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元旦だし平成30年を未解決事件で振り返らないか? 「便槽内怪死事件」「東電OL殺人」「八王子スーパー強盗」…実話の方がホラー映画より怖い件

平成21年「大阪西成女医不審死事件」

ニポポ:
 それでは、続いていってみましょうか。平成21年。

中田:
 大阪西成女医。

ニポポ:
 これも闇深な感じが。

中田:
 これ、自殺説があったんじゃなかったですっけ?

ニポポ:
 あります。っていうか、自殺説にされちゃった。西成で何かあったら、とりあえず自殺にしとこうみたいなノリがあるかないかは知りませんよ(笑)。ただ自殺っていうケースは多いので、遺族が「どう考えてもおかしいだろう」っていうことで、これは自殺じゃないんだっていうことを訴え続けて。確か「捜査するか」ってなったのは3年後ですから。

中田:
 桃井望【※】の怪死事件もそうでしたけどね。あれも自殺、心中で処理されてますけど、あとで殺人って認定されましたからね。

※桃井望
2002年長野県にて遺体で発見された元AV女優。現在も警察は同乗していた男性による無理心中・殺人の両面から捜査している。

ニポポ:
 僕の中では自殺で止まってた。そうなんですね。

中田:
 だけど再捜査はいまだに行われてないです。だからあれも未解決事件ですよ。

ニポポ:
 完全にそうですね。

中田:
 怪死ってこういうことが起きるんですよね。自殺じゃねえだろう、殺人だろう、心中じゃねえだろう、みたいなね。警察の捜査を疑うわけじゃないですけどもね。

ニポポ:
 自殺かも? と認定される段階でも、頭部に深い傷があって、その傷っていうのはどう考えても生前につけられた傷であったんですけれども、自殺処理されたっていう謎がちょっと残ってますけれどね。未解決事件はこうやって振り返っていくと、ちょっと警察の捜査体制って……(笑)。

中田:
 初動とか、証拠をなくすとかね。やっぱりミスが目立ちますよね。

ニポポ:
 起こってしまったことは仕方がない、今後、教訓として生かすかたちで何とか未解決事件を減らしていければなと思っておる次第でございます。

平成22年「富山市会社役員夫婦放火殺人事件」

中田:
 資産家殺人でしたっけね?

ニポポ:
 そうですよね。これ、不可解なポイントとして……。

中田:
 文春に何か送りつけるんだ。

ニポポ:
 そう、週刊文春にCD-Rを送って。警察の要請に対して、週刊文春側が開示しなかったんですよね。

中田:
 そうですね。

ニポポ:
 結局差し押さえかなんかしたんでしたっけ?

スタッフ:
 そうですね。差し押さえ令状によって押収した。

ニポポ:
 そこでちょっと2年くらいかかってるわけじゃないですか。文春さんはもうちょっと柔軟な対応をしてもよかったんじゃないの?っていう思いはちょっとありますね。この人は逮捕されるけど不起訴になるんですよね。

スタッフ:
 そうですね、結局不起訴ですね。

ニポポ:
 いわゆる心神喪失じゃないけど、なんかそういうのも語られたりとかね。

スタッフ:
 そうです。精神鑑定とかに。

ニポポ:
 そうだよね、精神鑑定があったもんね。というのがあったりと。これも白黒グレーの色の決め方がちょっと難しい。ただ、犯人しか知りえない情報がちゃんとあった。

中田:
 にもかかわらず……。

ニポポ:
 そうなんですよ。結局どういうこと? って僕らにもわからねえのよ。

スタッフ:
 この事件は裁判も行われているので、気になる方はご自分で検索して見てもらったほうがわかりやすい。ここには少ない情報しか入れられてないので、調べてみたほうがいいと思います。不起訴になった理由とかも、え、これで不起訴? みたいなやつが多いですね。

ニポポ:
 そうなんだよね。

スタッフ:
 ここに載せてあるのは、ほんの一部なので。

中田:
 人を仮に殺したとしても条件が揃えば不起訴になるっていうことなんですよね。

ニポポ:
 うん。えらいこっちゃでございます。

平成23年「荒川区路上男性会社員刺殺事件」

ニポポ:
 それでは続いて平成23年いきましょうか。

中田:
 荒川のね。これも刺されちゃった男がタクシーの運ちゃんに助けを求める。

ニポポ:
 うん。

中田:
 でもなんだかよくわからないんですよね。

ニポポ:
 そうですよね。これに関しては犯人の目撃情報も意外とあったんですよね。

中田:
 これも通り魔的な事件ですよね。顔見知りじゃないですよね。

ニポポ:
 そうです。鶯谷に向かった説というのがありますけどね。

スタッフ:
 防犯カメラにも映っていて……みたいな目撃証言もあるけど、見つからないみたいな。

ニポポ:
 捕まらない。見つからない。いろいろな人に見られている、映像も残ってるのに特定されない人っていうのは何なんでしょうね。

中田:
 東京にこれだけの人口がいて、これだけの目があるにもかかわらず。

ニポポ:
 誰にも見られていないっていうことなんですかね?

中田:
 やっぱり東京の怖いところって、道路に人が倒れていても何とも思わないというか。

ニポポ:
 そうですね。

中田:
 無関心。

ニポポ:
 いい被写体くらいにしか思ってもらえませんから。

中田:
 そう。道路に人が倒れていても、関心を持たないというのが東京人のある意味の恐ろしさというかね。

ニポポ:
 2、3年くらい前なんですけど秋葉原を歩いていたら、泣きながら駆け回っている男の子がいるんですよ。誰も保護してないんですよ。

スタッフ:
 迷子?

ニポポ:
 うん。埼玉県民としてびっくりしましたね(笑)。

スタッフ:
 逆に声をかけたら「声掛け事案」みたいに言われる時代じゃないですか。

ニポポ:
 そうそう。

スタッフ:
 それでこっちも声を掛けづらいところありますよね。

ニポポ:
 俺も怖かったから、録音を回して「どうした?」って言って。

スタッフ:
 ちゃんと対策を。

ニポポ:
 そうそう。それで「交番連れてってあげるから」って交番に連れて行ったら、おまわりさんも「もう帰っていいから」って。

スタッフ:
 え?

ニポポ:
 全然事情も聞かずに帰らされたんですよ。ここでも初動体制がどうなの? というね。

中田:
 今はお漏らして泣いている少女を保護してもアウトらしいですね。

ニポポ:
 あ、だめですか?

中田:
 だめだと。だからお漏らしして泣いている少女がいても、助けられないというか。

スタッフ:
 事案になっちゃうんですね。

ニポポ:
 そうか。

中田:
 だから事情がわからないと助けられないというか、ただ単に倒れてるとか血を流してるというだけでは、なかなか助けられないというか、手を差し伸べられないというような世の中になってきちゃってるっていうようなのが、ある意味日本の恐ろしいところではあるよね。

ニポポ:
 心臓マッサージのAEDをするために胸をはだけさしたら、「セクハラだ!」って言われて。

中田:
 そう。

スタッフ:
 どうしたらいいのかっていう。

中田:
 AED使おうと思ったら、おっぱい見なきゃならないですからね。

ニポポ:
 そうですよね。

中田:
 助けられないじゃねえかと。

ニポポ:
 そうですよ。なかなか難しい時代に我々は生きているわけでございますけども。

中田:
 そう。だから本当に難しい時代に生きてるんですよね。

ニポポ:
 うん。

中田:
 だから単に「キャー」という悲鳴を聞いただけでは、なんだ? とはならない(笑)。

ニポポ:
 四日市のあれじゃないですけども、「キャー」って言ってる人が被害者とは限らないですから。

中田:
 限らないんですよね。今、「キャー」くらいでは、東京人は動かないですよね。

ニポポ:
 そうですよ。微動だにしません。

中田:
 微動だにしない。やっぱり都会の死角っていうか、都会の盲点というか、こういう事件が起きちゃう。

ニポポ:
 起きちゃいますね。

中田:
 目撃者がいない。これだけ目があって、これだけカメラがあって、ひどい世の中ですよね。

平成24年「仙台市男性病院駐車場死体遺棄殺害事件」

ニポポ:
 それでは続いての事件。

中田:
 仙台? ああ、駐車場でね。

ニポポ:
 はい。これも火つけられたやつですよね。

スタッフ:
 そうですね。病院の駐車場に置いてあって軽自動車が燃えていて、その火を消して中を開けたら、首を殴られたか圧迫された男性の遺体が置いてあったというか、発見されたという。殺害現場は別のところという予測ですね。

ニポポ:
 窓に目隠しされてたんですよね。

スタッフ:
 そうです。新聞紙が貼られてて、中を見られないように。

ニポポ:
 少しでも発見を遅らせようみたいなね。

スタッフ:
 そうですね。

中田:
 火をつけるっていうのは、相当恨みとか。

ニポポ:
 証拠隠滅であったり。でも証拠隠滅というわりには、めちゃくちゃ目立つ車だったんですよね。

中田:
 つまり証拠隠滅を図るには雑ですよね。

ニポポ:
 シャンパンゴールドのカラーですから(笑)。

中田:
 僕、科学捜査研究所を取材したことがあったんですけど、やっぱり捜査を撹乱させるためには、首がないというのが一番らしいですね。

ニポポ:
 え!?

中田:
 解体して首を隠しちゃうっていうっていう。やっぱり頭蓋骨とか頭部の詰まってる情報って相当なもので。

ニポポ:
 そうなんですね。

中田:
 頭部が見つからないって、個人特定がなかなか難しくなるんで。燃やすっていうのは歯型も残ってるわけですし、燃やすだけではやっぱり隠滅にならないですよね。

ニポポ:
 なるほど。雑ですね。

中田:
 これも犯人捕まってないですからね。

スタッフ:
 捕まってないですね。殺害現場もわかってない。

ニポポ:
 そうか、発見場所だけなんだね。

平成25年「王将社長射殺事件」

ニポポ:
 さあそれでは平成25年いきましょう。

中田:
 でた!

ニポポ:
 来ました。

中田:
 ニュースが次々という感じですけどね。

ニポポ:
 これに関してはいろいろな情報がありますね。まさにきょう(12月19日時点)、ちょっと動きましたね。

中田:
 逃走用バイクが。

ニポポ:
 そう。逃走用バイクに乗り換える際の軽自動車を貸したっていう人が見つかったわけで。

中田:
 見つかった。ここから犯人につながっていくのかっていう。

ニポポ:
 そうですね。ここから原付きを当たって、原付きは誰が乗ってたみたいなことで、どんどん動き出すのかどうか。事件の背景に戻りますと、暴力団グループとのトラブル説ですとか。僕がちらちらっと聞いている情報だと、ちょうどその時点で中国進出を計画されていたという。うわさね(笑)。

 中国って実は市場が閉鎖的なんですよ。中国に進出って、まずは仲間に入るっていうことが重要なんです。そのいわゆる華僑入りというのを拒んだ、独自路線でいくというスタイルだったっていううわさがあるので、そういったところが関係していたら怖いなという情報もあったりなかったり。

 (コメントを読む)「25口径ってプロが使うか?」とか、いろいろ情報もありますけども。この辺はどうなんでしょうかね。

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