子犬とたわむれる『ニンテンドッグス』でRTA!? ほんわかゲームを駆け抜ける異色のRTAに視聴者も「なぜこのゲームでRTAを……？」と困惑

  2005年に任天堂より発売されたニンテンドーDS向けソフト『nintendogs（以下、ニンテンドッグス）』を覚えているだろうか。

　『ニンテンドッグス』は初代では15種類のイヌ、続編となる『nintendogs + cats』では27種類のイヌと3種類の猫とのふれあいを楽しむコミュニケーションゲームだ。

　タッチ操作やマイク入力、すれちがい通信といったDSの特徴を活かした作品であり、日本国内でも200万本以上、全世界では2,300万本以上を売り上げた大ヒット作。

　「脳を鍛える大人のDSトレーニング」と並ぶ大ヒットしたゲームらしくないゲームということで、普段ゲームを手に取らない大人たちが手に取っている姿を印象的に覚えている方も多いだろう。

　さて、今回紹介するのはそんな大人世代も巻き込んだヒット作『ニンテンドッグス』でRTAに挑戦した動画。せせりさんがニコニコ動画に投稿した『【RTA】ニンテンドッグス_12:14』だ。

　今回は子犬との日常を楽しむコミュニケーションゲーム『ニンテンドッグス』を効率的に攻略して見せたRTA動画をご紹介する。

子犬とふれあうゲームを12分で駆け抜ける異色のRTA

　今回紹介するのは先にも触れた通り2005年にニンテンドーDSで発売された『ニンテンドッグス』でのRTAに挑戦した動画。

　本作はニンテンドーDSでもトップクラスのヒット作ということで知る人も多いだろうが、今一度『ニンテンドッグス』について触れておこう。

　先にも軽く触れた通りだが『ニンテンドッグス』はニンテンドーDSの機能を活用した子犬とのふれあいを楽しむコミュニケーションゲーム。

　当然ながら本作のメインコンテンツとなるのは子犬との暮らし。マイクを使って子犬を呼んだり、タッチペンで子犬とふれあい、散歩やブラッシング、芸の習得など子犬との日常を過ごすRTAとは真逆のような作品。

　作中では日常的なふれあいのほかに、子犬をアピールする場としてドッグコンテストなどの大会が用意されていたほか、すれちがい通信で他プレイヤーの子犬とのふれあいなども楽しめた。

　さて、スピードを競うRTAとは真逆を行くような本作でRTAに挑戦した本動画。

　今回せせりさんが挑戦するのは「All Beginner Contest Golds」というカテゴリで、3種目の大会を全て制覇するまでのタイムの短さを競うものだという。

　『ニンテンドッグス』のRTAでは一番メジャーなカテゴリとのことで、海外記録サイトでは7名の走者たちの記録が残されているようだ。

　なお、本動画は約12分の記録となっているものの、投稿者のせせりさんは本RTAの世界記録保持者。海外記録サイトでは11分4秒の世界最速記録が確認できる。

犬種選択にロス回避の呼びかけ、視聴者困惑のガチプレイ

　子犬との暮らしを楽しむ『ニンテンドッグス』を駆け抜けるという本RTA。世界記録も保持するせせりさんはどのようなプレイを見せたのだろうか？

　動画ではあまりにもRTAとかけ離れた作品での挑戦に、視聴者からは何故『ニンテンドッグス』でRTAを？と疑問の声が寄せられるなか、冒頭から意外にもRTAらしいプレイを披露している。

　本作は最初に選べる犬種の異なる3つのバージョンが展開されているが、RTA的に最速になるというチワワバージョンで選べるラブラドール・レトリーバーを採用。

　これは要所要所で子犬にタッチする必要のある本RTAにおいて、大型の犬種のほうがタッチの当たり判定が大きく操作精度の向上につながるとのこと。

　命名シーンでは他作品のRTAと同様に子犬の名前は短いほどタイム短縮につながるものの、音声認識の都合から認識されやすい名前のほうが良いとのことでポテトと名付けたせせりさん。

　ここでは子犬に名前を覚えさせるために何度も呼びかけるのだが、ここでもタイムロスを発生させないようにテンポよく呼びかけるRTAらしいプレイを披露。

　その後のふれあいシーンでも芸を覚えさせる際に子犬の硬直時間を少しだけ短縮するようなテクニックも披露しており、意外にもRTAらしいプレイが次々披露される様子に視聴者からは驚きの声が寄せられていた。

　『ニンテンドッグス』のRTAに挑戦し、視聴者も驚くRTAらしいプレイを披露した本動画。世界最速記録を保持するせせりさんによるRTA解説動画をぜひチェックしてほしい。

文／富士脇 水面

【RTA】ニンテンドッグス_12:14

https://www.nicovideo.jp/watch/sm43479006

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