸能人の政治問題発言」の是非について語りました。
村本さんは吉本の中でもかなり嫌われていて……
久田:
最近『LITERA(日刊サイゾー関連のニュースメディア)』でも絶賛されてましたね。
吉田:
ウーマン村本さん、いろいろ批判はされがちなんですけど、批判されながらも手探りで、誰もやっていないことをやろうとしてる感じがあって。
久田:
いや、ウーマン村本さんともうひとり、あの方、出てきましたよね。誰だっけ?
吉田:
村本さんは今、吉本の中で本当に浮き上がっていて、というか、かなり嫌われていて、村本さんの人間性にも問題があるっぽいんですけど、浮き上がるからこそ、より誰もやっていない方向にいこうとしている。前に松本人志さんのと茂木健一郎さんのやりとり【※】があったじゃないですか?
※やりとり
脳科学者の茂木健一郎氏が「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無」とツイート。それに対しダウンタウンの松本人志氏が「このニュースを見たときに、全然腹立たなかったんですよ。茂木さんが全然面白くないからなんですね」と反論した。
久田:
茂木さんのやつね。
吉田:
茂木さんの「政治的なことをなんで言わないのか」に対しての論争があって、その流れで村本さんにスイッチが入り、政治的なことを言おうとしたり、海外のスタンドアップコメディアンや英語をすごく勉強して、本気で海外に行こうとしているという。
久田:
いいじゃん。
吉田:
なんだろう。良い、悪いは別として、本当にあがいて、おかしなことをやろうとしているという部分では、僕も評価してます。
久田:
確かに「基礎教養がなさすぎ」という意見もわかるんですけど、それはしょうがないですよ。
ターザン:
ひどいじゃない!
吉田:
いや、本人も言ってるんですよ。
久田:
「わからないのは、しょうがないじゃないですか」って。 それで『朝まで生テレビ!』、あの番組は田原総一朗ショーですからね。
吉田:
田原さんにも絡んだり、結構無茶をやっていたらしい。
ターザン:
それ、わざとやってるの!?
吉田:
わざとですね。
ターザン:
わざとやってることが墓穴掘るの? 掘らないの?
吉田:
今のところ。でも、波風は立てている感じですね。
ターザン:
じゃあ成功だね。
久田:
成功だと思いますよ。だから、田原総一朗さんも、昔は「朝生」が出来たころは、ちょっと叩かれたじゃないですか? 今は田原総一朗さんが絶対なんですよ。 その中で、やっぱり「逆らう」ということは、僕は、結構面白いと思いましたよ。
吉田:
そして、出た後で百田直樹を軽くディスったりみたいな感じがね(笑)。だから、あまり今まで芸人がやったことのない道を歩もうとしている感じが面白いですよ。
ターザン:
芸人がしたことのないタブーに挑んでるわけ?
吉田:
そうですね。ややこしい方へ今は行こうとしています。
ターザン:
それは、要するに空き家みたいなもので、おいしいと思ってやっているわけ?
久田:
おいしい? どうなんだろうな?
吉田:
ちょっとはあると思いますけど、ただ。
ターザン:
思っているでしょう!
久田:
2割くらいは思ってるんじゃないですかね、芸人さんですから。
ターザン:
爆笑問題はどうなんだ?
吉田:
面白いと思いますよ。
久田:
面白いですよ。
ターザン:
俺、好きなんだ。
吉田:
僕も好きですよ。
久田:
僕も大好きです。
ターザン:
あれ、格好いいもんな。
吉田:
明らかに芸能界のルールとか、わかっていない感じで、いまだに言っちゃいけないことを平気で言うので。
ターザン:
おかしいよな、あの人!
久田:
太田さんも好きだし、村本さんも色々と問題を起こしてますけど、今はなんか好きですね。
吉田:
学習してますよ。いろいろ。
久田:
と思いますよ。僕もそう思う。
吉田:
そうそう。当時は村本さんのことを「アレだなぁ…」と思っていた人も多いだろうけど。
ターザン:
でも日本では、政治の問題って良いギャグにはならないじゃないの? 戦争ものとかさ。
久田:
ギャグにはできないかもしれませんね。
吉田:
それは無理ですね。やっぱり、それで笑う人と笑わない人の線引きが絶対にできますからね。
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