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“鉄道車両がご神体”の神社が日本にあるらしい。「肘神神社」「松岡修造天満宮」など“おもしろ神社”を一挙紹介

 今回紹介する、大河チャンネルさんが投稿した『【肘神様】比較的新しくできたちょっと変わった神社【ゆっくり解説】』では、音声読み上げソフトを使用して、近年誕生したおもしろ神社を紹介していきます。

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超個性的!「おもしろ神社」を紹介

魔理沙:
 現代の世に爆誕した新たな神様や神社について見てみよう。ただしうぷ主の完全なる独断と偏見で選んでいるので、それありかよ!? ってなるのがあるかもしれませんがご了承を。まずは羽田空港神社などの飛行機や航空関連の神社。空の安全と航空業界の発展を祈念し、昭和38年7月11日に航空神社から分霊し、羽田空港第一旅客ターミナルの1階に建立された。

 そもそも航空神社とは、航空会館の屋上にある航空殉職者と航空功労者を祀り空の安全を祈る神社だ。実は飛行機や航空関連の神社というのは他にも数カ所あって、その多くが空の事故で亡くなった方を祀っているが、大正時代に創建された京都にある飛行神社は饒芸速日命という神話の時代から存在する神も祀っている。

霊夢:
 飛行機ってここ100年くらいでできたものよね? 古代の神様とどう関係があるのかしら。

魔理沙:
 饒芸速日命はその昔、天磐船という空飛ぶ船のようなもので地上に降り立ったと言われており、その神話を元に飛行機や航空関連の神としても祀られるようになった。

 話を羽田航空神社に戻して、この神社は結構奥まった場所にあるので、少し探しづらいかもしれないけど、羽田空港に行くことがあったらぜひとも行ってみたいんだ。空の次は、地上を走るあの乗り物がご神体に! 「ひたちなか開運鐵道神社」。こちらは茨城県のひたちなか海浜鉄道の阿字ヶ浦駅と那珂湊駅に建立された史上初の車両そのものがご神体の神社だ。

 この車両はキハ222といって、2015年に引退して以来、ずっと駅に留め置かれていたが、有志たちによるクラウドファンディングで2021年6月19日にご神体として生まれ変わった。このキハ222が鎮座する阿字ヶ浦駅が本殿、那珂湊駅が拝殿で、この2駅あわせて「ひたちなか開運鉄道神社」ということらしい。

 この阿字ヶ浦駅、現時点では終着駅なんだが、延伸が決まっており、沿線の益々の発展が期待されている。その中でもこの神社は重要な観光資源としての役割も担っている。

霊夢:
 この鳥居、なんだか普通のものとだいぶ違うわね。

魔理沙:
 使われなくなった路線のレールが鳥居に生まれ変わった。

霊夢:
 すごいわね! 徹底して電車を鉄道を祀っているのね。ところで車両を祀るのは初って言ってたけど、鉄道の神社って他にはないの?

魔理沙:
 実はいくつか存在する。鉄道殉職者やレールと車両を祀っているところなど、場所によってなかなか個性的。さ、ここからはちょっぴりカオスゾーンに突入だ。日本人の宗教観を再確認させたおもしろ神社。ベストオブなんか気づいたら祀られてた大賞受賞! 「モノリス大明神」。

霊夢:
 というか、「モノリス」ってなんだっけ?

魔理沙:
 映画『2001年宇宙の旅』に出てきたモニュメントのようなものだ。モノリスは映画ではとても重要な役割を持つ物体であり、そのインパクトからこの映画以降、他のSFや特撮作品にもその都度設定を変えて登場するなど、フィクションの世界では根付いたものとなっている。

霊夢:
 なんでフィクションの世界の物体が祀られることになっちゃったのよ?

魔理沙:
 2001年、SFファンが集まる「日本SF大会」というイベントがあったんだ。その会場で『2001年宇宙の旅』に出てくるモノリスが完全再現され展示されていた。最初はただのモニュメントだったんだが、誰かが願い事を書いた名刺をモノリスに置いていったものがきっかけで、他の人も同じように願い事を書いた。今度は小銭も添えて。

 するとどうだろう。数時間後には、賽銭箱が置かれてお神酒やお供え物がモノリスを囲む。次の日には注連縄までかけられた。これが実際の写真。

霊夢:
 結構大きいのね。しかも風船で飾りつけもされてる!

魔理沙:
 この一件以降、モノリス大明神はSFの神様となり、他のイベントに出現することもあった。もちろん正式な神社ではなくモニュメントのような扱いではあるが、日本人の宗教観が現れたとても面白い現象だと思う。続いても正式な神社ではないが、ネット上に存在する概念のような神社だ。「松岡天満宮」。この松岡は人名なんだが、誰かわかるか?

霊夢:
 まさか、松岡修造!?

魔理沙:
 松岡修造がネット上で遊ばれ放題なのは知ってるよな? そのあまりの熱血っぷりに、天候をも左右する力があるのではないかとされる松岡修造。2008年にニコニコ動画に投稿されたニコ動ユーザーを応援する動画がきっかけで、さまざまな派生動画が制作された。

 そんな本家動画にも負けない熱すぎる動画たちは、松岡氏本人からも太鼓判を押されるほどのクオリティを誇り、受験生や就活生など勝負事を控えた人たちの間で人気が出て、「松岡天満宮」として親しまれている。

霊夢:
 ネット民にとって、松岡修造は応援の神様なのね!

魔理沙:
 続いても有名人によって生まれた神社だが、こちらはしっかり実在している。「肘神神社」。お笑いが好きな人ならもう分かってると思うけど、「流れ星☆」というコンビのネタで、架空の神社「肘神様」をネタにした漫才が元ネタの神社だ。

 当時はあまりの反響に「ひじ祭りの歌」のCDが出たり、「肘祭りはどこでやってますか」とか、「肘神神社に行きたいのですが」など、肘神様や肘神神社の存在を信じて疑わない問い合わせが多くあった。

霊夢:
 ならばいっそのことつくっちゃえとできたのが肘神神社だと。

魔理沙:
 そういうことだな。神社創建のためにクラウドファンディングが実施され、無事に目標額を達成し、2018年に岐阜県高山市の商店街に創建された。こちらが実際の肘神神社。

 完成当時にはひじ祭りが開催され、流れ星☆のふたりも駆けつけ大盛況だった模様。御朱印は近くのおもちゃ屋でいただけるとのこと。実はこの肘神様に関する一連の出来事というのは、「流行神現象」という民俗学が定義されている現象にかなり近いものがあるそう。モノリス大明神や松岡天満宮も当てはまりそうだよな。

霊夢:
 私たちってインターネットにものすごくお世話になってるじゃない? ネットの神様とかそろそろいてもいいんじゃない?

魔理沙:
 実はすでに海外でグーグルそのものを神として祀る「グーグル教」なるものが存在する。もちろんパロディー宗教だが。

霊夢:
 なんだパロディーなの。本気で信仰してたらびっくりだわ。

 比較的新しくできた個性的な神社を紹介しました。こうしてみると、宗教とは非常に奥深いもののように感じますね。解説をノーカットでご覧になりたい方は、動画を視聴してみてください。


▼動画はこちらから視聴できます▼

【肘神様】比較的新しくできたちょっと変わった神社【ゆっくり解説】

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