『黒子のバスケ』緑間真太郎の3Pシュートを科学的に考察してみた。コートの端から相手のゴールにシュートを入れるのは可能なのか!?
今回紹介するのは、シルフィード(NSVF)さんが投稿した『【空想科学小話】緑間真太郎の3Pシュートの高さとは?【黒子のバスケ】』という動画。
音声読み上げソフトを使用して、アニメ『黒子のバスケ』に登場する緑間真太郎の3Pシュートの高さについて解説を行います。
緑間真太郎のシュートは、非常に長い滞空時間を持っている
質問:
「『黒子のバスケ』に登場する緑間真太郎は、コートの端からでも相手のゴールにシュートを入れることができます。このシュートってどれだけすごいのでしょうか」
シルフィード(NSVF):
さて、このオールレンジ3ポイントシュートですが、実際のところ劇中で伊月くんが言っていたように、NBA選手など実現可能な人類は存在します。彼の言うように、試合中に狙って打つのは非常に難しいですが、少なくとも人間技の範疇ではあるということです。ではなぜこの動画で取り上げるのかといえば、それは彼のシュートが、非常に長い滞空時間を持つからなのです。
緑間くんのシュートを観察すると、彼のシュートはゴールにほぼ垂直にダイレクトインしていることがわかります。
シルフィード(NSVF):
通常ボールをダイレクトインするためには、ボールとゴールの直径から逆算して、約30度以上の入射角でシュートすれば良く、その滞空高度は4m程度で済むのですが……。
シルフィード(NSVF):
入射角が90度以上に近い緑間くんのシュートでは、この滞空高度が何倍にもなり、その結果滞空時間を稼いでDFに戻ることができるようになるということです。
アニメスタッフすごい! 計算通りの滞空時間
シルフィード(NSVF):
まずバスケットコートの広さですが、長さ28m。
シルフィード(NSVF):
エンドラインからバックボードまで1.2mとされています。緑間くんはゴールのほぼ直下からボールを放っていたので、
シルフィード(NSVF):
大まかに見積もって、彼とゴールの間の距離は25mほどと見てよいでしょう。また、緑間くんの身長は195cmであり、彼はワンハンドジャンプシュートをしているので、実際にボールを放った高度は、高さ3mのゴールよりやや低いかそれに近い位置でしょう。ここでは計算を簡単にするため、ゴールとほぼ同じ高さでシュートを打ったと仮定しておきます。
シルフィード(NSVF):
するとこれらより、彼がゴールに対しほぼ垂直に放ったボールの滞空時間は……約12秒。これはすごい! 何がすごいって、先に見た通り緑間くんのシュートが入った直後に第一クォーターが終了しているのに対し……。
シルフィード(NSVF):
緑間くんがシュートする直前の残りカウントは13秒。なんと知ってか知らずか先に導いた滞空時間とほぼ合致しているのです。アニメスタッフすげえ!そしてこれだけの滞空時間を持つために打ち上げるべき高さはおよそ……え?……180m? 高え!
しかもアウトオブグラウンドにならなかったところを見ると、天井には当たっていないようです。屋内高度が180mあるとか、まず間違いなく高校バスケの県予選やるような施設じゃないですね。
シルフィード(NSVF):
更に言うと、このボールが落ちてくる速度は実に210km/hであり、この時のボールの運動エネルギーは1080Jと、大体マグナムの威力に匹敵します。
シルフィード(NSVF):
もし地下地点にいようものなら脳天をぶち割られることは必至ですし、万が一緑間くんがシュートを外してゴールに引っかけようものなら、ゴールで反射した200km/h近いボールが観客席を襲います。というかこれほど速いボールであれば、コートの端から端までわずか0.47秒でパスできるのですから、高尾くんあたりをゴール下で待たせておけば、瞬時にパスして即得点! なんて芸当も可能に……。
緑間くんのシュートがマグナムに匹敵するということに対して、「当たったら死ぬw」「まじかよ」「やべぇだろ!!!」といったコメントが寄せられました。
高いだけではない、精密なショット
シルフィード(NSVF):
しかも緑間くんのシュートの凄さはその威力だけではありません。
シルフィード(NSVF):
緑間くんのシュートは高いだけではなく、ゴールのふちに全く接触しない極めて精密なショットです。25m離れた地点からボールをゴールに触れさせずにシュートするとき、許される左右誤差は、なんと約0.23度。
シルフィード(NSVF):
これがどれほど正確なのかと言えば、シャー芯(0.5)を投げて1m離れたミジンコに当てられるレベルの精度なのです。そりゃあ爪の手入れも必要だわ。
シルフィード(NSVF):
ちなみに、試合の途中、火神くんはハーフライン辺りからの緑間くんのシュートをブロックすることに成功してますが、この時の緑間くんのシュートは、推定150km/h程度。普通なら足より先に腕が持ってかれますね。ともあれ、新幹線級の速度で、名古屋テレビ並みの高度の超精密シュートを放てる緑間くんは、あらゆる意味でキセキの世代だったということです。
シャー芯(0.5)を投げて1m離れたミジンコに当てられるレベルの精密なショットを打っていることに、視聴者からは「すげぇ!」「やばいw」「さすがー」「要は緑間3Pシュートがいかに凄いかだね!」と驚きのコメントが投稿されました。
解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
『【空想科学小話】緑間真太郎の3Pシュートの高さとは?【黒子のバスケ】』
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