声優・中田譲治が初めて自身の強みに気付いたのは『HELLSING』アーカードだった。“年齢を重ねることで落ちる力”を受け入れて──役者人生で貫く「感性を磨き続ける」心構え【人生における3つの分岐点】
いくつもの貴重な経験ができた『Vガンダム』の撮影現場
──お仕事の履歴を見ると、アニメの声のお仕事がグッと増えるのは1993年ごろ。『機動戦士Vガンダム』でナレーションに加えて、“宇宙の虎”ゴッドワルドなど印象的な脇役を多数演じられ、翌年には『BLUE SEED』に敵のボスにあたるムラクモ役でレギュラー出演されます。
中田:
おそらくそのころには、ご縁があって賢プロから、今所属している大沢事務所に移籍していたと思います。
大沢事務所にはキャスティングマネージャーという作品の配役の仕事をする方がいて、自社所属の声優以外にも合う役があれば声をかけていたんです。そのときのチーフマネージャーに何度かお世話になっているうちに誘われて、僕としても可能性にかけてみたくなって、移籍することになりました。
そこからしばらくはナレーションやCMの仕事を生業にしていて、少しずつアニメや外画の吹替といった、芝居の要素がある仕事も入るようになりました。それがこの時期だったのだと思います。
──『Vガンダム』の富野由悠季監督は、セリフまわしを始め、役者さんとの関わりかたには独特なものがあると聞きます。中田さんの目から見た『ガンダム』の現場はいかがでしたか?
中田:
いやぁ、すごく印象に残っていますね! 富野さんのお仕事ですと、その前に『ガイア・ギア』という、富野さんの小説を元に遠藤明範さんが脚本を書いたラジオドラマをやらせていただいていたんです(※ビジャン・ダーゴル役)。
『Vガンダム』の音響監督の浦上靖夫さんとも富野さんとも接点がほぼなかった状態で、いきなりナレーションという重要な仕事に呼んで下さったのは、もしかしたら『ガイア・ギア』を聴いてくださっていたのかな? と。ご本人に確認をとってはいませんが。
──富野監督のお名前は、お仕事で関わられる前から意識されていました?
中田:
当時、アニメといえば小さいときに観た『鉄腕アトム』や『あしたのジョー』くらいしかろくに観ていなかったもので、『ガンダム』がどれほどすごいシリーズなのかも、富野さんがどれだけ怖くてスゴい人かも知らなかったです(笑)。
そんな怖いもの知らずの状態でしたが、印象的だったのは、『Vガンダム』にはリハーサル日があったんです。アフレコスタジオに本番とは別の日に行って、映像を観ながら練習して、その日は帰って、本番にまたスタジオに行く……みたいな。だから週2回、アフレコがあったようなものでした。
──テレビシリーズではかなり珍しい体制ですね。
中田:
僕も含め、ほぼ新人だったり、その現場で初めて会う人たちが多かったからでしょうね。
(主人公・ウッソ役の)阪口大助ちゃんも新人でしたし、渡辺久美子さんにもそのとき初めて出会ったし、たしか藤原(啓治)くんに会ったのものそのときが初めてだったはず。松本梨香さんはその後長く続く『ポケットモンスター』のサトシ役に決まる前で、関智一さんは新人でしたがその時点で既に達者で、翌年には『(機動武闘伝)Gガンダム』で主役になる。
練習日のあとにはみんなで食事に行くこともあって、そこでほかにもいろいろ、それまでご縁がなかった方々と交流を深められたのもよかったです。
──その後長くご活躍されるみなさんが、若い頃に濃い交流をされていたんですね。
中田:
作品が1年間続く、長いシリーズだった点もありがたかったですね。「ナレーションってもっと上手くできないのかな……」と、いろいろ試しながらやることができたんです。
ほかにやらせていただいた役もいろいろで、中にはそれまでやったことのない老け役もあったりして、貴重な経験をいくつもできた現場でした。しかも、富野さんの厳しいダメだしも付いてくる。「きっと僕、富野さんに嫌われてるよなぁ……」なんて、ドキドキしながら(笑)、毎回勉強させていただいていました。
全部終わった後の旅行では浦上さんと楽しい時間を過ごせましたし、作品全体の打ち上げの二次会で富野さんと新宿二丁目に繰り出して、遅くまで飲んだのもよく覚えています。約25年前でまだお若かったとはいえ、今思えば、富野さんもよく付き合ってくれましたね(笑)。
声優・中田譲治の「生みの親」と「育ての親」
──名前の付いた役での初レギュラーだった『BLUE SEED』の現場はいかがでしたか?
中田:
浦上さんや富野さんをはじめ、これまでいろいろな演出家の方にお世話になってきました。
ですが、その中でもとくに、僕の声優としての「生みの親」のような存在を挙げるとするなら、『BLUE SEED』の音響監督の若林(和弘)さんなんです。右も左もわからないやつを初めてレギュラー役として使ってくださって、「声優とはこういう風にやっていくものなのかな?」と教えてくれた。
──若林さんは『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』やスタジオジブリのお仕事で知られる巨匠で、役者を育てる方だと噂を聞きますが、中田さんもそのおひとりでらっしゃったんですね。
中田:
ええ。最初にご一緒したのが『BLUE SEED』。大塚明夫さん、榊原良子さん、林原めぐみさんなど上手い方々が揃った中に、僕とうえだゆうじ(当時は上田祐司)くんが新人っぽい扱いで入っていた現場でした。
そこでいろいろと教わったあとに、『天空のエスカフローネ』ではオーディションから引っ張ってくださった。そうした若林さんの作品で、声優としての仕事の仕方を、きちんと教わった気がしたんです。
──なるほど。ちなみに「生みの親」とおっしゃるということは、「育ての親」もいらっしゃる?
中田:
はい。もうひとりの親、「育ての親」にあたるのが、音響監督の鶴岡陽太さんです。本当に長くお世話になっています。
といっても、僕は自分から仕事相手の懐に飛び込んで可愛がってもらうようなタイプの役者ではないですし、鶴岡さんもサバサバして照れ屋なところもある方なので、プライベートで親しく付き合っているようなことはありません。ただ、アフレコ現場でこちらがやりやすいように、的確にフォローしてくださる。
正直、アフレコ現場での僕は打たれ弱いほうだと思うのですが(笑)、鶴岡さんはあまり厳しく指示を出すタイプではないんですよね。リラックスしてできるように、普通の口調で雑談しがてら、演技の方向性を示してくれる。お互いのやりかたが、上手く合っているように感じています。
──そうした相性は大事ですよね。
中田:
演出家の方には、自分の中にあるイメージが強くて、役者をコマとしてそのイメージに嵌める完璧主義の仕事をする方がいます。
それはそれでひとつのやり方だとは思うのですが、僕はそういう方の下だと、萎縮して自分が出せなくなってしまう。というか、それだと、その人の思い描くイメージ以上のものができないと思うんです。
せっかくいろいろな人間が集まって一緒に作業をするのだから、あまりにもひとりの人が自分のイメージ通りにしてしまったらつまらないんじゃないかな? と、僕は考えてしまうんですけどね。
分岐点3:自身の強みに気付かされた『HELLSING』のアーカード
──声のお仕事のキャリアを積まれていく中で、3つ目の「分岐点」にあたるような、キャリアの上で重要だと感じている役はあるのでしょうか?
中田:
それでいうと、鶴岡さんとのお仕事がやはり多くなりますね。真っ先に挙げるのは、『HELLSING』のアーカード。オーディションではない形で選んでいただいた役だったのですが、初めて自分のストロングポイントに気付かされた役でした。
ただ、分岐点といえるかどうか少し迷うのは、他の方からの評価は良くなかったのか、その後、似たような役があまり来ないんですよ(笑)。
ネトフリで自分の活躍ぶりを見ているアーカード。 pic.twitter.com/UJgR3t4omx
— 中田譲治 (@joujinakata123) April 24, 2020
──それは評価の問題ではなく、アーカードのような強烈なキャラクターがなかなか他の作品にいないからではないでしょうか(笑)。思慮深くて、同時に暴力的で、表面的には穏やかだけれども、底知れない闇を抱えている。非常に奥深いキャラクターです。
中田:
全部とは言わないまでも、アーカードのような側面がある役をもっと演じたい気持ちはあるのですが、なかなか巡り合えていないのが寂しいですね。
また、『巌窟王』の伯爵(エドモン・ダンテス)も挙げたいです。こちらはオーディションで、鶴岡さんと監督の前田真宏さんが選んでくださった。そもそもマニアックな企画が許される深夜帯放送の作品とはいえ、『巌窟王』のような重厚な小説を2クールでアニメ化するというのは、当時はなかなか考えられないくらい挑戦的なことでした。
それを本当に面白く見せてくれて、関わらせていただいた僕自身、作品もキャラも大好きです。役者としては、伯爵はそれまでのいつもの自分と違う一面をお見せできたのがよかったですね。
粗野ではなく、品が良く、貴族的で、知的な甘い声もできるんだ、と。福山潤ちゃんや平川大輔さんとご一緒できたのも、楽しい思い出です。
──おふたりともまだキャリアが浅いころでしたね。
中田:
そしてもうひとつが、『ケロロ軍曹』です。『ケロロ軍曹』に出演するまで、まだ「中田譲治」という名前は、ごく一部の方にしか覚えていただけてなかったと思うんです。
出演作は深夜帯の作品が多かったですし、比較的メジャーな「ガンダム」にしても、まだ現在ほどには、一般の人に広く認知していただけるものではありませんでした。
──たしかに近年の『ガンダム』のアニメファンの外側への広がりは、隔世の感があります。
中田:
そんな中で、『ケロロ軍曹』は子ども向け番組ですし、放送枠も深夜ではなく、いろいろなイベントもありました。名前を広く認知していただけるきっかけという意味で重要な作品でした。
またこの作品は、共演者もみんな個性的で、いい人たちばかりだったので、その中で7年もレギュラー出演できたのはとてもありがたいことでした。
──メインキャラクターのケロロ小隊には、渡辺久美子さん、小桜エツコさん、草尾毅さん、子安武人さん、そして中田さんと実力派が揃っていました。
中田:
「え、子安さん、クルルなの?」って、聞いたときは僕も驚きましたよ(笑)。
──美形を演じる際のカッコいい声とはまったく違うものですものね(笑)。でもそれでいうとギロロにしても、三頭身のコミカルな見た目から中田さんの渋い声がするギャップは強烈でした。
しかもギロロはギャグあり、カッコいいアクションでの活躍あり、そしてヒロインとの恋愛の要素もありという……。
中田:
びっくりですよね、あの見た目で(笑)。本当に演じていて楽しかったです。
タイトルはケロロ軍曹って言うんですけどね。
— 中田譲治 (@joujinakata123) April 6, 2019
先だって、放送開始から15年だったのですよ。
だから何って?ちょっと思い出しただけなんですけどね。 pic.twitter.com/CoZQvkRTkk
──若いアニメファンにとっては、言峰綺礼を筆頭とする、TYPE-MOON作品へのシリーズを跨いだご出演も印象深いイメージがあります。
中田:
TYPE-MOONさんとは、彼らが同人でやっていたころからのお付き合いで、そこから大きくなっていろいろな展開をされるたびに、引っ張られるようにしてさまざまな形で関わらせていただいてきました。
今、言峰綺礼のような役を僕にキャスティングしてくれる方がいるかといったら、多分いませんよね。役の印象から考えると、もし仮に今、完全新規でキャストを決めるとしたら、別のもっと若い方が演じるような役のはずです。
でもTYPE-MOONさんだから、今でも関連作品に言峰綺礼が登場するときは、オリジナルキャストの僕を呼んでくださる。そこには、TYPE-MOONファンのみなさんの強烈な熱さも関係していますよね。ありがたいことです。
──おもしろいのが、ギロロは違いますが、アーカード、伯爵、言峰綺礼には、どこか共通項がある気がする点です。人間らしさは残しつつも、どこか大切な部分が欠けている、人間らしさからはみ出ている役が、中田さんの声や芝居にはハマるといいますか……。
中田:
逆に言うと、僕には日常のなんでもない芝居ができないのかもしれません。
癖のある、メリハリのきいた、個性のハッキリした役が演じやすい。キャリアを考えると、食卓でご飯を食べながら「母さん、昨日はどうしたんだい?」と話しかけるみたいな、何気ない芝居がそろそろできないといけないんですけど、そういう役は来ませんし、自分がそういう役に合っているかというと……。
普通に演じていても、「家族の中に変な奴がいるぞ?」と観ている方に思われてしまいそうな危惧があります(笑)。
自分のできることを楽しんでいければ
──ああ、でもそう考えると、ギロロも日常から少し離れた宇宙人なわけですし、今挙げられた4人のキャラには「日常とは離れた芝居をする」という共通項があるのかもしれませんね。
まとめに入らせていただくと、役者の道を志し、声の道に進み、そして日常と離れた芝居の持ち役と出会った。そうした分岐点があったように思いますが、それを超えて、今の中田さんが役者として最も大切にしていらっしゃることはなんでしょうか?
中田:
難しい質問ですね……。アーカードの「『あきらめ』が人を殺す」というセリフがあって、それが好きなんです。
僕の大好きなシンガーのトニー・ベネット……何度もグラミー賞をとったスゴい歌手で、今、95歳なんですが、90代に突入してからもレディ・ガガと組んでアルバムを出して高い評価を得ている。つい先日も、同じコンビで新しいアルバムを発表したばかりです。
僕は彼が若いときから聴いてるんですけれど、もちろん昔に比べれば声に張りがないし、息が続かないように聴こえるところもある。でももう、そういう問題じゃないんです。その人の人生そのものが歌に乗っていれば、僕は推すよ。それでいいよ、十分だよ……と感じる。
──はい。
中田:
最初のほうにもお話ししましたが、いろいろな力が加齢とともに落ちて行くことは自覚しています。
僕より年上でも現役で頑張ってらっしゃる方もいるし、個人差や日頃の過ごしかたによる差もあるでしょうが、それはどうしても人には避けられないことです。
でも、世の中って上手くできてると思うんですよ。若い人は何もしなくても体力がありますけど、それで使える時間が多いかといえば、そうでもないんです。
──どういうことでしょう?
中田:
恋をしたり、友達と騒いだり、結婚すれば家庭のこともあるし、子どもが生まれればその面倒を見なければいけない。その上で仕事もしないといけないとなると、時間がないんですね。でも、僕くらいの年齢になると、自分の面倒を見ればいい。しがらみがなくなって、自分の好きなことだけができる。
若いときは時間がなくても、体力も技術もあるからやっていける。歳をとると、いろんな能力が落ちてきても、時間はある。やる気があれば、若い人の三倍くらいはやりたいことに使えるんです。それで補えるだろう、みたいな(笑)。
そう考えて、今できることを諦めないで、頑張り続ける。それができるあいだは、やり続けようと思っています。
──具体的にこれから先、未来の野望、野心はありますか?
中田:
僕、そういうのが昔からないんですよ。スターになりたいとか、舞台で主役を張りたいとか、アニメでこんな作品に出たいとか、こんな役をやりたいとか。もう少し欲があったら、もっといい役者になれたんじゃないかなって気がするくらい(笑)。
だから、あまり焦らずマイペースで、自分の生活を余裕を持って楽しめたら、それが最高なんじゃないかなと思っています。
お金にこだわったらお金に追い回されますし、名誉にこだわったら名誉に振り回されます。役者は自分の肉体しか仕事に使えない、他人を使っていっぱい儲けたり、仕事を代わりにやってもらうことはできない、本当に小規模な個人事業主です。
だから自分が楽しく、苦がなく、プレッシャーもなく、気持ち良くやれたら、いつまでも続けられるかなあ……と。それが望む未来でしょうか。
──仕事を長続きさせるには、いかに自分の生活の中に自然なものとして組み込むか。
中田:
そうですね。もうがむしゃらにあれを求める、これを求めるじゃなく、自分の中で自分のできることを楽しめれば……と言う気持ちです。
“中田譲治”流Twitterの心構え
──それにしても、中田さんのTwitterへの投稿がとても自然体なことに以前から驚かされていたのですが、その謎が今日のお話で少し解けた気がしました。事務的過ぎず、過度にフランクでもない。そのバランス感覚は、今お話いただいたような心境が自然と滲み出ているのかもしれないですね。
中田:
Twitterに関しては、フォロワーの数が僕のキャリアや実力に比してずいぶん多くて本当にありがたいのですが、感謝しつつも、数の多さを信用しすぎないように気をつけています。
人間関係もそうなんですけれど、ある程度距離を置いて、お互い気持ちの良いように付き合うのが一番。Twitterにしても、フォロワーが45万人いたとしても、45万の人に「いつまでも傍にいて応援して!」と考えるのはよくないと思っているんです。そうじゃなくて、この中で僕が何をしてもついてきてくれる人は、この何割かだよね、と。
──たしかに、フォロワーの数をそのまま支持と受け止めると危うい印象はあります。
中田:
元々アカウントをフォローするのって、ちょっと興味があるくらいのものですよね。その程度のものなのに、それに囚われちゃうと、窮屈になってTwitterに振り回されてしまう。
何かあったらいずれは離れるのだから、僕は僕であることしかできない。だから自分の考えであったり、世の中をよくしたり、人にとってこうあったほうがより気持ち良いんじゃない? って問題についても、普通に投稿します。
例えば夫婦別姓についての話だとか、ほかの社会的な問題とかも、「おかしいな」と思ったら、「絶対にこうだ!」という形じゃなくて、あくまで事実に関する記事を載せて、「みなさん、一緒に考えようよ」と言ってみる。
──そこにはどんな思いがあるのでしょう?
中田:
生きるためには、ひとつの趣味とか、ひとつの枠だけで生きていたら駄目だよと伝えたいんです。自分でおかしいと思ったことは、行動しないと変わらない。社会の問題は自分に返ってくるんだから、自分もそういうものに対して考えようよ、と。
僕がそういうことをするのが合わない人もいるでしょう。「アニメの情報だけ知りたいんだよ!」って。それで離れる方がいても、しょうがないと思うんです。そこを気にしていると、Twitterをやっている意味がない。フォローして欲しい、フォロワーを増やしたいという気持ちがあまりないから、何をやっても自然でいられるんじゃないですかね。
一応、でも若い方にはお勧めしません。対応を間違えば炎上しかねないリスクもありますし、事務所からも怒られます。ある程度冷静な判断が出来る様になってからがいいでしょうね。
──なるほど……。ちなみに、Twitterも普段からの心構え、感性を磨くことに繋がっていますか?
中田:
それはもう。このコロナ禍で、誰とも会わないで丸1日セリフしか喋っていない日がほとんどです。そんなときにTwitterでふざけたダジャレにツッコんでもらったり、「譲治さん、頑張ってね!」と声をかけてもらえるのは、本当に心の支えになりました。こだわらず使っていますが、僕にとって現状、ありがたいツールです。
──声優としてのご活躍はもちろん、Twitterの投稿もこれからも楽しみにしております!
高校卒業後に演劇の世界に飛び込んだこと、野村道子さんに誘われて声の仕事に踏み出したこと、そして『HELLSING』アーカードをはじめとするキャラクターとの出会い。
人生における分岐点と題してお話を聞いてきたわけだが、取材を通してとくに印象深かったのは、「感性を磨き続けていく」中田譲治さんの役者としての心構えであった。
心を敏感に、柔軟にしておきたい。そのために時間があるときには、映画を観たり、美術展に行ったりと、日常生活でも自分磨きを意識して行う。
仕事のスタンスに関してもそうだ。「どんな形でもいいから演じる仕事があって、生活が安定して、自分のペースでやっていけるならなんでもいいと感じていました」と語るように、生活基盤の安定と自分のペースで楽しめることに重きを置いていた。
中田さん自身は「いい加減だったんでしょうね」と笑いながら話していたが、その真意は「時間に追われて自分を磨くこともできないのが心配だった」というように、「感性を磨き続けていく」ための選択があったのかもしれない。
「あまり焦らずマイペースで、自分の生活を余裕を持って楽しめたら」「自分の中で自分のできることを楽しめれば」と、取材の最後に自身の望む未来を語ったように、今後も中田さんはお芝居を楽しんでいくのだろう。感性を磨きながら、好奇心を胸に抱きながら。
中田譲治さん直筆サイン入り色紙をプレゼント!
取材後、中田譲治さんに色紙へ直筆サインを書いていただきました。今回はこのサイン入り色紙を抽選で2名様へプレゼントします!
プレゼント企画の参加方法は、 Nアニメ&ニコニコアニメ公式Twitterアカウント(@nicoanime_PR)をフォロー&該当ツイートをRT。応募規約をご確認のうえぜひ奮ってご応募を。
声優 #中田譲治 さん「直筆サイン入り色紙」を2名様にプレゼント!🎁
— Nアニメ&ニコニコアニメ公式🐿️配信情報や🎁も!! (@nicoanime_PR) December 23, 2021
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締切:2021/12/30(木)11:59
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2021秋アニメまとめページ
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