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仮想通貨の“儲け話”だけじゃない可能性「海外旅行で両替不要」「振り込みが簡単に」「アートに利用」etc… 専門家が初心者に優しく解説

仮想通貨の機能をアートに!? 「MOSAIC 1 GP」って?

「MOSAIC 1 GP」
(画像は公式Twitterより)

立花:
 「モザワン」って何ですか。

ねむぐま:
 「MOSAIC 1 GP(モザイクワングランプリ)」って言うんですけれど、ネムの機能の1つに、たとえば「イラストを描きました」とSNS上に載せたとします。その画像っていろいろなところに流れてしまって、誰かが勝手に使っているっていうのがあるじゃないですか。それを自分が作った瞬間に「アポスティーユ」という機能で刻むんですよ。

 そうすると、この時間の、この分の、この秒に僕がやったっていう証明書が作られるんです。ブロックチェーンは絶対に改ざんができない部分なので、自分のものだよって証明できる機能があって、それを使って絵を描いてください、と。

 今回はネムのマークと月をモチーフにしたイラストを描いていただいて、それを運営に送ってくれると、アポストロフィとしてブロックに刻みますよ、とか。その中でみなさんに投票してもらってナンバーワンの絵を作りましょうというイベントがあるんですね。

 僕の感覚だと、文化ってアートが大事なんですよね。ネムの機能とアーティストの能力をミックスさせたらどんなイベントが起きるんだろうということで、「MOSAIC 1 GP」を開催しています。もう、難しいとか怖いっていうのは置いておいて遊ぼうよっていうプラットフォームを作ってしまえば、「こんなものかな?」って遊んでもらって、それで判断してもらう。

アンテナタロウ:
 発表する人にとっては、お客さんの反応がすぐにわかるというか、シンプルに一番いいですよね。

立花:
 モチベーションも違いますもんね。

四條:
 仮想通貨のことがわからなくても絵が描ければ参加できるし、仮想通貨を知っている人はいろいろな人の作品を見て楽しめるので、いろいろなところと繋がれる。

かいとぅ:
 先ほど、ねむぐまさんからもあったように、各通貨にファンがいらっしゃるので各通貨の方々からいろいろな情報をいただけるんです。

 たとえば秋葉原でやっているモナコインというのがあるのですが、コミュニティの方々から「ここやってるよ」というのをいただいたりとか、ビットコインキャッシュというのがあるのですが、そこの方からは「自分が知っている限りはこうなんだけど」というリストまでいただいたりとか。

 みなさんすごく協力していただいていて、「この通貨載せてくれますか」っていう方も来るのですが、全然そこはフラットで、決済に対応して頑張ってらっしゃるところであれば、どこでも掲載しますというところなので。

仮想通貨は、まだボルトとナットの段階

アンテナタロウ:
 きょうは3人集まってくれていますが、みなさんでコミュニティとかで話し合いとかしてくれたら面白いなと思うのですが。

ねむぐま:
 クリプトペイさん【※】のほうでも一緒にやっているネムの支払いができるユニオンとして、ネムを導入している店舗を繋ぐコミュニティを作っているんですね。やっぱり1店舗だけだと、「ネム導入しました」って発信するとワッと盛り上がるんですけれど、そこから発信できないんですよ。

※クリプトペイ
仮想通貨決済できる店舗を探せるマップサイト。

 それを繋げちゃえば、「導入しました」と言うと、みんなで盛り上げる仕組みを作ったほうが確実に盛り上がるので、今はネムだけですけれどもクリプトペイさんみたいに大きく広がるようにしたらいいかなと思っています。

立花:
 今後、どうなるかわからないなというのがあって、みなさんはどう思っていますか。

四條:
 結構通貨ごとに機能も違えば、通貨ごとにコミュニティができるのですが、毛色が違うというのが大きくあって、ネムはみんな、自分たちがサービスを作っていくという活動が盛んな通貨でボトムアップなんですよね。

 個人から場を広げていくという特色を持っていて、僕が応援しているリップルは銀行とか大きいところをメインとして、そこから下へ個人へも使えるように、もしくは仮想通貨を使っていると気づかせず、裏で仮想通貨が動いていて……。

 たとえば、おばあちゃんとかに教えてもわからないじゃないですか。今までと使い勝手は一緒なんだけど、決済だけが早くなっているとか、そういうところを目指しています。いろいろなところからいろいろな通貨だったり、いろいろなコミュニティが同時多発的にサービスというものを作っているんです。

 仮想通貨自体はまだサービスの段階ではないので。例えば、ボルトとナットがあって、「これで何ができるの?」って聞いたら、何もできないけれど、それを使って何かを作ったりすればいい。ボルトとナットって重要じゃないですか。今はボルトとナットの段階だと思うんですね。

 なので、その仮想通貨を使っていろいろなサービスとなりうるものを、どんどん展開していくんじゃないかと思っています。

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