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リボルバー式の拳銃でロシアンルーレットをしたと思ったら“セミオート式”で大惨事 アメリカ・ヒューストンで起きた悲惨な事故を振り返る

 今回紹介するのは、ゆっくりするところが投稿した『【2000年アメリカ】「ロシアンルーレットやろうぜ」→「ヤベ・・・セミオートだった」→弾が発射されて〇亡『ヒューストンロシアンルーレット事故』【ゆっくり解説】』という動画。

 アメリカのヒューストンで起きたロシアンルーレットにまつわる悲惨な事故について、音声読み上げソフトを使用して解説しています。


■ロシアンルーレット始めの一発目でダーン!

魔理沙:
 さて、今回紹介するのは、ロシアンルーレットに関する事例だ。

霊夢:
 それって銃を自分に向けて撃つやつ?

魔理沙:
 そう。これは回転式の銃に1発だけ弾丸を入れ、それを自分に向けて引き金を引き、その運を試すというゲームの1つだな。

霊夢:
 怖すぎるでしょ……。

魔理沙:
 その起源には様々な説があるが、現在では実際の銃で行うというより、ちょっとしたゲームなんかで一つだけ外れを入れて、順番に引いていくというような、くじ引きのような感覚で行われることが多いな。

霊夢:
 ああ、ワサビとかが入ったロシアンルーレットたこ焼きとか、テレビでたまにやってるわね。

魔理沙:
 そういうおもちゃもあるしな。だが、今回の事例は、そのロシアンルーレットの方法自体を間違えてしまい、若者が死亡したという内容になっている。

■事故が起きたのはテキサス州ヒューストン!

魔理沙:
 アメリカ合衆国、南部に位置する広大な「テキサス州」。ここは砂漠や松林が広がり、メキシコとの国境をなすリオグランデ川が流れることで知られる州で、州最大の都市ヒューストン」では、ゴーギャン、シャガール、モネなどの印象派の代表作などが展示されており、年間を通して国内外から多くの観光客が訪れる地だ。

 そんなテキサス州東南部にあるヒューストンのとあるアパートでは、地元の若者達数名が集まっていた。

魔理沙:
 2000年2月某日、19歳の青年Aさんはこの日、大学で授業を受けた後、友人の家に向かった。彼は友人「Bさん」の部屋にほぼ毎日のように通い、他の数名の仲間たちも、自然とこの場所に集まっていた。

霊夢:
 たまり場って感じね。楽しそう。

魔理沙:
 そういう場所だったんだろう。いつも通りにBさんの部屋に集まった彼らは、お酒を飲みながら他愛もない会話を楽しんでいた。そんな中、その中の一人が「お、そういや銃があるから、ロシアンルーレットやろうぜ」と仲間たちに提案。
 Aさんも「OKやってみようぜ」と、この提案に乗った。すぐに友人から手渡された銃を持ち、手をひねって、その銃口を自分の頭部に向けた。そして、何のためらいもなく引き金を勢いよく引いたAさん。
 すると次の瞬間「バァーアン!」と大きな爆発音が室内に響き、Aさんはその場に倒れた。

霊夢:
 イヤアアアアアアアアアアアアアアア!

魔理沙:
 友人たちは一瞬、何が起こったのかわからなかったが、仲間の一人が彼の銃をみて、「ヤバイ! セミオートだろそれ!」と発し、仲間たちは騒然となった。

霊夢:
 セ、セミオートとって?

魔理沙:
 実はAさんがロシアンルーレットに使用していた銃は、本来使うはずのリボルバー式ではなく、セミオートという次の弾が自動的に装てんされるタイプのものだったんだ。

霊夢:
 全然ルーレットじゃないじゃないのー!

■それぞれの銃の仕組み

リボルバー式の拳銃

魔理沙:
 「ロシアンルーレットをしよう」と提案していたものの、誤ってリボルバー式ではなく、セミオートをAさんに手渡してしまっており、Aさんもそのことに気が付かず、うっかりそのまま引き金を引いてしまっていたため、このような恐ろしい結果になってしまった。

 通常、リボルバー式(回転式)の銃というのは、弾を6発まで込めることができ、1発撃ったら次に装てんされている箇所までシリンダーが回転し、引き金を引くとそこに撃鉄があたり、弾が入っていればそれが内部で爆発して、発射されるという仕組みになっている。

 そのため、シリンダーの穴に弾が入っていなければ、当然ながら発射されず、次の箇所にシリンダーが回っていく。これを利用して、一発だけ弾が込められ、ロシアンルーレットが成立する。
 しかし、セミオートタイプの銃では絶対にルーレットが成立しない。

セミオート式の拳銃のマガジン

 セミオートタイプの銃には、「マガジン」という弾倉があり、弾丸を予めこのケースに装てんしておくシステムになっているんだが、これは中にスプリングが入っており、装てんされた弾丸を一番上まで押し上げるようになっている。

霊夢:
 あ……、必ず上に上がってくるから……。

魔理沙:
 そのためリボルバーのように、弾が入った状態で、空撃ち状態になることは基本的にはあり得ない。弾と弾の間に空白ができないため、一発でも弾が装てんされていれば、必ず一番上に押し上げられ、次に引き金を引いた時に発射されるようになっているんだ。

 そして、彼らのほとんどは、この銃の仕組みや何故ロシアンルーレットというものが、セミオートタイプでは成立しないのかを理解していなかったため、このような事故が発生してしまった。
 おそらく、Aさん自身も理解していなかったために、ためらいもなく引き金を引いていたんだろう。Aさんはその後、救急車によって近くの病院に搬送されていったが、脳挫滅によってこの世を去った。

■一緒に遊んでいた人も罪に問われる可能性

魔理沙:
 その後、彼らがどのような処分を受けたかなどは不明だったが、通常、こういったロシアンルーレットで死亡事故が起きた場合、その死因は「自身の故意の行為に基づく死亡」となる場合が多く、自殺として処理されたと考えられている。
 これは死亡者の状態だけでは判断がつかないため、当時の周りの状況や関係者、目撃者の情報を総合して判断される。

霊夢:
 そうなんだ。なんか銃社会ならではって事故ね。

魔理沙:
 そうだな。アメリカではこういった本物の銃でロシアンルーレットを行い、死亡、または重症を負うといった事故が過去に何件も発生しており、自治体は注意換起を行っているが、本人が死亡する可能性はもとより、一緒に遊んでいた人でも、場合によっては殺人罪で起訴される可能性もある、恐ろしいものだ。

霊夢:
 起訴されることもあるんだ……。

魔理沙:
 基本的には、本人の責任になるが、銃を手渡した際に弾が何発入っているかなど、その危険を知らせる際に、虚偽があった場合は、起訴される可能性が高い。
 わが国では原則として、銃の処理が禁止されているので、このような事故が起こるとはないと考えていいが、もし、それが許されている国に渡航、もしくは滞在して、この遊びを持ちかけられても、絶対に受けないようにしよう。

霊夢:
 こんなのやる人普通いないでしょ。

魔理沙:
 常識で考えればな。それに、このルーレットは仮にエアガンで行ったとしても、至近距離で人に撃てば負傷する可能性が高いので、絶対にやってはいけない。

霊夢:
 あぁー、日本だとエアガンとかでやる子供とかいそう……。滅茶苦茶怖い事故だったけど、こういう危険な遊びをしてると、恐ろしいことになるっていうのも知っておくのは、いいことかもね。

魔理沙:
 恐ろしい事故事例というのは、そこから学べるものも多いからな。

 

 無知がゆえに起きてしまった悲しい事故でした。
 この解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。


▼動画はこちらから視聴できます▼

【2000年アメリカ】「ロシアンルーレットやろうぜ」→「ヤベ・・・セミオートだった」→弾が発射されて〇亡『ヒューストンロシアンルーレット事故』【ゆっくり解説】

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