『事故物件アワード2018』は「4人が集団自殺した北九州の部屋」大島てる&松原タニシが今年を代表する事故物件を選出
No.5 富岡八幡宮 宮司の姉を弟が殺害
松原:
続きましては松原タニシのノミネート物件を紹介させていただきます。この赤い鳥居、大きい神社。これは2017年の事件になるんですかね。富岡八幡宮です。宮司であるお姉さんを弟が惨殺して、そのあと弟も自害したという事件です。
すごい立派な神社で、事件があったあとも閑散としているのかなと思ったんですけれども、地元の方が参拝されていたりとか、参拝客の方もおられました。
駐車場側に行きまして柵があるんですけれども、向こう側に一軒家が見えますよね。これが殺害されてしまった宮司の女性の住居ですね。この家の前で亡くなられたっていうことですね。
大島てる:
全部が敷地なのでここから入られないんですよね。
松原:
神社の真裏にこんなに広い豪邸があるというのが。いろいろ覇権争いというか身内のゴタゴタなんでしょうけれども弟さんが襲撃に行ったという事件でございました。
この橋は運転手さんが斬られた場所でしたっけ。
大島てる:
そうですね。割合屋敷が敷地の端っこにあるもんですから、川のほうからだとすぐ撮れるということで、こっちに行きました。
松原:
でも正月に行ったときは、白いビニールシートで見えないようにされていました。ギリギリ見られたタイミングだったんだなと。
No.6 部屋の床にヒト一人分のシミが……
松原:
続きましてこちら。西谷格さんといいましてルポライターの方なんですけれども、中国に潜入取材して中国の日本料理店でアルバイトをして、どれだけ衛生管理が行き届いてるのかとかを実際に働いてみて検証したりするんです。
潜入取材をされていて面白い方なんですけれども、その西谷さんが最近新しい家に引っ越そうといろんな物件を内見させてもらったところ、「不思議な物件なのでちょっとタニシさんに見てほしいんです」と写真だけ見せてもらったんですが、それがこちら。
大島てる:
これは(笑)。
BBゴロー:
え?
松原:
おかしくないですか? これは心理的瑕疵も何でもないんです。安いからいいなと思って内見に行くと、この床のフローリングのシミ。
匠平:
え、これは何なんですか。
松原:
次の画像お願いします。
おそらくなんですけれども大きさ的に人間ひとり分かなっていうシミが染み込んだフローリングなんですけれども。もうひとつ気になるのが、部屋の三隅にあるものが置かれていました。それがこちらなんです。
わかりますか? あの赤い……。
匠平:
あれは何ですか?
松原:
あれは消臭剤なんですよ。
一同:
あ~。
松原:
これが常にずっと置かれているという。
No.7 タイ ナナホテル前で包丁を持った女に遭遇
松原:
続きまして3軒目ですね。タイに行ってきたんですね。タイのナナホテル。木村さん【※1】が泊まっていたんですよね。村田らむさん【※2】と取材といいますか、ニコ生配信をしに行っていたんですけれども、ここが幽霊が出るんですよね。
※1 木村
事故物件ラボのディレクターで、番組にも天の声としてまれに登場する。ニコ生のホラー番組を数多く手がけている。
※2 村田らむ
ルポライター、漫画家。ホームレス、新宗教、犯罪などをテーマにしたルポルタージュが多く、潜入取材や体を張った体験取材を主にこなす。
次の画像をお願いします。こんな感じの廊下があって。全然きれいです。
木村さん。この先に幽霊が出る場所があるので案内してもらっていました。どういう幽霊が出るんでしたっけ?
木村:
女性の……。娼婦ですね。
松原:
そういう場所なんですよね。日本でいうポン引きじゃないですけれども、女性だったりニューハーフの方がひしめく場所にあるホテルです。結局この場所では幽霊らしきものは見られなかったのですが、次の画像をお願いします。
変な扉があるんですよね。
匠平:
数字ですかね。
松原:
内装工事中の部屋が全然普通にぶち当たるんですよね。何かわからないですけれども。次の画像をお願いします。
「2」と書いてある。部屋に入れるのですが、入っても別に使われていない部屋がある。次お願いします。
手形があって、何なのかはわからないです。気持ち悪いんですけれども、僕も木村さんも村田らむさんも幽霊は見なかったです。
ただ一番怖かったのはこのホテルの中じゃなくて、ホテルにタクシーで来たんですけれど、タクシーを降りた瞬間の出来事なんです。次の画像をお願いします。
これは何かわかりますかね。
匠平:
何? 左の方、逃げていません?
BBゴロー:
女性がナイフを持っているのかな?
松原:
次の画像を見たらすごいわかると思うんですけれども。
包丁です。これ、めちゃくちゃ怖いんですよ。タクシーを降りたらこの光景だったんですよ。しかもニコ生、回ってたんじゃないかな(笑)。カメラを持っていたのは村田らむさんだったんですけれども、ルポライター魂がそうさせたのか、ここで逃げちゃダメだと思ったのか、ずっとカメラを構えているんですよ。
結局、女性なのかニューハーフの方なのかわかりませんが、包丁を振り回しながら恰幅のいい白人の男性を追いかけて行くんですよ。向こうの方で白人の男性が倒れ込んで、遠かったのでそこからどうなったかわからないです。「やばいやばい」ってカメラを構えていたら、今度はくるっと踵を返して村田らむさんのほうに全力で走ってきたんです。
匠平:
うわ~怖っ!
松原:
これは怖かったという意味で3つ目のノミネートはタイのナナホテル前。
匠平:
普通に事件ですよね。
松原:
道が狭いし人が多いから動けないんです。追いかけて来られたら僕らも逃げられないんですよ。「ちょっとごめんなさい」って言いながら逃げた思い出があります。