3リットルの酒を「尻」に入れた男性 急性アルコール中毒で亡くなる。入れた理由は「喉が痛くてお酒が飲めないから」
今回紹介する、ゆっくりするところさん投稿の『【2004年アメリカ】3リットルの酒をお尻に入れた男性 急性アルコール中毒で亡くなる【ゆっくり解説】』という動画では、音声読み上げソフトを使用し、「アルコール依存症だ」と診断された男性が肛門からアルコールを摂取して亡くなった事件について解説を行っていきます。
肛門からアルコールを摂取した男性が亡くなる
魔理沙:
今回は、以前からいくつかリクエストをもらっていた、お酒に関するちょっと特殊な事例を紹介したいと思う。原因としては急性アルコール中毒なんだが、そうなった過程がちょっと珍しいものなんだ。ただ今回もその内容の性質上、一部でショッキングな表現をせざるを得ない部分がある。
それにこれはあくまでも事故の概要を伝えるものであり、全ての事柄を詳細に正確に解説する動画ではないなので、以上のことを理解し了承できる人のみ視聴を続けてくれ。
アメリカ合衆国テキサス州北部にある都市ダラス。ここは世界有数の大都市で、その人口は約760万人以上。エルム川とウエスト川の合流地点に位置し、古くから交通の拠点として発展してきた金融や経済の中枢都市。 そんな、この街に暮らす男性Aさん(当時57歳)。
彼は市内で機械工場を経営していた。 2004年5月。彼は毎日仕事終わりには必ずビールを飲み、家に着いてからもワインやウイスキーなどを飲む大のお酒好きだった。しかし、彼は最近のどを病気で痛めており、大好きなお酒を飲むことが難しくなっていた。飲めなくなってから数日が経過した頃、彼は自分の妻に「酒が飲めないから代わりに浣腸で酒を入れてくれ」と頼んだ。
霊夢:
え、なんで、どういうこと? お尻から入れたって味なんてわかんないんだから、意味ないじゃん……。
魔理沙:
確かに味は分からない。だが下半身などの粘膜から直接接する方法は、経口摂取するよりも素早く血中にアルコールが流れるんだ。
霊夢:
え、じゃあ口から飲むより、早く酔ったりするってこと?
魔理沙:
そういうことだな。これは座薬と一緒だ。
霊夢:
あ、そういえば座薬ってすぐに熱が下がるわね。
魔理沙:
肝臓などで代謝されず、直接粘膜から吸収した方が薬の効果が早く表れるからな。風邪で高熱が出たときなどに座薬を使用するのは、こういった理由からだ。 このことを知っていたAさんは、大好きなお酒が口から飲めなかったため、妻に自らの肛門に自宅にあったワインを注入させた。
霊夢:
なんという絵面……。
魔理沙:
いつもよりも早く酔うことができたため、Aさんはご機嫌な様子。彼はどんどん酒を注入しろと催促し、ワインの瓶を開けた。なんとこの晩だけで彼が肛門から摂取したワインは約3リットル。
霊夢:
3リットル!? そんな量、健康でも飲めないわよ……。
魔理沙:
この時、彼が注入していたお酒のアルコール度数は約15%ほどだった。量の問題ももちろんあったが、その摂取方法が非常にまずかった。Aさんはワインを注入したあと、数分後には意識を失い、倒れてしまった。
霊夢:
やっぱりヤバいことに。
魔理沙:
呼びかけても返事がないAさんを見て、妻はレスキューに通報。ほどなくして現場に救急隊員が到着し、Aさんは病院に搬送された。 病院に到着後、腸内に残っていたアルコールの除去点滴などが行われたが、彼の命は翌朝まで持たなかった。
霊夢:
うそ……亡くなっちゃったの?
魔理沙:
ああ。信じられないことに、彼は大好きなお酒で浣腸を行ったせいで、わずか数時間足らずで亡くなってしまったんだ。通常、経口摂取の場合は胃や腸でゆっくりと徐々にアルコールが吸収され、血中に流れていくんだが、肛門から注入され、直腸などから直接吸収した場合は経口摂取よりもはるかに早く血中にアルコールが回ってしまう。 彼は病院に搬送される救急車の中でも、直腸に残っていたアルコールが吸収され続け、亡くなってしまっていたんだ。
霊夢:
めちゃくちゃ怖い……。
魔理沙:
なんと、この時のAさんの血中アルコール濃度は0.47%にまでのぼっていた。
霊夢:
それって高いの?
魔理沙:
ああ。かなり高いほうだ。一般的に、血中のアルコール濃度が0.40%から0.50%の間になると、失禁、昏睡状態、呼吸麻痺の症状を起こし、命の危険が非常に高くなる。 これは経口摂取でのお酒に換算すれば、一番大きいビール瓶で10本以上、日本酒1升以上を短時間で飲んだ場合に相当する。
霊夢:
しかも粘膜吸収してたから、すごいスピードで上がってったんでしょうね。
魔理沙:
彼が亡くなった後、浣腸を行っていた妻に殺人の容疑がかけられたが、証拠不十分で不起訴となった。
霊夢:
え、どうして奥さんが疑われるのよ?
魔理沙:
状況的に2人きりだったことで、彼女が疑われたんだろうが、これはAさんからの依頼で行ったものだったからな。だがこの妻の話によれば、 Aさんは効率的に酔うために、喉が健康な時にも度々お酒で浣腸を行っていたということだった。
霊夢:
普段からやってたんだ……。
魔理沙:
実はこういった下半身の粘膜からのアルコール摂取による、急性アルコール中毒で亡くなる人というのは、アメリカだけではなくヨーロッパ諸国や、わが国でも何人もいるんだ。
霊夢:
信じられない……。
魔理沙:
直腸から直接アルコールを吸収させるという行為は、非常に危険なんだ。海外では運転をする際に、検問などのアルコール検査をパスするため、口ではなく直腸から吸収させて、酔った状態で運転しようとする若者などが多かったらしい。検査方法が呼気のみだった場合は検出されないこともあるらしいからな。
先述したが、Aさんのように直腸から吸収したアルコールは、経口摂取時とは違い肝臓などでの代謝を受けないため、たとえ度数の低いお酒だったとしてもかなり早く酔いが回ることになるんだ。 アルコール中毒者の間では、少量の酒でも酔うことができるため、粘膜摂取を行う人が後を絶たないらしい。
だがアルコールがもたらす健康被害や、その影響に対しての知識が浅いと、このような恐ろしい事故に発展してしまうこともある。
霊夢:
絶対にマネしちゃダメよみんな。
魔理沙:
日本でも寝ている女性に同様の行為を行って、結果的に命を奪い、有罪判決を受けたような人もいるからな。お酒を飲むのは個人の自由だし、休日に何をしようが勝手だが、アルコールは体にどのような影響を及ぼすのか、何をどう摂取すれば何が起こるのかといったことを正しく認識して、安全に楽しまないといけないな。
霊夢:
そうね。中毒ってレベルだとダメだけど、適量だったら楽しく飲めるわけだし、安全に楽しんでね。
アルコール依存症を患っていたというAさん。なんとも後味の悪い最期となってしまいました。お酒は安全に楽しみましょう。解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。