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#ババババンビ・小鳥遊るいの“かわいい”エネルギーを補充!「バスルームガーデン」から「きゅうくらりん」まで、新旧多彩なお気に入りボカロ曲

 今や日本の音楽カルチャーのひとつとして、熱い人気を獲得するVOCALOID。今や日本のエンタメ業界を始めとした多彩なジャンルで活躍する著名な人々の中にも、着々とそのリスナーは増え続けている。
 ボーカロイド好きを公言する著名人にお気に入り曲を10曲チョイスしたプレイリストを作ってもらい、それを元にボカロへの愛を語ってもらうインタビュー企画。今回はアイドルユニット・#ババババンビとして活躍する小鳥遊るいさんが登場。幼少期からボカロ曲と共に歩んできた思い出や、ボカロのみならずアニメやゲームに至るまで。アイドルとして“かわいい”をトコトン極める彼女の本質に触れるエピソードも、本インタビューでは伺うことができた。


黎明期の定番から最新曲まで!幅広いボカロ曲を愛するリスナー

──まずは最初に、小鳥遊さんのVOCALOIDとの出会いについて教えてください。

小鳥遊:
 ボカロを聴き始めたのは小学校5年生の頃です。最初は友人に教えてもらったYouTubeでVOCALOIDに出会ったんですが、それが元々ニコニコ動画というサイトでメインに投稿されていると知ってからは、ニコニコでずっとボカロ曲を聴いていました。私の出身が三重県でかなり田舎だったので、夏休みなんかはやることがなくて。1日8時間ぐらいニコニコ動画に入り浸る日もありましたよ。

──まさに“ニコ厨”な小学生時代だったんですね。当時はどんなボカロ曲を聴いていたんでしょう。

小鳥遊:
 「メルト」はすごく好きでしたし、当時は小学生でまだ声もかなり高かったので、「炉心融解」を歌って楽しんだりしていました。今では絶対に歌えないんですけど(笑)私が通っていた小学校ってかなり規模が小さくて、一学年全員友達みたいな感じだったので、誰かの好きなものを共有することも結構あったんです。ボカロも私がきっかけになって仲良しの子に広まって、昼休みに音楽室でみんなで聴いたり歌って遊んだりしてましたね。

──その後も今に至るまで、ボカロはずっと聴き続けていたんですか?

小鳥遊:
 中学の頃は聴き続けてたんですが高校は環境が変わって、どうやら周囲の友達がオタクじゃないらしいと気づいてしまって…(笑)所属してた部活もかなり緩めのチアダンス部でキラキラした子が多かったので、あまりボカロ好きを公言はできなくなりましたね。その影響で一時期少し離れていたんですが、ちょうど当時ボカロ曲がカラオケでもたくさん配信されるようになって。それが嬉しくてまた聴き始めて、ヒトカラで配信されたボカロ曲を歌ったりしてました。

──その頃はどんな楽曲がお好きだったんでしょう。

小鳥遊:
 「ルカルカ☆ナイトフィーバー」や「ストロボナイツ」は、踊ってみたの影響でカラオケでも歌ってました。DANCEROIDの皆さんが大好きで、昔からよく踊ってみた動画も見てたんです。中でも特にいとくとらさんに憧れていて、スタイルも良いし手足も長くて素敵~!と思ってました。ただ私自身はかなりの運動音痴で、実は今もダンスは本当に苦手なんです。なので本格的に踊る側にはなれなかったんですけど…(笑)
あとは、歌ってみた動画もよく見てましたよ。バルシェさんみたいな両声類の方の声が自分には出せないものだったので憧れていたり、桃箱さんやろんさんのような可愛い声が印象的な歌い手さんも好きでした。

──隠れボカロリスナーの時代から、今はアイドルをする中でもオタクを公言されていますよね。

小鳥遊:
 大学に入ってからは周囲にも自分の趣味を持った子が多くなったので、そこからはボカロやアイドルが好きなこともまた胸を張って言えるようになりましたね。その時にはかなり世間的にVOCALOID自体の認知度も上がっていたので、説明しやすくなったというのもあるかもしれません。

──今回のプレイリストには直近の曲も多く、最新曲にもかなりお詳しいんだな、と感じました。今はどんな風に新しいボカロ曲を探すことが多いんですか。

小鳥遊:
 最近はサブスクで、いろんな方が作られているボカロの公開プレイリストをランダムに流したりしています。サブスクだとボカロ曲ってどうしてもアーティスト名だと絞り辛くて、検索で探すのは大変なので…。知らない方のリストを利用させてもらって、新しいボカロ曲との出会いを楽しんでます。あとは今でも歌ってみた動画はよく見るのでそこから新曲を見つけたり、TikTokやSNSきっかけで知ることも多いですね。

お気に入り曲には必見の“かわいい”ポイント満載♡

──そんな小鳥遊さんのリストですが、今回のテーマは“かわいいを補充したい時の曲”ということで。

小鳥遊:
 普段は本当にいろんな曲を聴くんですが、私らしいプレイリストを作ろうと思った時、やっぱりこのテーマがいいかなと思って。私のファンだけどボカロを知らない方にも興味を持ってもらえるように、小鳥遊るいらしさを詰め込みました。

──新旧問わず多彩な楽曲が入っていますね。そうしましたら早速この中から、思い入れの深い曲についていくつか語って頂ければと思います。

小鳥遊:
 まず最初はやっぱり「バスルームガーデン」でしょうか。ボカロを聴き始めた小学生の頃から聴いていた、私のカワイイの原点でもある1曲です。当時はいつもお風呂で歌ったりしてました(笑)曲全体にかわいい楽器の音がたくさん散りばめられていたり、ジャズ調な曲の雰囲気もお気に入りの曲です。

──リストを見た際も、とても小鳥遊さんらしいチョイスの曲だと思っていました。

小鳥遊:
 あとは「トゥインクル」もかなりお気に入りの1曲です。Junkyさんの曲はどれもとても好きなんですが、「メランコリック」だとやや定番かな、とも思ったので敢えてこちらを選びました。かわいい歌詞やJunkyさんならではのキラキラしたサウンドが印象的で、いつ聴いてもご機嫌になれる曲ですね。

──ありがとうございます。リストのコンセプトの一部でもあった、ボカロ初心者の方におすすめするとしたらどの曲がいいでしょう。

小鳥遊:
 「Booo!」は曲の冒頭もキャッチ―なので、ボカロ初心者でも聴きやすいんじゃないでしょうか。個人的にもお気に入りのイントロなので、ぜひいろんな方に聴いて欲しいです。あとは「きゅうくらりん」も初心者の方にはおすすめです!TikTokや他のSNSでも曲やサムネの派生画像がよく流れてくるので、見たことある人もきっと多いんじゃないかと思って。…ちなみにこれ、「きゅうくらりん」はボカロ扱いで大丈夫ですか?

──可不はCeVIO AIなので厳密にはVOCALOIDではないですが、今回のリストでは問題ありませんよ。小鳥遊さん、やはりボカロのことをよくご存知ですね。深い愛を感じます。

小鳥遊:
 ふふふ、ありがとうございます(笑)でも、最近のボカロ曲って本当にすごいですよね。昔に比べるとすごくなめらかな声になったなと思います。初めて曲を聴いた時から歌詞の内容もちゃんと聞き取れるようになってますし。

──昔は動画に表示される内容で初めて歌詞を正確に知る事もよくありましたよね。半面、そこから生まれた空耳歌詞で楽曲が盛り上がることも多かったですけれど。

小鳥遊:
 それと個人的に「きゅうくらりん」は、明るい可愛いだけの曲じゃなくてちょっとダークな一面があるというか、いろんな考察の余地があるところも好きです。この曲の元ネタのひとつが「Doki Doki Literature Club!(ドキドキ文芸部!)」じゃないかっていう考察もあるんですけど、元々そのゲームも私は好きで。それも含めて好きになった楽曲のひとつですね。

ボカロだけじゃない!アニメ&ゲーム作品に見るディープな愛

──ボカロへの造詣の深さのみならず、小鳥遊さんからドキドキ文芸部という非常にマニアックな作品名が出たことにとてもびっくりしています(笑)

小鳥遊:
 恥ずかしいですね…(笑)

──昔からアイドルがお好きという話は存じ上げていたのですが、アニメやゲームについてもかなりお好きだとお見受けしました。

小鳥遊:
 確かに、アニメやゲームも昔から好きでしたね。中でもかわいい女の子がいる作品にお気に入りが多いかもしれません。小学校の頃は涼宮ハルヒシリーズのアニメを見てましたし、あとは「みなみけ」も好きな作品のひとつです。キャラクターも少しロリっぽい子に惹かれていましたね。「うみねこのなく頃に」の真里亞ちゃんとか。

──最近の作品の中でお好きなものはありますか?

小鳥遊:
 今年4月から放送している「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」はチェックしてます!みんな小さくて可愛いくて、ついつい応援したくなっちゃいます。

──アイドルの原点としてミニモニ。さんへの憧れがあるとの事でしたし、小さくてかわいい存在に惹かれる点は大きな共通点かもしれません。小鳥遊さんにとって、次元を超えた“小さくてかわいい女の子”の魅力はどういったものなんでしょう。

小鳥遊:
 純粋にかわいい見た目にも惹かれますが、私が好きになる系統は健気な子が多くて。健気に頑張っている姿を見るとグッときちゃいますね。健気に弱いです(笑)

──そういったアニメやゲームのお話は、普段同じグループのメンバーやファンの方ともするんですか?

小鳥遊:
 最近のアニメやSNSで流行りの曲だとメンバーも知ってることが多いので、話をすることもありますね。ファンの方は私がオタクなことを知っているので、SHOWROOMで行っている毎日配信ではたまに話題にしています。最初は誰にでもわかる話題を、と思ってたんですけど、ある時話題がなくて今まで好きだったアニメの話をしたら、知らない!っていう方も意外と興味を持ってくださって。「知りたい!」って言ってくださる人がいることを知ってからは、好きな曲やアニメなんかのちょっとマニアックな話もするようになりました。

──ややディープな話だからこそ、きっとファンにとっても共通点になった時は嬉しいんじゃないかと思います。

小鳥遊:
 そうですね。私の紹介をきっかけに興味を持ってもらえたり、同じものが好きだと言ってもらえると、やっぱり私もとても嬉しいですね。

──素敵なお話をありがとうございました。最後に、そんな小鳥遊さんにとってVOCALOIDの魅力とはどんなところでしょう。

小鳥遊:
 一番はやっぱり、同じ曲でも人によっていろんな考察ができるところでしょうか。人が歌う曲だと歌手の方本人の解釈が正解のようにも思えるんですが、ボカロは機械だからこそ自由に想像できる余地があると思っていて。それに歌ってみたやMMDみたいに、同じ1曲でいろんな楽しみ方ができる点もVOCALOIDの自由度の高さだと思います。一口にボカロ曲と言っても、系統もいろいろありますしね。ひとつ好きな曲が見つかればそこから他にもいい曲をたくさん見つけられるので、ぜひもっと多くの人にボカロの面白さを知ってもらえたら嬉しいです!


Information

「The VOCALOID Collection」 公式サイト

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