【痛車まとめ】Fate・まどマギ・ラブライブ――この夏、名古屋に集った痛車画像を一挙掲載
『魔法少女まどか☆マギカ』
小さいクルマなのに、とにかく全身ピンクのフルデコレーションが目立つこと。しかもドアが跳ね上げ! そのうえホイールまで手抜きなし! と思ってよくよく見たら、なんとブレーキキャリパーにまで細かく絵が入ってる。リアに回ればダンパーからハッチ裏面まで、一切の塗り残しなし。さらにバンパー部分のはめ込みやら、エキゾーストパイプの成型やら……。ちょうど戻ってきたオーナーさんに「これ、どのくらい乗ってます? 」と訊ねてみたら「以前は通勤してたんですけどねえ」とのこと。インテリアまでモッコモコのスーパー姫系カスタムだが、念のために書いておくと、オーナーは男性である。つまり、猛者である。
『Re:ゼロから始める異世界生活』
これでもかっ! というフルラッピングを見せつけられたあとで、こういうシンプルなデザインに出会うと、なんだかホッコリする痛車あるある。こちら、以前はレム仕様だったクルマな気もするけど、リニューアルかしらん。腰下のウッドパネル風味にあしらったミニマルなピンストライプが、そこはかとなく西海岸。キャリアは北欧でホイールはドイツだけど、ね。
『マクロスΔ』 フレイア・ヴィオン仕様
痛車というより「こんな劇中車、あったっけ? 」と感じさせる馴染み具合の1台。視覚的なギミックを効かせたデザインに、低ルーフミニバンの先駆けとなった独特の存在感がジャストフィットしている。なんといっても「ミニバンなのに4ドア」なのがオデッセイのツボで、とても国産車に見えないその個性のピークが、この3代目シリーズにあったと思う。このヴィオン仕様、5代目でモディファイしちゃった後席スライドドアだと、ちょっと似合わないかも。
『スレイヤーズ』 リナ=インバース仕様
いやあ、なんか、いいですね、潔くて。そもそも「痛車ってこうだったんだよね!」と懐かしくなるストレートな自己主張には、どこか旧車會っぽい楽しさも。そもそもリナのデビューは原作ノベルで1989年、マンガやアニメでも1995年リリースという歴史あるモチーフなので、そのあたりにもオーナーさんのキャリアを感じるところ。峠に出たらちゃんと速そうな匂いがするのも秀逸で、後ろに付かれたら速攻で進路、譲っちゃうぜ!
『ソードアートオンライン』 アリシゼーション仕様
これまたトータルデザインとしての完成度の高い1台。こういう風に見せつけられると、アウディが描く曲線の美しさ、熟練工チームがほとんど手作業で組み立てる仕上げの水準は、あらためてすごいと思う。キャンバスが優れていないと、渾身のデザインも映えないのが痛車の世界。
『攻殻機動隊』 スタンドアローンコンプレックス仕様
一見してなんのキャラクターだかわからない人もいると思うけど、オリジナルの世界観を解釈し、再定義するのも痛車の楽しさ。自走している時には見えない部分だけど、リアのダミープレートには、ちゃんと少佐の横顔もある。それにしてもギリッギリのギリなローダウンは、車高調ならではの展示スタイル。痛車とカスタムカーの境界線、ますますボーダレスになっていく。