飛び降り自殺現場・怪談イベントがセット…この夏絶対泊まりたいバラエティ豊かな“事故物件ホテル”をご紹介【話者:松原タニシ・大島てる】
オーナーが怪談イベントの一ヶ月後に死亡した“廃墟ホテル”
松原:
次いきましょう。 和歌山の野犬ですね。
ここは何かと言いますと、廃墟ホテルと言われている七津別館七洋園という和歌山のホテルがありまして、ボロボロなんですよ。オーナーがひとりで経営されていまして、ホテルはでかいんですけれども、ひとりで経営しているので掃除などすべてが行き届いてない。
誰かが泊まったら泊まったまま、電気が壊れたら壊れたまま、そのまま放置されているけれど営業されているというホテルなんですけれども。そこに行くとまず触ってはいけない野犬が出迎えてくれるんですよね。
大島:
(笑)
松原:
これも華井二等兵と行ったんですけれど、すごい菌を持っているので触ってはいけない犬が出迎えてくれます。
大島:
私は相部屋は嫌いなんですけれど、こういうところだといたほうがいいですね。ひとりは嫌ですね。こういうところに「ひとりで行け」と言われるよりは、華井さんと……。
松原:
華井くんは車も運転してくれますし、頼りになるおじちゃんです。次いきましょう。このホテルでイベントをしたんです。オールナイトイベントをして、その主催者で模様作家のAPSUさんなんですけれども、「屋上がすごいですよ」と言って案内してくれます。
これは、営業中のホテルの通路ですね(笑)。
大島:
営業しているんだ(笑)。貸し切りみたいな感じですか?
松原:
その日は貸し切りでしたね。ここは宿泊はできないんですけれども、こういう部屋がある。
屋上に出ます。景色すごいですよ。
大阪湾ですかね、綺麗に見渡せます。にしね・ザ・タイガーという後輩もいますけれどね。風通しは最高。
(宿泊は)金を取るんですよ。結構高いんですよ5500円やったかな?
大島:
200円の後に聞くとすごく高く感じますね。
松原:
夜になるとこんな雰囲気になりますね。
大島:
いいですね。香港みたいじゃないですか。
松原:
昨年の9月9日、Howling Ghost Festivalというイベントでこのホテルの3階の大広間で、オールナイトの怪談イベントでお客様もたくさん来ていただきました。雰囲気あるでしょう。この部屋の主催者であるAPSUさんと仲間たちが、わざわざ何回も掃除をしに行って綺麗になったところで、やっとイベント会場になったという。
後からご主人から「掃除する時も部屋に入ったよね。その宿泊代ってどうなってるの?」みたいなのを言ってくるという、恐ろしい……。
大島:
(笑)
松原:
このホテル、残念ながら実は今泊まれないんです。というのも、このイベントをやった一ヶ月後にご主人が亡くなられるんです。
大島:
そうなんですか!?
松原:
なので今、本当の廃墟になってしまっています。
大島:
誰も後を継がない?
松原:
継ぐ人がいない。なので、営業中の時に皆さんにも泊まっていただきたかったんですけれども……。イベントでお客さんがいっぱい入って、ご主人はすごい満面の笑みで。嬉しかったんでしょうね、「大盛況やな、お金ウハウハやな!」って言ってはったんですけれど、その一ヶ月後に亡くなられてしまいました。
―関連記事―
・「首吊り自殺」×「手抜き工事」ダブル事故物件の内観を写真付きで解説【話者:松原タニシ・大島てる】
・「内覧中に飛び降り」「汚物を喉につまらせ死亡」etc…事故物件住みます芸人が紹介する“死因にパンチの効いてる物件”がヤバすぎる
・宿泊者の死体をゴミ捨て場に捨てた管理人・内ゲバ殺人の過激派アジトetc…大島てるが紹介する事故物件がヤバすぎる