雑草から「麦わら帽子」を作ってみた! イネ科の植物探しから始めた“鬼工程”の結晶に「マジですごい」「こりゃ大変だわ」の反響
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【夏】雑草から麦わら帽子作ってみた【セイバンモロコシ】』というヘアピンまみれさんの動画です。
夏が大好きだという投稿者のヘアピンまみれさん。「夏っぽいアイテムが欲しい」と麦わら帽子を作ることにしました。麦が手に入らないので材料は同じイネ科の雑草です。
麦わら帽子にはわらを直接帽子型に編む方式と、麦わらで編んだ扁平な紐をくるくる縫い上げる方式の2つがあります。ヘアピンまみれさんは後者の「麦棹真田(ばっかんさなだ)」方式で作ることにしました。
まずは材料のイネ科の雑草探し。青々とした雑草が茂る中、ほどよい太さの枯れた茎を探します。
大量の雑草を手に帰宅したヘアピンまみれさん。まずは茎以外の葉っぱなどを取り除きます。だいぶスッキリしましたね。
節部分は使えないのでハサミでカット。易占に使われる筮竹(ぜいちく)のようです。
綺麗になった茎は太さ別に分け、それぞれ太さに合わせて2本か3本に裂きました。
裂いた後は茎の中に詰まった髄を掻き出します。イネ科には中空のものとそうでないものがあり、今回見つけた雑草は中空ではない種類でした。そのため掻き出し作業が発生したそうです。ヘアピンまみれさん曰く、
皆さんがその辺の雑草で麦わら帽子を作る時は、茎の部分が中空か否かをよく調べてから作った方が……誰も作らんやろ
このままでは固くて編めないので、いったん水に浸けます。
1晩水に浸けて柔らかくなった茎ですが、そのままでは使えません。さらに裏の余計な部分をこそげ、板で挟んで伸ばすことで繊維をしなやかにします。
柔らかな帯状になりました。やっと麦わら帽子用の真田紐を編むことができます。
4つ編みで真田を組んでいくヘアピンまみれさん。麦わら帽子の編み目っぽいものができていますね。
3時間で2メートルほど編めました。
ここで必要な長さを計算します。直径37センチの円と幅10センチの円周部分を足すことで、おおよその面積を算出。縫い代を除いた真田紐の幅を1センチと仮定して計算したところ16メートル必要でした。「先、長くね?」とヘアピンまみれさん。
3日かけて8メートルほど編めたところで素材が枯渇。また雑草を集め、鬼の全工程を繰り返します。
さらにもう1回鬼の工程を繰り返し、真田が14メートルほど編めました。再計測したところ縫い代を除いた幅が1.2センチになりそうなので、「多分足ります」とこれで紐を編む工程は終了。ついに帽子を形作ります。ちなみにここまでの工程は「千羽鶴を一人で折るより時間がかかった」そうです。
ここからは紐を円盤状に手縫いしていきます。
鍋敷きの子どもから帽子へと形状が変わってきました。
ツバが10センチになったところで紐をカット。これまでの苦労を思うと、「断髪式みたいな緊張感がある」というヘアピンまみれさんの言葉も納得です。縫うだけで4、5日かかったとのこと。
ぐるぐると円盤状に縫うため糸を大量に使い、ここで糸も無くなりました。
赤いリボンを付けて、麦わら帽子の完成です!
様々な色合いが混じっているところに、雑草らしい素朴さが感じられます。
裏から見ても綺麗な仕上がりです。しっかり作られていますね。
人間とほぼ同じ頭のサイズのパペットに被せてみたところピッタリのサイズ。よく似合っていて可愛いです。
雑草から麦わら帽子を作るチャレンジは大成功でした!
今回のチャレンジ、1ヶ月近くかかっていますので「多分今から始めたら夏が終わります」とのこと。それでも雑草から麦わら帽子を作ってみたいという方や、制作過程の詳細に興味があるという方はぜひ動画をご覧ください。地道な作業を積み重ねて形作られる様子には市販の麦わら帽子のありがたさをヒシヒシと感じますし、ヘアピンまみれさんのトークも楽しいです。
視聴者のコメント
・すげええええ
・綺麗にできてる!
・こりゃ大変だわ
・マジで麦わら帽子だ
・色味いいね
・面白かった
・マジですごい
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【夏】雑草から麦わら帽子作ってみた【セイバンモロコシ】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42626645
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