話題の記事

池澤春菜、初主演作『レッツ&ゴー』豪役を20年経って振り返る。男の子役未経験でも抜擢された理由には“烈兄貴”渕崎ゆり子の存在が

豪が初主演だった池澤春菜――オーディションでの運命的な出会い

中西:
 当時のエピソードとか聞きたいですね。

池澤:
 私は、最初は豪役ではなかったですね。

那須:
 えー、どういうことですか?

池澤:
 オーデションだったんですが、佐上ジュン役で呼ばれていて、それまで男の子役をやったことが無かったんですよ。女の子役で呼ばれていて、ジュンちゃんをやって帰ろうとしたら、オーデションに遅れている人がいたんですよ。

 「今回のオーデションはかけ合いでやるから、相手役が居ないとやりにくいので、時間あるなら池澤さん残って手伝ってください」って言われて、その場で豪のセリフを渡されました。

 男の子役もやったことがなかったし、初見だったので「すみませんが、ご迷惑おかけしちゃうと思いますが邪魔にならないようにします」って言った相手が、渕崎さんでした。

那須:
 ちょっと運命的な出会いですね。そして後日連絡が来たんですか。

池澤:
 「受かりました」っていう連絡が来たんでジュンちゃん役だと思っていたら、「豪役です」って言われて(笑)。

那須:
 遅れた方が居なかったら、豪役がなかったってことですもんね。

池澤:
 その時は、オーデションでもなくて失敗してもいいから思いっきりやったんです。演技は下手なんですよね、ただ勢いしかなくて。それが豪のキャラクターに合っていたみたいで、スタジオの向こう側では、2人の会話を聞いた瞬間に「これが烈と豪だね」ってなって選ばれたんだと、あとになって聞きました。

渕崎:
 随分経ってからだよね。そういう話聞くのってね(笑)。

那須:
 渕崎さんは、烈役は先に決まっていたんですか。

渕崎:
 そんなことないです。私も同じ時にオーデションに呼ばれていました。頂いていた役は、たぶん最初から烈役だったと思うんですけど、どうでしょう……20年前ですからね。

 でも、その日に池澤さんやファイター役の森久保祥太郎くんと初めて会ったのはすごく覚えているので、あの日にいろんなことが始まっていたんだなって思いますね。

池澤:
 森久保くんも私も『爆走兄弟レッツ&ゴー』が初主演作なんですよね。2人で一緒に音響監督さんに「アニメのアフレコはこうやるんだよ」って特訓してもらいましたね。

―関連記事―

「声優のアイドル化が進む中で“声優とはこうあって欲しい”を体現してくれている」 女性声優『林原めぐみ』の魅力を語る

ネットタレントが声優時代の枕営業を告白「それでも売れたい」「安売りではなく下積み」 その結果、もらった配役・ギャラは?

「声優」の最新記事

新着ニュース一覧

アクセスランキング