“トランプ親中アピール”の理由を百田尚樹・有本香が解説「北朝鮮での作戦行動の際、中国軍を出さないでくれというシグナルなんですよ」
「今年の暮れが決断時期」 トランプが中国を持ち上げた狙いとは
百田:
今は、過去にないレベルの北朝鮮への制裁を、国際社会でやっているわけです。それでも北朝鮮が、核開発を一切やめなかった場合、どう出るかなんですよ。僕はやめないだろうと思ってます。
で、きつくなった制裁の効果ですが、北朝鮮の国民は外貨が無くなって食料が買えなくなりますよね。あと北朝鮮は非常に寒いですから、石油も止められて暖房費もなく凍えて死ぬっていうこともありますよね。
金正恩は自分たちの生活は安定させて、余った金で核開発、ミサイル開発をして、あとの金はないから国民は死んでくれということになります。人道的に考えれば制裁をすればするほど、北朝鮮の最下層の人たちが犠牲になっていきます。
北朝鮮の板門店で逃げ出して撃たれた兵士から、寄生虫がいっぱい出たってニュースがありましたが、板門店にいるような兵士っていうのはすごいエリートなんですね。当然、庶民よりも食料事情も栄養事情もいい。
その兵士に寄生虫がいっぱいいるっていうのは普通の一般の市民はどうなってるかってことなんですよね。
有本:
年末から年始にかけてが、ひとつの決断時期だと、日本もアメリカも思っていることは間違いないです。
百田:
トランプさんも「私はオバマとは違う」といって、オバマさんや過去の政権がどれだけ失敗してるかを散々言ってきてるからね。ここまで言ってきているだけに、あとには引けないですよ。
有本:
オバマさんは、北朝鮮に圧力も軍事的な脅しも何もしなかったですからね。
百田:
今北朝鮮は疑心暗鬼になって、トランプが本当に戦争をやるかもしれないと思ってるね。
有本:
今回、トランプさんが中国に行ってすごく持ち上げたじゃないですか。中国側も異例の歓待をした。トランプさんはアジアの訪問を聞かれて、最初に「China is excellent(中国は素晴らしい)」と言いました。
このリップサービスの意味は、仮に、アメリカがなんらかの作戦を朝鮮半島で展開して北朝鮮になにかあった時に、即、人民解放軍を出してこないでね、というシグナルではないかと。一方、中国も、米軍さん、半島の北に居残られないでね、という要望をしたのでしょう。
百田:
中朝同盟で、北朝鮮がもし戦争になった時に中国は出来る限りの援助をするってありますが、それが軍事援助なのかは曖昧ですよね。
有本:
要するに、北朝鮮に関して、米国の限定的な対処には、中国は知らん顔してくれってことなんですよね。ただ、アメリカは朝鮮半島での泥沼のような苦い過去がありますから、深くは踏み込みたくないでしょうね。
百田:
明治以降の150年の歴史の中で、東アジアを舞台にした戦争のほとんどが朝鮮半島がきっかけですからね。日清戦争、日露戦争、朝鮮戦争、そして21世紀に入ってまた東アジアがきな臭いことになってるのも、また朝鮮半島ですからね。
有本:
朝鮮半島は、地政学的に考えても、ただただ厄介な場所ですよ。関わらないで済むなら関わらないのが一番なんですよね。
百田:
すごい厄介な国ですよね。断交したいわ。
有本:
でもね、行った人に聞くと北朝鮮は美人が多いらしいですよ。朝鮮半島は地域によって民族が違うともいわれてるじゃないですか。韓国は整形美人が多いが、北は背が高くスラっとしたナチュラル美人が多いらしいです。
百田:
喜び組とかみんな綺麗だもんね。美人に限って難民を受け入れるというのはどうやろ。
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