【2019春アニメ】そろそろ最強を決めようぜ! アニメの見すぎで会社を辞めた系ライターが選ぶ今期イチオシのOP・ED曲10選
2019年春アニメの放映が始まって約2ヵ月。タイトルによってはそろそろオープニング、エンディング曲が発売され始める頃合いだ。
そこで今回は、アニメを見すぎた結果会社を辞めた経験を持つアニメ好きライターが、今期放映されている深夜アニメのOP・EDの中から独断で選んだ注目の10曲を紹介する。
音源のリリース情報や公式からMVが公開されているものに関してはそちらも併記していくので、ピンと来た曲があればぜひ購入してほしい。
文 / Jくん(@shinadai_JOKER)
編集 /竹中プレジデント(@takepresident)
1.『鬼滅の刃』オープニング曲 「紅蓮華」
LiSA / 紅蓮華(2019年4月22日先行配信)
実力派シンガー・LiSAが手掛ける「紅蓮華」。アップテンポなロックチューンだが曲調にメリハリがあり、歌唱力によってエモーショナルに演出するまさにLiSAらしい1曲に仕上がっている。
「紅蓮華」がOPを務めるのは、大正時代を舞台に、とある事件がきっかけで「鬼」と化してしまった妹を人間に戻すために奔走する少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)を主人公として描く剣戟アクション『鬼滅の刃』。
「紅蓮華」の曲調や歌詞は、炭治郎を強く連想させる。また、本作の特徴的な映像表現として、剣戟に伴うエフェクトが浮世絵のような和風テイストで表現される点が挙げられる。OP映像でもこのエフェクトは使用されており、「紅蓮華」と相まって『鬼滅の刃』の世界観を端的に表現していると言えるだろう。
「紅蓮華」は現在フルバージョンがさまざまな音楽配信サイトで配信中。CD音源は2019年7月3日にリリース予定で、初回生産限定盤・期間生産限定盤・通常盤の3形態で販売される。
初回生産限定盤には「紅蓮華」ミュージッククリップ収録DVD付と撮り下ろしブックレットが、期間生産限定盤にはTVアニメ『鬼滅の刃』ノンクレジットOP映像収録DVDとアニメ描き下ろしイラスト使用ミニポスター&イラスト使用三方背ケース仕様がそれぞれ封入される。
詳細はLiSA OFFICIAL WEBSITE内のINFORMATiON記事・LiSAニューシングル「紅蓮華」、7/3(水)リリース決定☆にて紹介されているので、気になる方はそちらもチェックしてみてはいかがだろうか。
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2.『消滅都市』オープニング曲 「答」
阿部真央 / 答(2019年5月8日発売)
『消滅都市』のOPを担当するのは阿部真央。アニメソング界隈ではあまり馴染のないシンガーだが、それもそのはず、アニメのタイアップは2014年に放送された『ベイビーステップ』のOP曲である「Believe in yourself」ぶりの2作目となる。
阿部自身は今年で活動10周年を迎え、これまでにさまざまな音楽番組やドラマ、映画などに楽曲を提供してきた経歴を持つ実力派。『消滅都市』のOP曲となる「答」はパワフルかつエッジーなロックチューンに仕上がっている。
『消滅都市』は突如消滅した都市で唯一生き残った少女・ユキが、運び屋のタクヤと共に消滅した都市・ロストを目指すロードムービー。「答」の歌詞やメロディーラインに込められた「何があっても前に進む」というメッセージはある種泥臭く、それ故の力強さがストレートに響いてくる。
2019年5月8日に発売されたCD音源は、映画『チア男子!!』の主題歌「君の唄(キミノウタ)」との両A面シングル。君の唄(キミノウタ)盤と答盤の2形態で販売されているが、価格や収録曲に違いはない。ただし、答盤は『消滅都市』オリジナルアニメジャケット仕様かつ「答」のTV SIZEが収録されているので少しだけお得になっている。
3.『文豪ストレイドッグス』オープニング曲「セツナの愛」
GRANRODEO / セツナの愛(2019年5月8日発売)
『文豪ストレイドッグス』 第3シーズンのOPは第1シーズン、劇場版に続いてGRANRODEOが担当する。第3シーズンのOPとなる「セツナの愛」はややダウナーで重厚感のある立ち上がりから軽快さ、疾走感のあるサビや2番へとつながっていく。
KISHOW(谷山紀章)のメロディアスな歌い回しや重さを残した情熱的なメロディーラインなどは楽曲全体が軽くなりすぎないよう重みを残すGRANRODEO的な文法そのままに、難解な曲調を排してストレートさを打ち出した楽曲といった印象を受ける。
『文豪ストレイドッグス』 第3シーズンでは悪魔的な頭脳を誇り魔人と称されるフョードル・ドストエフスキーとの対決が描かれるが、冒頭の3話(第1シーズンから通算して26~28話)では7年前の太宰治と中原中也を描いた前日譚、『十五歳』が放映された。この時のオープニング映像は第3シーズン本来のものとは異なる『十五歳』仕様のものが使われている。
わずか3話のためだけに作られた『十五歳』仕様のオープニングは、TVアニメ「文豪ストレイドッグス」第3シーズン 第27話オープニング映像で閲覧可能だ。
4.『さらざんまい』オープニング曲「まっさら」
KANA-BOON / まっさら(2019年5月2日先行配信)
今期のノイタミナ枠『さらざんまい』のOPは春らしい疾走感のあるロックナンバー。KANA-BOONはこの曲を5周年イヤーの締めくくりを飾る新曲としてリリースする。
『さらざんまい』は東京・浅草周辺を舞台にしたオリジナルアニメーションで、『ユリ熊嵐』や『輪るピングドラム』などを手掛けた幾原邦彦氏がシリーズ構成や監督を務めている。
幾原監督の作品といえば抽象的かつスタイリッシュな映像表現(や難解なシナリオ)で有名だが、そのイズムは本作でも健在。オープニングで描かれる浅草周辺の街並みのカットや、曲に合わせた清涼感は非常に“らしい”仕上がりと言っていいだろう。
「まっさら」は2019年6月12日にCDで発売される。初回生産限定盤にはKANA-BOONの47都道府県ツアー“Let’s go 55 ONE-MAAN!!”より、Yokohama Bay Hall公演のライブ映像およびツアードキュメンタリー映像を収録したDVDが付属する。
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5.『八月のシンデレラナイン』オープニング曲「エチュード」
みゆはん / エチュード(2019年5月22日発売)
またこの系統(開放感のある、春らしい、アップテンポ)の曲かよと思われるかもしれないが、何を隠そう筆者はこういう系統の曲が好きなのだ。ハイパーウルトラ美人シンガーソングライター・みゆはんが歌う「エチュード」はこの季節にピッタリの爽やかなナンバー。爽やかさのなかにどこか切なさが見え隠れする作りなのがとてもみゆはんらしい。
TVアニメ『八月のシンデレラナイン』の原作は同名のアカツキ×KADOKAWAのタッグで贈る野球型青春体験ゲーム。スマートフォン向けゲームアプリとして配信されているほか、DMM GAMESでも配信中だ。
ゲームではプレイヤーが監督としてキャラクターたちと向き合っていくが、アニメ版では登場キャラクターのひとり、有原翼(ありはら つばさ)を中心とした視点で描かれている。
「エチュード」のCDはみゆはん(通常)盤とハチナイ(初回限定)盤の2形態で発売中。
ハチナイ(初回限定)盤はLPサイズ(31cm×31cm)かつアニメ描き下しイラスト仕様。アニメのキャッチフレーズ“世界で一番あつい夏”に対して、“世界で一番あつい曲!”と打ち出している。