Googleストリートビューからも不気味さが伝わる事故物件たち…「マップ掲載を拒否した町」「ピンクに塗り替えたアパート」を大島てるが紹介【事故物件ラボ】
殺人、自殺……様々な理由により、いわくつきとなってしまった事故物件を徹底的に語り尽くすニコニコ生放送番組「事故物件ラボ」。番組にはMCとして事故物件公示サイト「大島てる」管理人の大島てる氏と、事故物件住みます芸人の松原タニシ氏のふたりが出演。
今回の放送では、外観に特徴のある、見た目にクセのある等、ビジュアルインパクト強めの事故物件をストリートビューを使って紹介しました。労災事故により事故物件となった某工場専用の駅を紹介。さらに、Googleストリートビューを使った事故物件めぐりの楽しみ方を提案する一幕もありました。
※本記事はニコニコ生放送での出演者の発言を書き起こしたものであり、公開にあたり最低限の編集をしています。
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■ピンク色のアパート
大島てる:
5年ほど前、静岡県にあるこのマンションで火事がありました。
事故後に色だけ塗り替えたもので、もし木造のアパートで火事があったら取り壊して建て替えなければいけませんが、このマンションは鉄筋コンクリートなので燃えた一部屋だけリフォームすれば使えるんですね。
松原:
すごい色ですね。
大島てる:
「火事のあったマンション」「事故物件」と周囲に知られないように、色を塗り替えることでネガティブなイメージを払拭しようとしています。
近所の人はともかく、そうでない人は事件事故とは見て分からなくなっているので、色を塗り替えるというのは効果てきめんですね。
自粛期間中で外出できないからストリートビューでバーチャルに旅をしようという人も多いと思いますが、建物が過去にどんな色だったのかを知るためにはこのストリートビューの履歴の機能を使うのが便利です。
空間的な意味でバーチャルであるだけじゃなく、時間的にもバーチャルな旅を今しているわけですね。我々は時をかけてるわけです。
海芝浦駅隣の某工場
大島てる:
海芝浦という駅に某工場があって、そこで事故で亡くなってしまった方がいるんです。個人的に私はこの駅が好きでよく行くんですよ。目の前がすぐ海の駅なんです。
松原:
これは異彩を放つ事故物件ですね。
大島てる:
ちょっとうろ覚えなんですけど、「写真を撮るな」とか書いてあった気がして。
松原:
そうです、撮ったらあかんのですよ。“降りてはいけない駅”だ。
大島てる:
昔は降りられなかったんですよね。改札を出たら工場なんで一般人は降りれなかったんですけど、今は公園みたいなスペースが作られて降りれるようになりました。ここはぜひ自粛期間明けたら行ってほしいなと思います。すごいいいところですから。
松原:
この駅で終電逃したらどうなっちゃうんですか。
大島てる:
それは大変ですよ。元々電車の本数が少ないので、行くのも大変ですし戻るのもなかなかない。
でも今、この沿線の人口が増えてるんですよ。
松原:
人気が出てきたんですね。
大島てる:
工場に通う人と関係なしに住む人が増えちゃったから、鉄道会社側も本数を増やそうっていう気になるわけです。今後は、アクセスもよくなるだろうと思います。
ストリートビューに掲載されていない町
大島てる:
これは東京の吉祥寺です。このマンションのどれかの部屋が事故物件だったんです。
このあたりをストリートビューで見てみようと思うと、この周辺だけ見られないんですよ。Googleに文句を言うと、はずしてもらえたりするみたいです。例えば上野毛で火事があって、見ようとすると、ほとんど何も見られない。
この写真を見てください。青い線があるのがストリートビューが見られるエリアなんですけど、ほとんど見られないですよね。
松原:
本当ですね。
大島てる:
これは想像ですけど、町単位で「ウチの周辺はやめてくれ」って言ったのかなと思われるくらい、丸ごとストリートビューがないエリアがあるんです。
松原:
何なんでしょうね。
大島てる:
バーチャルとはいえ、オンラインですら「ウチの前を通らないでくれ」っていうつもりなんだろうと思います。
あと、芸能人のお宅とかも結構見られないようになってますね。
じゃあ高級住宅街がみんなそうなのかっていうと、そんなことは全然ない。芦屋とかは普通にストリートビューがあって、いろんな豪邸を楽しむことができるんです。
松原:
てるさんはひとり遊びが上手ですね(笑)。
大島てる:
これは遊んでいるんじゃなくて、このうちの1軒が事故物件なんですよ。数年前に子どもが親を殺した事件がありまして、その現場の周辺です。
芦屋って、地価は東京のほうが高いですけど、日本有数の高級住宅街じゃないですか。そこにGoogleの車が通って、写真を撮っている。特に誰も「映すな」と言わないんですよね。
松原:
面白いな。でもコメントで「強盗が怖い」って書かれてますけども。
大島てる:
いや、セキュリティしっかりしているでしょう。
松原:
ほんまですか? 結構、防犯がしっかりしてても、「あの壁は破れそう」ってストリートビューを見てくう強盗がいるかも。
大島てる:
でも結局、画像をつなぎ合わせているので、現地に行くと、ちょっと印象が違うみたいなことはありますよ。道幅とかつなぎ目とか、結構変だったりすることもあるので。
松原:
なるほど、ストリートビューで見たあと実際に行ってみると、また楽しめるわけですね。
僕ら事故物件を見るためにストリートビュー使っていますけど、こんな楽しみ方もできるよっていうお話でした。
窓が埋められた部屋
松原:
ストリートビューの話題とは変わりますが、視聴者から気になるお手紙が届いているので紹介します。
東京都在住の42歳の方からです。(手紙を読む)「隣のビルの窓が埋められていることに先日気づきました。物件的に窓をつぶすことがあるのか、教えてください」。
松原:
えっ、窓がない! 埋められてる。
大島てる:
左上ですね。窓がもともとあったんだろうなと思います。
松原:
ほんまや、これ何なんですか。
大島てる:
わかる感じで埋めてあると怖いですよね。
大島てる:
以前、火事で事故物件になってしまった部屋を、開かずの間にして封鎖するというのがありました。それにかなり似てますね。あの例でも、周辺とまったく同じ色にして馴染ませていました。ドアノブとか新聞を差し込むところなんかも、全部まったく同じ色にしてましたね。
やはり家賃を下げれば、どんな事故物件でも誰かしら入居者がいるんですが、そうするとどうしても、言い方が悪いですけど、“民度が下がる”ところがあります。家賃を下げて入居者が決まったはいいけど、今度は家賃を滞納されて、しかも部屋だけは汚されてしまう。
それだったら貸すのをやめようと判断をする大家さんがいても不思議ではない。いちいち「○号室で亡くなった方がいる」ということを周辺の居住者に伝える法的な義務がないんですよね。
松原:
ということは、事故物件の可能性が高いですね。
大島てる:
でも、この部屋が事故現場だったとしても、もう貸し出されていませんから。皆さんが騙されて住むとか、そういうことは無いですからね。
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