『デスマ』アフレコ現場の雰囲気ってどんな感じ?――サトゥー役・堀江瞬「ひとつの話題で盛り上がったり、すごく温かいと思います」
仮眠を取っていたはずのプログラマーの主人公が、気が付くと自分が作っていたゲームの世界に入ってしまった……!? というストーリーからはじまるライトノベル作品『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』。
本作のテレビアニメが2018年1月から放送スタートすることを受け、ニコニコ生放送では「ポチ・タマの異世界観光指南」が放送されました。番組には主人公である鈴木一郎役の声優、堀江瞬さん、ポチ役の河野ひよりさん、タマ役の奥野香耶さんが出演し、作品の見どころや、アフレコで苦労したこと、現場の雰囲気などを語りました。
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鈴木一郎は常識を持ったまま異世界に迷い込む
堀江:
デスマーチ中に仮眠を取っていたはずが、気が付くと異世界に迷い込んでしまっていた。本名は鈴木一郎と申します。最高レベルの力と莫大な財宝を手に入れ、異世界生活を満喫中! ということで、現実世界では29歳なんですよ。ゲームプログラマーだし、普通に就職をしているので、割と常識人なんですよね。
現実世界で迷子になった幼女とふれあいのシーンがあったのですが、そのときに「幼女グヘヘ……」となる作品が多いのですが、そこはそうならずに、29歳の大人で「幼女には興味はありません」というスタンスをちゃんと守って……。
ちゃんとした常識を持ったまま異世界に迷い込んで、パーティーのメンバーに出会って過ごしていくうちに、自分の在り方みたいな、たとえば、ポチやタマだったら保護者という立ち位置になっていく。常識人という感じのキャラクターですね。
奥野:
アフレコで苦労したことはありますか。
堀江:
現実世界の29歳の鈴木一郎と、異世界に迷い込んだ15歳のサトゥーとの演じ分けかなと思いますね。切り替えがすさまじくて、大人でしゃべっていたと思ったら、次の瞬間には子供になっていて。ポチやタマに対するときの話し方と、大人に対する話し方と、モノローグの中で自分があれやこれやと考えている声というのは、話す対象によっても多少声が変わったりするじゃないですか。目上の人に対する声だったりとか。そういうのを意識しながらやっています。
あとは中身が鈴木一郎という一人の人間だから、若返るとは言っても精神年齢まで若返るわけではないので、声は若返っても、同じ29歳の鈴木一郎というものを貫き通していく。一人のキャラクターとしてぶれないように演じなきゃというのも、すごく苦労しているところでもありますね。
河野:
異世界に行ってしまったサトゥーが鈴木一郎ボイスになるとき、「知らない人の声が出てきた!」とはならないで、「これは鈴木さんの声だ!」 とすぐにわかります。
堀江:
そう言ってもらえると嬉しいです(笑)。
アフレコ現場の雰囲気は?
堀江:
アフレコ現場はすごく和気あいあいとしていますね。アフレコ現場あるあるで、スタジオが広いから仕方ないのですが、グループにわかれて会話がそれぞれで成り立っていることが多いのですが、この現場はわりと1つの話題で盛り上がったりすることがあって、それがすごく温かいと思います。
河野:
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』がはじめてのメインキャストで、ガッツリやった現場だったので、見学に行っただけでも吐きそうなくらい緊張していたのですが、みなさんすごく柔らかくて、ありがとうございます。
堀江:
緊張していたんだ?
河野:
緊張してましたよ(笑)。
堀江:
毎週ポチの変な言動について我々が突っ込むという空気になりつつあったのですが、一応緊張していたんですね。
河野:
すごくしていました。
堀江:
全然そんな感じしない。
奥野:
いつも元気で明るくて。
堀江:
明るさに救われていますよ。