「韓国では日本嫌いな人より、中国嫌いな人の方が多くなった」日・中・韓・北による東アジア問題を考える
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中国は北朝鮮の核開発を抑止していた!?
山本:
ですが、北朝鮮を核保有国と認めて、交渉することになれば、完全に『SS-20』の時の世界【※】みたいになりますよ。
※『SS-20』の時の世界
『SS-20』とは、ソビエト連邦が使用していた中距離弾道ミサイルのこと。『SS-20』の時の世界とは、冷戦時代に戻ってしまうことを指す。
田原:
実は、冷戦の時代に北朝鮮は、ミサイルをたくさん打ち上げている。でも、核実験はしてない。これは中国が核開発はするなと、止めていたと思う。
山本:
なるほど。中国にとって、核実験はレッドライン【※】にしているのでしょうか。しかし、田原さんが番組でおっしゃった通り、ワシントンポストで、北朝鮮は核弾頭の小型化に成功していると言っているわけですよね。だから、ミサイルの精度はどんどん良くなっている。
※レッドライン
平和的解決から軍事的解決へと移る、その一線。
田原:
だからこそ、アメリカが、北朝鮮に攻撃するのは危険だと思う。
山本:
北朝鮮に攻撃するのは、日本に対する影響を考えると、十分に考えないといけない。そういう意味で考えると、日米両首脳の信頼関係というものが、ものすごく大事です。そう思うと、また田原さんに叱られるかもしれませんが、外交をしっかり担っていけるのは、安倍総理しかいないと思います。
今、G7でも、メルケル首相に次ぐベテランになったわけですよね。こういう状況の中で、野党の党首に外交を渡せるのかというと、難しいと思います。
田原:
自民党にもいないよね。
山本:
そこは安倍総理にしっかり頑張ってもらうしかない。そう思っているのは、田原さんと同じでしょうか。そのためにも、しっかり説明責任を果たして……。
田原:
今日は、政治生命をかけた冒険をしろと?
山本:
その一言で、また日本が大騒ぎになっていますよ!
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