キャリア8年目の「探偵」が解説 尾行調査・盗聴器探索…知られざる探偵学校のカリキュラム
💡ここがポイント
●探偵学校の授業内容について紹介
●尾行や盗聴器探索のスキルの身につけ方を講義
●悪徳探偵業者の手口もあわせて解説
ミュージシャンの西川貴教さんらが「学ぶ」をコンセプトに「身近で当たり前の事だけど詳しく知らないモノ、事」をテーマに深掘りしていくニコニコ生放送の番組「西川学園高等学校、略してN高!」。
8月28日の放送回のテーマは「探偵」。講師には、探偵でありお笑いコンビ・オオカミ少年としても活動する片岡正徳さんが、生徒には番組レギュラーの西川さん、ミクロマンサンライズ!!!さん、星田英利さん、ゲストには河中あいさん、MCには土屋礼央さんが登場。
偶然見つけた探偵学校に入学したというきっかけを持つ片岡さんが、盗聴器発見や尾行などの授業の流れや、学校卒業後の進路、悪徳探偵業者の実態について詳しく解説を行いました。
大のゴシップ好き芸人が偶然見つけた探偵学校に入るまで
土屋:
きょうは片岡さんの探偵なるまでの歴史を歩んでいけば、「探偵」についてもわかるということで、どうしてこのスキルを身につけたのか、まず探偵を目指すきっかけとなったのがこちらです。
大のゴシップ好き。
西川:
最低やん(笑)!
片岡:
僕が(お笑い芸人)1年目くらいの時の話ですよ(笑)。1年目の頃って楽屋で先輩と後輩が仲良くなる時に「誰と誰が付き合っているらしいよ」という話で盛り上がっていたんです。
ミクロマンサンライズ!!!:
後輩って可愛がられますもんね。
片岡:
「片岡、お前それ説得力ないぞ」とか「裏あるのか?」みたいなことをずっと言われていまして、それを気にしながら原宿を歩いていたんですよ。そうしたら探偵学校というのがあるというのを見つけまして、8年前に入ったという。
土屋:
授業料はいくらくらいですか?
片岡:
確か15回ぐらいで30万円くらい。
西川:
まあまあやな。
土屋:
真剣な人向けの学校に入ったわけですね。
片岡:
そうなんです。僕、思ったらすぐに動くタイプなので(探偵学校に)行きまして、面接の担当者に「僕、芸人なので休んだりすることもあるんですけれど、大丈夫ですか?」と聞いたら、「ちょっと待っていてください」と。すると社長が来てくれて。
探偵業法が12、3年前に変わったんですけれど、探偵というのはやはりちょっとグレーなもので、地上波のCMとかリクルート系の雑誌でCMを打てないと。
西川:
見たことないもんね。
片岡:
「なので片岡さんみたいな人がマスコットになってくれると、非常に助かる」みたいなので、入学させていただいたというのが流れでございます。
星田:
向こうにとってもイメージアップになるから。
土屋:
期待の新星で入ったと。
盗聴器発見の技術はどうやって学ぶの?
土屋:
その探偵学校があることを我々は知らなかったですけれど、探偵学校でどんな授業があるのか、ここから追っていきたいと思います。こちらです。
盗聴器の発見。
西川:
最近よくテレビでやっていますもんね。
土屋:
実技が多いんですね。
片岡:
座学もありましたけれども、実技と半々くらいでしたね。
星田:
それは家のセットみたいなものがあって、どこかに隠してますよ、とか?
片岡:
イメージ的には本当にこういう学校のイメージでして、僕はちょっと期待の新人みたいな感じでマンツーマンの授業が多かったです。先生がヘッドフォンみたいなのをして、「盗聴器に音を近づけてください」みたいな感じで廊下から叩いて(音を出して)いくんですけれども。「(盗聴器は)コンセントですか?」「そうです」で「一旦外に出てください」。
それで10分くらい経ったら先生が「入ってきてください」と。そこからずっと30分くらいかけて音を調べていって、「(盗聴器は)リモコンですか?」「正解!」みたいな授業。
ミクロマンサンライズ!!!:
それをマンツーマンで。
片岡:
そうなんですよ、だからなかなかないんですよ。ありがたかったです。
ミクロマンサンライズ!!!:
他にはどういう人が(探偵学校に)来ているんですか?
片岡:
元女性警察官の方とか。警察の方というのは、探偵を使うことによって捜査が進むことも多いんですよ。ただアメリカの探偵とかですとライセンスがあったり、銃を持てたり捕まえる権利も持っていたり、弁護士と同じぐらいのクラスなんですけれど、日本だと(探偵の)地位が低いと言いますか。
警察もストレートに「探偵を使いなさい」と言わず、独り言のように「探偵とか使えるといいんですけれどね……」みたいなので(探偵が)動くように。
一同:
あ~。
星田:
すごいね。
片岡:
やはり警察の方がいて、弁護士の方がいてからの探偵という位置。
星田:
一応、探偵は使っているんだ。絶対にいる職業なんだ。
片岡:
何かしらで僕らは協力させてもらっています。
土屋:
『ミッション:インポッシブル』みたいなことですよね。
片岡:
格好よく言うとそうですね。
「いただいたぬいぐるみが……」河中さんが経験した恐怖体験
土屋:
盗聴器ってジャリジャリしている音で、聞いていて興奮するんですか。盗聴って、そんなに盗聴できるんですか。そんな細かい声とか……。
河中:
昔、私、グラビアをやっていた時に握手会でぬいぐるみをいただいたことがあって、それを何も考えずに家に全部持って帰っていたんです。別に何の気なしに部屋に置いていて、その日くらいから気づいたら電話が電波が悪くなったりとかしてたことがあって。
それを誰に相談したのかも覚えていないんですけれど、「とりあえず全部捨てた方がいい」と言われて、それを捨ててから(電波が悪いと感じることが)全くなくなったんですよ。でも盗聴器とか開けるのも怖いし、見つかったら怖いし。でもたぶん、きっとそうだったんでしょうね。
星田:
盗聴器かなって思ったの? 会話をセーブしたりとか?
河中:
会話をセーブとかは全くしていなかったんですけれども。
西川:
変な話、仕込むということは当然電波を拾いにくるわけじゃないですか。ということは、だいたい自宅を特定していたということですよね。
河中:
あ~! そうですね。
片岡:
その可能性は高いですね。
星田:
どのくらいの範囲なら聞けるものなの?
西川:
そんなの大型のおっさんみたいに、仙台から五本木の交差点まで飛んでくるみたいな、そんなことはないから。あんなすごいやつじゃないから、そうなるとやっぱりある程度の範囲しか飛んで来ないから。
星田:
絶対わかっているということやね。
河中:
やっぱりそういうのがあると、電波は悪くなりますか。
片岡:
そういうのもありますね。500メートルか1キロ圏内ぐらい。あと(盗聴器を仕掛けられるケースとして)多いのが、水商売の方のお客さんから「冷蔵庫買ってあげるよ」みたいな時に。
一同:
あ~!
片岡:
そうするとコンセント付きっぱなしなんで、一生盗聴できてしまうみたいな。
土屋:
言える範囲かわからないですけれども、探偵さんが盗聴器をつけるという可能性もあると思うんですけれど。
片岡:
いい質問です。たとえばですが、悪い探偵がいるんですよ。水商売のお店とかで「盗聴器を探して欲しい」と。(実際に調査してみて)「出てきましたね」って言いながら、その時に違うところにつけちゃったり。「やっぱりこういう出入りが多いところって、半年に一回くらいやりますか」みたいなので。
星田:
また見つかったというので金を取れる。
片岡:
そういう悪い探偵がいるので、困ったことがあったら片岡探偵事務所に!
西川:
怪しいよ(笑)。
星田:
なんせコンビの名前が「オオカミ少年」やからな(笑)。嘘つきの代表やないか(笑)。