「どうすればオタク男子に好かれますか?」←基本的に男たちはディフェンダーだから自らシュート決めに来てください
そもそも『オタク』の定義って?
山田:
「オタクがいい」なんて言う人は、昨今増えたかもしれないけど、基本的に人類史では、そういう傾向はあまりなかったんですよ。でも振り返れば、学者はみんなオタクっぽいですよね。
乙君:
そうですね。
山田:
だから、『オタク』というカテゴリーは、何かに対して非常に執着的に知識が貪欲で、頭が良くて、それにこだわりがある人たち。だけど、同時にコミュニケーションが下手くそです。この一群のことを『オタク』と言ったんで、俺は『オタク』ではなく、『趣味人』と名前を変えるべきだと思ったわけだよ。
オタクというコミュ障が、侮蔑的に扱われていた時代があって、「あいつら気持ち悪いよ!」と言われていた時、そこに宅八郎みたいな人が現れて、オタクのイメージができた。
山田:
なので、横に行って太ももに手を置いてください! そして、「何飲んでるの」 と言ってください!簡単に落ちます。たとえ茶髪のヤンキー風の女性でも大丈夫です。なぜならば、オタクの人たちの大好物です。
一同:
(笑)
山田:
すごく怖そうなタカビーな感じでも大丈夫です。でも、白いワンピースとか最高ですけどね。白いワンピースに、ポニーテール。しみちゃん、落ちるでしょう?
しみちゃん:
落ちますね。
山田:
基本的に男たちはディフェンダー(笑)。自らシュート決めに来てくれれば問題ないんじゃないですかね。
男が言いたい決定的な一言
山田:
あとは、本当に女性に対してひたすら思うのが、「付き合うってなんですか」みたいな話から「私のことを一生世話してください」というのがセットになっている感覚がある。そんな一生、上手くいくわけがないと、証明されているのに。だって、5分で1組が離婚とかでしょ? そういう国なのに、まだそういった幻想があるじゃん。
だから、その幻想が大きいから、「私は、あなたのことが大好きです。だから、私のすべてを受け入れて下さい!」とドーン! と行くから、モテませんねという話なんだよね(笑)。それで男性は、そこから逃げたいから、先に進まない。恋愛というのは、そういったいろいろなしがらみの中で、両方が被害者でいたいんだよね。加害者になったら、責任を取らなきゃいけないみたいな。
乙君:
罪悪感がありますもんね。
山田:
男も女もそう。だって「向こうから言ってきたんだもん」みたいな。
乙君:
言い訳できなくなっちゃうのが、嫌なんですよね。
山田:
だから、「ダメだよ」という、決定的な一言があります! 男はこれを言いたいんだよ。
乙君:
も~! シンジ!
山田:
「ダメだよ、ミサトさん!」と、男性は言いたいんだよ。
乙君:
こういうのは、30年くらい前は女のセリフだったわけじゃない?
山田:
もちろん女の人も「やめてよ!」と言いたいんだよ。それは変わっていない。だけど男が「ダメだよ、やめなよ」と言う。これ、今のアニメのキャラクターを見てくださいよ。男性キャラは、全員これ、言いますから。
乙君:
マジ!?
山田:
『エロマンガ先生』見ろよ。これ書いてるから。「ダメだよ」と言っているのに、大量の女たちがやって来る。そしてダメなことを、させようとします。それが、ジャパニーズ・ドリームですから(笑)。