ヘリウムガスでリコーダーの音が高くなる? “声が変わる理由”もわかる実験に「すごい」「ちょっと感動した」の声
今回紹介したいのは、ラムダ技術部 / Yoideaさんが投稿した『ヘリウムガスでリコーダーを高くしてみた』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
ヘリウムガスを使ってリコーダーの音階を高くする方法を原理からお伝えします。管楽器は移調が大変ですが、その問題を解決する1つの方法として考えてみました。
管楽器において、「1つ上の音で吹いて」と言われると結構困るとラムダさん。
ギターでは器具を使う事で簡単に移調できるのですが、管楽器ではそうはいきません。
開管と呼ばれる、両端が開いている筒から出る音は画像のような式で求められます。この式から、音速の値を大きくする(速くする)か、筒の長さの値を小さく(短く)すれば音を高くできることがわかりました。
楽器の長さは変えられないので、今回は音を速くする方法をとることにします。
そのために使うのがヘリウムガスです。
ヘリウム80%の声変用ヘリウムガスは理論上空気の2.55倍速いので、使うと周波数は2.55倍高くなる計算です。
まずは卒業証書の筒にヘリウムガスを注入してみたところ……
「ポンッ」の音が高くなっていることが確認できました。
次はヘリウムガスを使ってリコーダーを吹いてみます。
ヘリウムガスの有無で比べると、ヘリウムガス注入後の方が明らかにリコーダーの音色全体が高くなりました。視聴者から「確かに」「めっちゃ高い!」などのコメントが寄せられます。
ただ、予測では「ド」の音は「ミ」の高さになるはずでしたが、実際は「レ」に近いものでした。これは肺の中に残っていた空気の影響ではないかとラムダさん。
この後ラムダさんは、小学校のリコーダーでは「ファ#」が難しく挫折した『ピタゴラスイッチ』の曲に挑戦。ヘリウムガスを使う事により、1つ上の音を楽に出すことができるのでしっかりと演奏しています。ぜひ動画でお聞きください。
視聴者のコメント
・すごい
・だから声が変わるのか
・天才かよ
・シュールすぎる…
・できてるできてる
・ちょっと感動したw
▼動画はこちらから視聴できます▼
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