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「南瓜」を「かぼちゃ」と読むのは何故なのか? 読みと書きの由来が交差する“日本らしい事情”を解説してみた

 また、江戸時代にカボチャは「南京(なんきん)」とも呼ばれていました。これも寄港地が関係していて、中国の南京から来たから「南京」と呼ばれたのだとか。これは今でも使われていますね。似たようなものに「唐茄子」という言い方があります。

 南京ではなく「南瓜」と書く場合もあります。これは中国でのカボチャの呼び方が由来だそう。

 そうして漢字は中国、読みはカンボジアという組み合わせで合体したのが日本の「南瓜(かぼちゃ)」なんだそうです。

 ちなみにカンボジアにおけるカボチャの生産量は農作物の中で代替14位とのことです。

 他の「瓜」が付く野菜に夏野菜の「冬瓜」があります。冬まで保存がきくことから冬の瓜「トウガ」と呼ばれ、それがなまって「トウガン」になったそうです(瓜の字は音読みで「カ」と読めます)。

 また、キュウリは熟すと黄色くなることから元々は「黄瓜」と書かれていました。今の「胡瓜」の文字は中国から伝わったものだそうです。「胡」の字は西方の民族を表すとのこと。前漢の時代に西域から持ち込まれたのだとか。

 そして「西瓜」の読みは唐音からそのままスイカとなったのだそうです。ただし日本ナイズされた音なので、和製英語に近いとのことでした。

 南瓜(かぼちゃ)の話から、様々な「瓜」の名前を解説した本動画。終盤では冬至にカボチャを食べる風習をはじめとした、カボチャにまつわる俗信を取り上げています。テングサさんによる解説の詳細に興味を持たれた方は、ぜひ動画をお楽しみください。

視聴者のコメント

・日本人らしい悪魔合体
・夏に獲れるのに冬なのはそんなワケが!
・実家はカボチャよりもナンキンで呼んでたな
・きうりは正しかったのか
・かぼちゃだけにほっこりする話
・こういう雑学を知るのはシンプルに楽しいっすね

▼動画はこちらから視聴できます▼

かぼちゃだけにほっこりする話

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