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糸魚川の宝石「翡翠」を求めて海岸で“宝探し”をやってみた! 見つけた石の鑑定で、思いがけず石の奥深い世界を体験する

 しま模様のあるこちらは流紋岩。粘土の高いマグマなどが地上付近で冷えて固まったものです。青黒い部分はフォイト電気石というそう。

 こちらは曹長岩。化学組成がとてもヒスイ輝石と似ているため、これがヒスイの材料と思われたこともあったのだとか。

 不思議な模様のあるこちらは球顆流紋岩。マグマが急に冷え固まる時に球状の集合体ができて、このような独特の構造を作ることがあるそう。

 緑のこちらは石英です。純粋な石英は無色透明ですが、不純物を含むことで様々な色になるとのこと。

 こちらは正珪岩。鉱物が風化で石英だけになったあと、高純度の石英だけで砂岩を形成したものです。古い大陸の砂漠といった限られた環境でしか作られず、日本では鉱脈が存在しません。そのため、日本では富山などの古い地層にある礫岩に混ざった形でのみ見つかるとのこと。

 古いものは8億年以上の歴史を持ち、日本が大陸と陸続きだったことを示す、大変おもしろい石だそうです。

 こちらがひすい輝石岩。ヒスイ輝石と呼ばれる鉱物が集まってできた石で、本来は無力透明ですが、クロムによって緑色に発色するそうです。

 当初の目的のヒスイをしっかり見つけることができたオサ虫さん、おめでとうございます。ただ、フォッサマグナミュージアムの学芸員さんは、明らかに正珪岩の解説に熱が籠っていたそう。説明の量や表現からも、学芸員さんの熱量が伝わってくるようです。

 ヒスイ探しに来た旅で石の奥深さの片鱗を見たオサ虫さん。ヒスイを見つけて大はしゃぎするのでなく、その拾っている時間の空気感、ヒスイ拾いおじさんやタクシー運転手さんとの何気ない会話などといった出来事を宝物とするのも良いかも、と感じた旅だったそうです。

 オサ虫さんの旅の詳細に興味を持たれた方はぜひ動画をご覧ください。ご紹介した以外にも綺麗な石が登場します。

視聴者のコメント

・木星だ
・そんなのもあるのか、面白そう
・乙でした
・色々な石が見れて楽しかったです。おつでしたー

▼動画はこちらから視聴できます▼

糸魚川の宝探しと波の音と結月ゆかり

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