選挙の投票用紙は“紙”じゃないらしい。 「書き心地がいい」と評判になった“ユポ紙”製法の秘密を解説してみた
今回紹介する、しげふみさんが投稿した『【ゆっくり解説】”実は紙じゃなかった”・・・投票用紙が書きやすい理由』では、音声読み上げソフトを使用して、選挙の投票用紙に使われている「ユポ紙」について解説していきます。
投票用紙は実は「紙」じゃなかった?
霊夢:
投票用紙ってあるじゃん?
魔理沙:
感触がいいことで話題のあの投票用紙な。
霊夢:
そもそもあの投票用紙って何なの? 日常における何に近しいの?
魔理沙:
端的に言うとポスターだ。あの紙を作っているのは「ユポ・コーポレーション(以下、ユポ)」という合成紙メーカーなんだ。普通の紙は木材パルプ、ようは木から作られるわけだが、そこを環境に配慮してポリプロピレン、つまりプラスチックによって製造されるのが合成紙だ。ユポ製の合成紙は特に「ユポ紙」と呼ばれているが、それは普段のポスターやシールなどに使われているんだ。
例を挙げるとすると、ペットボトルにたまについているキャンペーンシール、あれもユポ紙だ。
霊夢:
なるほど。あの投票用紙はポスターやシールに近しいものなのね。そういえばたしかにキャンペーンシールって折ろうとしても折れないというか、すぐまっすぐになるという点で、投票用紙と共通しているわね。でもポスターって鉛筆じゃ書きづらくない? 書き心地がいいことで評価されていることを考えると、その点で矛盾しているように思えるわ。
魔理沙:
あの投票用紙のことを、ユポが作っているということでユポ紙と呼ぶ人たちもいるらしいが、それは間違いだ。ユポ紙は普通に買えるが、投票用紙に使われる紙はユポが選挙機材大手の「ムサシ」というところと共同開発したもので、一般的には流通していないんだ。
もともとムサシが、ユポ紙は折っても自動で開くという点に注目したんだ。しかしユポ紙は合成紙で鉛筆では書きにくいため、表面を加工して書けるようにしたというわけだ。
霊夢:
つまり投票用紙は、ポスターなどに使われる「ユポ紙」の表面を加工して鉛筆でも書けるようにしたものという感じかしら。
選挙用紙は書きやすいように加工されたものだったんですね。その書き心地は、ぜひ投票に行った際に確かめてみてください。解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
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