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宿泊者の死体をゴミ捨て場に捨てた管理人・内ゲバ殺人の過激派アジトetc…大島てるが紹介する事故物件がヤバすぎる

💡ここがポイント

●事故物件情報サイトを運営する大島てるさんと、事故物件住みます芸人の松原タニシさんが登場。
●人が亡くなり、事故物件となった部屋にあった遺体の行方を、大島てるさんが解説。
●「部屋近くのごみ捨て場」や「人気が少ない貸し倉庫」など、具体的な死体遺棄の場所が語られた。

 本邦唯一の事故物件公示サイト「大島てる」でお馴染みの大島てるさん@Oshimaland)と、事故物件住みます芸人の松原タニシさん@tanishisuki)が対談する番組「事故物件ラボ」。

 番組内では、人が亡くなり、事故物件となってしまった部屋から、遺体はどこに運ばれていったのかを、大島てるさんが実際の公示サイトを使用しながら解説しました。

左から松原タニシさん大島てるさん

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内ゲバで死亡=過激派団体のアジト

画像は『大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト』より

大島:
 ここなんですが、かなり私にとって思い出深い物件でして。このマンションのある部屋で人が死んだんですけど、その死因が「内ゲバによる死亡」と。

 内ゲバとは「ゲバルト」の略なんですけども、要するに内輪もめですよね。本当は仲間のようなトリオのうちの2人が殺し合いをする、みたいな。本来はその同じチームのメンバーなのに、そいつら同士で殺し合いをしてしまう。

松原:
 身内同士の殺し合いという。

大島:
 はい。これは、あくまでもどういう性質の事件なのかっていうのを意味するに過ぎなくて、例えば首を締めて殺したとか、刺して殺したというような分類とは違うわけですよ。

松原:
 死因ではないわけですね。

大島:
 はい。なんですけど、ちょっと印象的なので、今でも内ゲバって書いてあるんですけど、そういうことからわかるように、このマンションの、こういった人が死んだ部屋っていうのは、いわゆる過激派団体のアジトなんですよ。

 なので、目の前の交番の人が常に見張ってまして。私は当時、わけもわからずに、この交番に行って、「あのマンションの何号室ですか?」と聞きに行ったんですよ。おまわりさんに教えてもらえると思って。

松原:
 はい。

大島:
 今考えると、すごく恥ずかしいんですけど。そんな簡単に教えてくれるわけもなく、さらに公安の刑事を10人位呼ばれまして。

 すごく狭い交番の中で、スーツ着た男が数十人、あと制服着ている人と私が居るわけですから、全部で15人位になって、満員電車みたいな状況になって、「なんでそんなことを知りたいんだ?」と、かなり問い詰められまして。

松原: 
 そんなことがあったんですね。

大島:
 はい。しかもその過激派の団体って有名だから、機関紙があると。要するに新聞ですよね。それを読めば拠点もちゃんと載せてあるぞ、というようなことを教えてくれたんです。つまり、直接答えは言えないんだけども、ヒントをあげようと。

松原:
 ちゃんと答えてくれるんですね。優しいですね。

大島: 
 それで、新宿御苑の近くのマニアックな本屋を教えてくれまして、そこに行けば……と。

松原:
 公安が教えてくれるんですか。

大島:
 はい。そこに行けば、そういう機関紙、新聞やビラがいっぱい置いてあるから、行ったらどうかなと教えられたわけですよ。そして、そこの本屋に行ったら、また機動隊とかが使うような大きな警察車両が、ずっとアイドリングしながら停まってまして。もう本屋に入れないくらい警察が見張っているんですよ。そこに入って、その機関紙を見たら、確かにその拠点も書いてあって、それがこの503号室ということで、すごく迂遠な方法でやっとこさ見つけたということですね。

 まあ、そういった過激派もホームページを持ってますから、Webサイトを検索すれば全部出ちゃうんですけど。

松原:
 そうなんですか?

大島:
 今はそうですね。当時はそういうのもなかったですから、わざわざ調べに行ったという。

松原:
 おいくつの時ですか?

大島:
 13年前、27歳とかですね。

松原:
 そんな思い出があったんですね。

大島:
 今でもここは拠点になってまして、その後もちょっとしたトラブルをしょっちゅう起こしてますから、こういう事故物件や現場は借りることができないんです。

 でも、例えば同じフロアの隣の部屋とか、下の部屋とか、その気になれますかね? ということです。

松原:
 これはいわゆる、心理的瑕疵(かし)物件【※】の、その人が亡くなっていないパターンでも当てはまるやつですよね。

※瑕疵物件
不動産での取引において、土地・建物に、瑕疵(きず)がある物件を指す。

大島:
 そうなんですよ。人が亡くなっていなくても。

松原:
 もちろん内ゲバで死んでますけど、その違う部屋でも心理的瑕疵物件として、当てはまりますよね。

大島:
 そうですね。

亡くなった宿泊客の遺体をゴミ捨て場に捨てる管理人

画像は『大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト』より

大島:
 この物件ですが、「392号室」と、部屋番号からしておかしいじゃないですか。

松原:
 本当だ。92部屋もあるのかってなりますね。

大島:
 これは、どういう割り振り方で、本当に1から92番まであるのかちょっとわからないんですが、小さな部屋がたくさんある。それ自体は間違いないわけですよ。この西側が倉庫になってますけど、これがすごいんですよ。

 皆で使うお風呂の横にある倉庫で、ご遺体の一部が見つかったわけですよ。それは皆の目につくわけですから、それでバレたわけですね。「これは誰なのか?」「誰がそこに持ってきたのか?」と大騒ぎになっったのですが、よくよく調べたら、このアパートですね、簡易宿所という形であるんですけど、その管理人が、死んでしまった宿泊客を倉庫に捨てに行った、ということだったんですよ。

松原:
 え? 警察に言わずに?

大島:
 はい。これは報道はあんまりされていないのですが、あちこちでしょっちゅう人が死んでるからいいじゃないかっていうことで、スルーされたんですけど。

松原:
 ほう。

大島:
 どうしても子供が死んじゃったとか、女性が殺されたとか、報道はそういった方に目が向きますから。おっさんが死んじゃったというのは、簡単にスルーされる。

松原:
 オッサンが死んだニュースって、あまり報道されないですよね。興味ないんですか、皆。

大島:
 やっぱり子供と女性なんですよ。

 なんでこんなことを管理人がしたかというとですね、この管理人はあくまでも雇われの管理人で、オーナーは別にいるわけですよ。オーナーは偉い人なわけですよね。「お前、しっかり管理しろ」と、毎日言ってるわけですよ。

 以前、別の部屋で別の住人が死んじゃって、それをちゃんと頻繁に見回りしなかったせいで、見つけた時にすでに腐敗していて、虫も湧いて、特殊清掃がいるような状況になってしまっていたわけですよ。

松原:
 腐敗して、業者が掃除をしないといけない状況ですね。

大島:
 その悪臭で発覚したわけなんですけどね。それを知ったオーナーが怒ったわけですよ。「なんでそんなになるまで放っておいたんだ」と。毎日ちゃんと見回りしてれば、腐ったり虫が湧いたりなんかするはずなかったのに。

松原:
 はいはい。

大島:
 今度そんなことがあったらクビにするぞ、というふうにキツく言われたんですよ。

 それで真面目に頻繁に見回りしてたんですけど、やっぱり、ついつい寝てるだけかなと思ったり、ちょっとコンビニ行ってるだけかなとか、返事がない=死んでるとは思わないわけですから。

松原:
 返事がない、ただの屍のようだ。とはならないっていうことですよね。

大島:
 (笑)。でも、やっぱりコンビニに行ってたわけでもなく、寝てたわけでもなく、死んでたんですよ。それで、「これはオーナーに怒られちゃうな」と思って。

 それが怖いなと思って、とりあえずゴミ捨て場に捨てておこう、と。 

松原:
 なんでそうなる。

大島:
 で、バレたんですよ。

松原:
 そりゃバレますよ。

大島: 
 さらに、管理人がこのアパートで亡くなっている住人を見つけたのは、4回目だったそうです。

松原:
 多いな! それまでバレてなかったってことですか?

大島:
 もちろん、ただ入居者が死んじゃっただけだったら、管理人はオーナーには怒られても、警察に捕まるような話ではないですから。

松原:
 なるほど。

大島:
 はい。ですから、最後の1件だけは、ゴミ捨て場に隠そうとして捨てた、ということで逮捕されたわけですけど。

松原:
 死体遺棄。

大島:
 そうです。だけど、それ以外の3件は別にニュースになるような話ではないので、管理人もただ怒られるだけで、捕まったわけではないということで、この全部あとになって、4回目だったっていうことが世の中にわかった。

松原:
 4回目でやっとニュースになるんですか。

大島:
 まあそういうことですね。ただ、4回捨てたわけじゃないですよ。

 部屋がいくらたくさんあったにしても、1人の管理人が、その自分の仕事の一貫で、人が死んでいるのを見つけるのが4回目っていうのは、結構人が死んでいる物件だなって思いますね。

松原:
 事故物件ですね、これは。この情報っていうのはどうやって仕入れたんですか?

大島:
 裁判傍聴したら、犯人、というかその元管理人が、「これが4回目でした」って言ってましたね。

松原:
 その裁判の様子を見たんですか?

大島:
 はい。「さすがにクビになる」と怖がっていました。

松原:
 クビになる方が怖いんですね。

大島:
 結局クビになったんですけど。

松原:
 なるほど。理由というか、その過程がちゃんとあるんですね。

大島:
 そうですね。これは単純に、オーナーが怖いということでした。

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