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「矯正施設へ送られる息子を見て喜ぶ母娘」「デリヘル嬢の爪を食べる紳士」…怪談大好き・徳光正行が語る“ほんとにいた怖い人たち”

デリヘル嬢の爪をご飯にかけて食べる紳士

徳光:
 今は飲み屋で働いている、デリヘルをやっていた子にお話を聞いたことがあるんですけれど、「今まで面白いお客いないの?」という聞き方をしちゃうとよくないから、まず自分の経験談を言いました。「俺、女装レズビアンプレイしたんだよ」って。

ニポポ:
 (笑)。

徳光:
 仮名を「S子ちゃん」としましょう。入店したての頃に、デリヘルって待合室みたいなのがあるらしくて。

ニポポ:
 待機所ですか。

徳光:
 そう。待機所があって、「S子ちゃん、○○に行ってください」とドライバーに乗せられて行って、まずマンションの入り口でインターホンを押しました。

 S子ちゃんもまだキャリアがないから、まだドキドキすると。インターホンを押したら「405号室へいらしてください」と。405号室に行ったら、なかなかイカしたおじさんがいました。

ニポポ:
 ちょいワルのような。

徳光:
 かっこいい方がいて、よかった……と思って。ゴミ屋敷とかに行く場合もあるわけですからね。

 案内されて部屋に入って、キッチンがあって、ダイニングがある。キッチンの前を通る時に、お米を炊いているにおいがすると。

ニポポ:
 いいにおいじゃないですか。

徳光:
 「きょうだけでいいから、ちょっと名前をつけさせてくれ」と。「S子でいいですよ」と言ったら、「S子ちゃん、どうもありがとうね」「そんなに変なこともしないだろうし、君を困らせることもしないよ」と。「ちょっとその前に紅茶で乾杯をしよう」と。紳士ですよね。

ニポポ:
 めちゃくちゃダンディですよね。

徳光:
 「別に睡眠薬とか入っていないから」って一口つけて彼女に渡した。「変なことはしないけれども、僕はちょっと特殊なことをしたい」と。ここで「きたな!」とS子ちゃんは思って「私、本当に変態プレイは無理ですから」と。

 「変態かどうかの解釈は、僕と君が決めることであって、僕にとっては正常なことだと思う」と、手をしげしげと見ているらしいんですよ。手をパッと取って、「すごく綺麗な手だね」と。爪切りを持ってきて、「ちょっと爪を切ってくれないか」と。

 なぜか分からないけれど「爪を切るだけでいいんだよ」と、ポンとまず10万円を置きました。

ニポポ:
 自分で切るんですか。

徳光:
 自分で。「切り終わりました」と。「いやいや、足も」と。「私、ブーツ履いているからそれは無理です」「いや、そんなこと言わないでさ。手の爪も切ったんだから」と、さらにポンと10万円を置いた。1本1万円ですよ。デリヘルで働く理由がお金が欲しいからやっているわけですから、足の爪を切った。

 「ありがとう」と。「S子ちゃん、この瓶に入れてくれるかい?」と瓶が出てきた。「そこに一粒も落としたらダメだよ、そうしたらもうこのお金はあげないよ」なんて言われたから、必死にテーブルから移して、こぼしちゃったやつも全部入れた。

 「S子ちゃん、ちょっと待っててくれる?」と、おもむろにキッチンへ行って彼がご飯をよそって、お味噌汁を入れて、「ここからがすごく大事なんだ」と。

 「僕の食事をする風景を見ていてくれるかい」「瓶に入っている爪があるよね。半分だけごはんにふりかけてくれないか」と。

ニポポ:
 いやあ……。

徳光:
 ごはんにパッパッパとふりかけて全部いきそうになったら「ちょっと待ちなさい! 半分は熟成爪にして明日の朝食べるんだ」「君、そういうことはダメだよ! 常識だよ」とか言われてしまった。

ニポポ:
 彼の中では常識だったんですね。

徳光:
 「きょうはいい爪がいただけたから、混ぜご飯にしよう」と言って、バクバク食べて、米粒を一粒残さず食べて「ごちそうさまでした、S子ちゃん見てくださっていてありがとうね」「君の嘘の怯えた目つき、人を気持ち悪がって見ている目つきが僕にとって最高の幸せだった」と、もう10万円くれました。

ニポポ:
 30万いった。

徳光:
 「S子ちゃん、また機会があったら是非ここに来てくれ」と。「君の爪は大変美味しかった」と。

 たった1時間で30万ですよ。僕は「S子ちゃん、その人の常連になればいいじゃん」と言ったら「私、もう行けなくなったんですよ」って。なぜか聞いたら、帰り際に通った台所の、爪を入れた瓶の近くに、紫色の肉の塊のようなものがブワっと並んでいた、と。

ニポポ:
 まずいじゃないですか、それ!

徳光:
 S子ちゃんの中では、エスカレートするとおそらく爪では終わらないんじゃないのかと。それが肉片になったりするのを恐れて、それ以降、その人から指名が入っても絶対に指名を受けなくなりました。

ニポポ:
 事件に発展しかねないですよね。

徳光:
 そうなんですよ。事件に発展しないところは、おそらく人を殺めるとかには全く興味がない。たまたま食べたいものが……。

ニポポ:
 ご飯がススムくんじゃなくて……。

徳光:
 “ご飯の爪くん”だっただけですね(笑)。

▼記事の箇所は37:40からご視聴できます▼

徳光正行×ニポポ【怪談】生きてる人間がいちばん怖いSP

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