自作した“侵入者を銃撃する罠”にかかり死亡…2019年のアメリカで防犯のための行動が引き起こした死亡事故を解説
霊夢:
なるほど……。言われてみると上半身って重要な臓器ばっかりだし、どこに当たっても致命傷になりそうだもんね……。Aさんは防犯のために罠を仕掛けてたんでしょうけど、そんなに殺傷力が高いものを設置してたら泥棒が来ても殺しちゃうんじゃないのそれ……。
魔理沙:
設置者であるAさんはすでに亡くなっているが、彼が条例違反や法律違反により送検されたという情報は見つからなかったんだぜ。
トラップによるものではないが、アメリカでは銃社会で犯罪率の高さもあってか、不法侵入者が家主によって撃ち殺されるという事例が年間約200件近く発生していると言われている。
霊夢:
こわぁ……それって正当防衛になるの?
魔理沙:
撃った側がその後起訴されるか不起訴となるかは検察の判断によるので、一概には言えないが、例えば2011年にオクラホマ州で起きた事件では、18歳の女性が自宅に侵入しようとしてきた男を射殺したが、その際警察に電話し「今、銃が2丁あるんです。もし犯人が侵入してきたら撃っても構わないですか?」と尋ね、対応した保安官は「撃って良いとは言えないが、赤ちゃんを守るためにやるべきことをしなさい」と答え、その結果、女性は侵入者を射殺していた。

霊夢:
自分の子供を守るためだったんだ……。
魔理沙:
しかしその後、この女性は「いかなる点でも不法行為は認められなかった」とされ、「正当な理由で銃が使用された」ということになり、結果的に不起訴となった事例となった。
霊夢:
過剰防衛とかにならないんだ……。
魔理沙:
米連邦捜査局(FBI)の統計によれば、同年このような「正当な理由」で銃が使用された事件は、約200件にも上っていたという。
霊夢:
そんなに起きてるんだ……。そういう社会的な背景があったから、Aさんもあんな罠を仕掛けようと思っちゃったんでしょうね……。
魔理沙:
彼の行為が適切だったかどうかについては議論があるがな……。
防犯のために仕掛けた罠が自らの命を奪う結果となってしまった、皮肉で悲劇的な事件でした。
動画ではより詳しく解説していますので、下記のリンクからぜひご覧ください。
▼動画はこちらから視聴できます▼
『自分の罠で〇亡』防犯のために自分でブービートラップを仕掛けた男性 誤作動で自分が撃たれ…「ブービートラップ事件」【ゆっくり解説】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm45229832
―あわせて読みたい―
・弾丸が“分厚い辞書”を貫通し身体に… 過激系カップルYouTuberが忠告を無視して撮影強行 目先の収益と視聴回数に囚われ招いた誤射事件を解説
・「MRI室に金属を持ち込むな」という医者の忠告を無視して銃を隠して持ち込んだ結果、銃が暴発して死亡 ブラジルの病院で起きた事故を振り返る